macOSでは定期的にソフトウェアアップデートやアップグレードがリリースされていますが、まだ最新のアップグレードをユーザーのデバイスに適用させたくない、というケースもあるかと思います。*1
そのようなとき、Jamfを使用すればmacOSのアップグレードを一時的に制限することができます。
本記事では、「macOSへの最新アップグレード適用を制限する」設定手順をご紹介します。
必要なこと
macOSへの最新アップグレード適用を制限するためには、以下の2つの設定が必要です。
- 制限付きソフトウェアの設定
- Appleストアからのアップデート(インストーラダウンロード、ファイルの実行)を制限
- 構成プロファイルでのOS適用制限
- ソフトウェアアップデートでのOSアップデートを制限
手順
制限付きソフトウェアの設定
(1)Jamf Proにログイン
(2)Jamf Proのメニューより、「制限ソフトウェア」を選択する
(3)「新規」を押下し、任意の「表示名」を設定する
(4)「プロセス名」に制限対象のOSファイルを設定する(例:Sequoia)
- プロセス名:Install macOS Sequoia.app
- メッセージ:macOS Sequoiaは、アップデートを停止しています。
(5)スコープ タブをクリックし、制限付ソフトウェアレコードの適用範囲を設定する
(6)「保存」を選択する
なお、手順(4)の「プロセス名」にて「Install Assistant」を設定すると、特定のインストーラバージョンではなく、全てのインストーラバージョンを制限することができます。
構成プロファイルでのOS適用制限
(1)Jamf Proにログイン
(2)Jamf Proのメニューより、「構成プロファイル」を選択する
(3)「新規」を押下し、プロファイルの基本設定を構成する
(4)制限ペイロードに移動して、機能 (Functionality) タブをクリックして延期制限を設定
(a)『「ソフトウェアアップデート」のアップデートを延期する期間: 「30日間」 』の項目にチェックを入れる
(b)「メジャーソフトウェアアップデートのみ」を選択
(c) 「アップデートを延期する期間」を「90Days」に変更
(5)スコープ タブをクリックする
(6)追加をクリックする
(7)制限付ソフトウェアレコードの適用範囲を設定する
(8)「保存」を選択する
最後に
本記事では、JamfにおけるMac最新のOSの適用制限設定方法に関してご紹介しました。
ユーザに最新のOSを適用するのを延期したい場合に有効な方法となりますので、本手順がお役に立てば幸いです。
*1:「アップグレード」は、「macOS Sonoma」から「macOS Sequoia」への更新のようなケースを指します