【Jamf 100】JamfもMacも完全未経験の私がJamf Certified Associate認定を取得するまで

これまで業務でWindows端末の管理を中心にMicrosoft Intuneを扱ってきましたが、その中で「Macを管理するならJamf」という言葉を聞き、Jamfに興味を持ちました。

Jamf Certified Associateという認定資格の存在を知り、まずは初心者向けのオンラインコース「Jamf 100」を受講しました。このコースでは、Appleデバイス管理の基本的な知識やJamf Proの操作方法について体系的に学ぶことができます。

受講後は、理解を深めながら試験対策を進め、無事に認定試験に合格して資格を取得することができました。

この記事では、「Jamf 100」の学習内容と、資格取得までのプロセスについて、実際の体験をもとにご紹介します。

Jamf 100とは

Jamf 100は、Jamfが提供している初心者向けの無料オンライン学習コースです。

Jamf Proの基礎だけでなく、macOSやiOSの仕組み、Apple製品の管理に必要な知識を段階的に学べる構成になっています。

内容は大きく分けて以下の4つのセクションで構成されています。

  1. デバイスの基礎
  2. Jamf Pro の設定とインフラストラクチャ
  3. Jamf Pro 管理
  4. Jamf Pro ポリシーとスクリプト

また、コースは以下の点でも非常に取り組みやすくなっています。

  • 教材テキストはすべて日本語対応
  • 動画は英語音声+日本語字幕付き
  • 各セクションの最後には確認問題もあり、理解度をその場でチェック可能

JamfやMacにまったく触れたことがない私でも、段階的な構成のおかげで無理なく学習を進めることができました。

※Jamf 100の概要については、以下の公式サイトをご参照ください。

learn.jamf.com

Macを使った実践的な学習のすすめ

Jamf 100はMacがなくても受講可能ですが、実際の操作を通じて理解を深めるため、検証用にMacを1台用意して学習を進めました。

具体的には以下のような操作を実機にて確認しました。

  • macOSのシステム設定やファイル構造の確認
  • Jamf Proから配布した構成プロファイルやアプリの反映確認
  • Self Serviceを通じたポリシーの適用確認

実機を使うことで、抽象的な知識が具体的な理解へとつながり、より効果的な学習が可能となりました。
今後Macの管理業務に携わる予定の方には、検証環境の準備をおすすめします。

Intuneの経験が活かせたポイント

JamfとIntuneではUIや操作性は異なりますが、基本的なMDMの考え方は共通しています。

  • デバイス登録
  • 構成プロファイルによる設定配布
  • アプリ配布やリモート操作

Intune経験のおかげで設定項目の役割を自然に理解できた場面が多くありました。
他MDMに触れたことのある方は、スムーズに習得できる内容だと思います。

試験(Jamf Certified Associate)について

Jamf 100コース修了後、認定試験(受験料100ドル)を受けることができます。

試験はWebブラウザ上で実施され、50問中40問以上(80%以上)の正答で合格となります。

試験の出題内容は、Jamf Proの知識だけでなく、macOSやiOSの基礎知識も約半分程度問われるため、Apple製品の基本操作やシステム構成の理解も必要です。

私はMac未経験だったため、OSの操作や構成に少し戸惑う場面もありましたが、Jamf 100の内容をしっかり復習すれば、十分合格可能な難易度だと感じました。

※Jamf Certified Associate試験については、以下の公式ページをご参照ください。

learn.jamf.com

認定取得のための学習を終えて

Jamf 100の学習を通じて、Apple製品の管理に関する基本的な知識を体系的に習得することができました。特に印象に残ったのは、iCloudやApple Business ManagerなどのAppleの各種サービスが、MDMとどのように連携しているのかをJamf Proを使って実際に理解できた点です。

こうした理解を深める中で、Jamf ProがAppleのMDM機能や管理APIを前提に設計されていることを知り、Apple製品の特性を最大限に活かした管理が可能なプラットフォームであると実感しました。

また、Apple製品にあまり馴染みのなかった私でも、無理なく学習を進められる構成になっており、Apple管理の基礎を身につけるうえで非常に有意義な学習体験だったと感じています。

特に印象的だったのは、Windows端末とは異なる、Apple製品特有の管理手法や制約について理解を深められたことです。たとえば、アプリの配布方法、構成プロファイルを用いたシステム設定の管理、Self Serviceを活用したユーザー向け機能など、Appleならではの管理アプローチを知ることで、これまでとは異なる視点を得ることができました。

おわりに 

  •  Jamf 100は完全無料・日本語対応あり・初心者でも安心
  • Mac未経験者でも理解できるが、検証機があると理解度が大幅にUP
  • 認定試験はJamfだけでなくApple製品の基本知識も問われるので注意

MDMやApple管理に関心がある方にとって、Jamf 100とCertified Associateの取得は非常に良い入門ステップだと感じました。

興味がある方はぜひ一度、公式サイトをのぞいてみてください。

執筆担当者プロフィール
小澤 桃香

小澤 桃香(日本ビジネスシステムズ株式会社)

2023年度新卒入社、中部事業所配属です。趣味はカレー屋巡りです。

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