AvePoint Cloud Governance(ACG)を利用した申請フローの利活用提案

AvePoint Cloud Governance(以下、ACG)を導入済みのお客さまで、ワークフローの利活用に課題を感じている方はいませんか?

チームやサイトのガバナンス強化のワークフロー整備が一段落して以降、新規ワークフローの作成検討をしていないのはもったいないと感じます。

申請者がサービス申請をし、承認者に通知が飛び判断を行うフローの特性を活かし、独自の申請をカスタマイズすることができます。

Microsoft 365ライセンスだけで利用できるMicrosoft FormsやPower Automateを併用して同じようなシステムを作ることもできますが、時間と労力がかかります。

ACGの機能を流用すれば、素早く簡単にワークフローを作成可能です。

この記事では、フィードバック報告を例に、ACGの使い方を説明します。

ACGで作成するメリット

申請画面を含む一連の流れを簡単に作れるのが魅力です。

以下のような、申請者と承認者の構成を活かしてサービスを作ることができます。

また、申請の履歴をレポートして残すこともできます。

申請者用の申請画面イメージ

以下のように、概要と詳細を記載するテキストボックスの申請画面を作ります。

今回は、3つの「メタデータ」と呼称されるパーツを使用して作成しました。

申請画面の作成方法

本記事は機能紹介がメインのため、大まかな手順のみ記載します。

まず、ACGのサービス管理者権限を持つアカウントで管理画面にサインインします。

[管理]-[プロファイル&テンプレート]-[メタデータ]をクリックし、以下のような1行テキストと複数行テキストタイプのメタデータを作成します。

次に[管理]-[動的サービス]からフローを作ります。先ほど作成したメタデータをステップとして順番に組み込みます。

「次へ」をクリックし、承認プロセス情報を作成して組み込み「保存してアクティブ化」をクリックします。

以上で、フロー作成は完了です。

MyHubという申請者が使用するツールで開くと、「フィードバック」というタイルが表示されます。該当タイルをクリックすると、本記事冒頭の申請画面が表示されます。

フィードバックの確認

承認者視点

申請者がフィードバックを送信すると、承認者へ通知を飛ばすことができます。

※ 通知内容のカスタマイズや、通知させない設定などは、サービス管理者側で定義が可能です。

申請内容は、承認者のタスク一覧に表示されます。

承認者は、フィードバックの概要と詳細を確認し、対応の検討が行えます。*1

 

承認者側で対応が完了したら、「承認」をクリックし、コメント返信を行います。

タスクが完了すると、タスク一覧から消えます。

申請者視点

申請者側では、MyHubから承認結果の確認が行えます。

こちらもサービス作成時の設定次第ですが、通知の有無やメッセージのカスタマイズなども柔軟に対応可能です。

個人用タスクを開くと、承認者のコメントが確認できます。

レポート出力

サービス管理者は、要求レポートから申請内容の詳細やタイムラインを確認できます。

以下のように、レポートはCSVファイルとして出力が可能です。別ツールで解析する用途などで使うこともできるかと思います。

おわりに

今回は、標準で用意されているサービスのステップ(ゲストの招待やチーム作成などの機能をまとめたもの)を利用せず、メタデータのみでの作成を紹介しました。

メタデータの説明欄はリッチテキスト形式に対応しているため、テキストのスタイル適用や画像の差し込みが行えます。

「要求者へのメモ」機能であれば上記に加えハイパーリンクの追加が可能ですので、自由に申請UIのカスタマイズができます。

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*1:申請者確認のために用意した「対応中のフィードバック」が表示されています。承認者の画面から消したい場合は、「メタデータ」ではなく、作成サービス内で定義できる「要求者へのメモ」機能を使って対応が可能です。

執筆担当者プロフィール
宮久保 良彦

宮久保 良彦(日本ビジネスシステムズ株式会社)

モダンワークプレイス部に所属。 Azureに関連する提案、設計、構築を担当しています。 自作PCのカスタマイズが趣味です。

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