今回は、Google サイトを用いてウェブサイトを作成し、組織内のユーザーに対して公開する方法を解説します。
Google サイトとは
Google サイトは、テキストや画像、動画などのファイルを埋め込むだけでウェブサイトが構築できるサービスです。
クリックとドラッグ&ドロップで作成、編集が可能です。
サイトの公開手順
前提条件
Google サイトを用いてサイトを作成するためには、作成者となるユーザーに対してGoogle 管理コンソール(https://admin.google.com/)で以下設定がされている必要があります。
- [アプリ]>[Google Workspace]>[ドライブとドキュメント]>[サービスのステータス]
- オン
- [アプリ]>[Google Workspace]>[Google サイト]>[サービスのステータス]
- オン
- [アプリ]>[Google Workspace]>[Google サイト]>[新しいGoogle サイト]>[サイトの作成と編集]
- ユーザーはサイトを編集できる
- ユーザーに新しいサイトの作成を許可する
また、今回解説する手順は、Google ドライブのファイルやフォルダを組織外のユーザーに共有できないようにGoogle 管理コンソールで設定されている場合の手順になります。
- [アプリ]>[Google Workspace]>[ドライブとドキュメント]>[共有設定]>[共有オプション]>[外部との共有]
- オフ
サイトを新規作成
Google サイトでサイトの新規作成を実施します。
-
Google サイト(https://sites.google.com/)にアクセスします。
- Google サイトのホーム画面にて、[新しいサイトを作成]>[空白のサイト]をクリックします。
- サイト編集画面の左上でサイトのドキュメント名を設定します。今回は「テスト用サイト」と設定します。設定後、編集画面の中央上部に「変更内容をすべてドライブに保存しました」と表示されることを確認します。
- Google サイトのホーム画面に戻り、作成したサイトが表示されていることを確認します。
- サイトを作成したユーザーでGoogle ドライブ(https://drive.google.com/)にアクセスし、[マイドライブ]に作成したサイトが保存されていることを確認します。
※サイトを新規作成する際に、Google ドライブの任意のフォルダ等に保存先を指定する方法は現在ありません。サイトが[マイドライブ]に保存されていることを確認した後、Google ドライブの任意のフォルダにサイトを移動させることは可能です。
サイトの公開対象を選択
この章では、サイトの公開対象を設定します。
※ 今回は、組織内のユーザーに対してサイトを公開する方法を解説するため、サイトを外部に公開する方法については割愛します。
- Google サイトのホーム画面にて、公開したいサイトをクリックします。
- 編集画面の右上にある[他のユーザーと共有]をクリックします。
- [一般的なアクセス]>[公開済みサイト]の横にあるプルダウンをクリックし、サイトの公開対象を選択します。[制限付き]もしくは[対象グループ]が選択可能です。
※[一般的なアクセス]>[下書き]は、サイトの共同編集者を選択するための設定値であり、サイトの公開対象を選択する設定値ではありません。共同編集者はサイトの閲覧が可能です。
- [制限付き]を選択した場合
- サイトのオーナーである自身と、[アクセスできるユーザー]で[公開済みアイテムの閲覧者]として追加されているユーザーとグループが、サイトの公開対象になります。
-
[公開済みアイテムの閲覧者]を追加する場合は、まず、[ユーザー、グループ、カレンダーの予定を追加]から閲覧者としたい対象を選択します。
-
そのうえで、[公開済みアイテムの閲覧者]として共有することで追加可能です。
- サイトのオーナーである自身と、[アクセスできるユーザー]で[公開済みアイテムの閲覧者]として追加されているユーザーとグループが、サイトの公開対象になります。
- 任意の[対象グループ]を選択した場合
- サイトのオーナーである自身と選択した対象グループの所属メンバーが、サイトの公開対象になります。
- 対象グループの所属メンバーはGoogle 管理コンソール(https://admin.google.com/)の[ディレクトリ]>[対象グループ]にて確認可能です。
- また、Google サイトの共有対象として表示される対象グループは、Google 管理コンソールの[アプリ]>[Google Workspace]>[ドライブとドキュメント]>[共有設定]>[対象グループ]で設定します。
- サイトのオーナーである自身と選択した対象グループの所属メンバーが、サイトの公開対象になります。
- [制限付き]を選択した場合
サイトを公開
Google サイトで作成したサイトを公開します。
- Google サイト(https://sites.google.com/)にアクセスします。
- 公開したいサイトをクリックします。
- 編集画面右上の[公開]をクリックします。
- [ウェブアドレス]に、サイトのURLとして使用する文字を入力します。サイトのURLは「sites.google.com/ドメイン名/設定した文字」という構成になります。
※アルファベット26文字、数字、ダッシュ(-)が使用可能です。3文字以上30文字以下で設定可能です。
- [公開]をクリックします。
-
「サイトを公開しました」と表示されることを確認します。
- 手順4で設定したURLにアクセスし、サイトが表示され公開できていることを確認します。
サイトのURLを変更
サイトを公開した後でも、公開したサイトのURLを変更することが可能です。
- URLを変更したいサイトを選択します。
- [公開]の横にあるプルダウンをクリックし、[公開設定]をクリックします。
- 現在の設定値が表示されます。
- [ウェブアドレス]に入力されている文字を任意の文字に変更し、[保存]をクリックします。
- 変更後のURLにアクセスし、サイトが表示されることを確認します。
※変更前のURLにアクセスした場合は、サイトが表示されなくなります。
おわりに
今回は、Google サイトを用いてウェブサイトを作成し、組織内のユーザーに対して公開する方法を解説しました。
Google サイトを用いてサイトを公開する際に、本記事が参考になれば幸いです。
藤巻 浩斗(日本ビジネスシステムズ株式会社)
Csol本部 MW4部所属。主にMicrosoft 365製品に携わっています。一部Google Workspaceの設計や構築の経験あり。スポーツ観戦が趣味です。
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