今回はMicrosoft Copilot StudioでWork IQ Calendar MCPを使用してみます。
Work IQとは、Microsoft 365 Copilot やエージェントが組織の仕事の内容を理解するための仕組みです。メール、会議、チャット、ファイル、業務システムなどのデータを基に、より関連性の高い回答や推論、アクションを可能にします。Microsoft Copilot StudioではMCPを通して利用する事ができます。
- 参考
※この記事の情報は2026/5/12時点のものです。
Microsoft Copilot Studioに興味がある方、普段から利用されている方などさまざまな方に読んでいただきたい記事となっておりますので、ぜひご覧ください。
これまでの連載
これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記載をご参照ください。
Work IQ Calendar MCPの機能
Work IQ Calendar MCPはOutlookの予定表に対して、イベントの作成、更新、取得、空き時間の確認などが可能です。
※ この機能は現在プレビューのため、今後変更される可能性がある点はご注意ください。
参考:Work IQ カレンダー リファレンス (プレビュー) | Microsoft Learn
実装
前提条件
Microsoft 365 Copilotライセンスが必要です。
参考:Work IQ MCP の概要 (プレビュー) - Microsoft Copilot Studio | Microsoft Learn
Work IQ Calendar MCPの追加
Microsoft Copilot Studioにアクセスして任意のエージェントを開き、「ツール」タブを選択して「+ツールを追加する」を押します。

「モデル コンテキスト プロトコル」を選択した状態で「Work IQ Calendar」を検索して、表示された「Work IQ Calendar (Preview)」を選択します。

自身の予定取得
テスト実行
カレンダーに関する質問を行い、どのような結果が返ってくるか確認します。
「私の明日の予定を教えてください。」と送信します。

下記のように予定を返してくれましたが、UTCの時間になっていました。

指示文修正
日本時間で予定を表示したいので、「概要」タブの「指示」に下記を設定します。
あなたは予定管理エージェントです。カレンダーの操作や設定などを行う際は必ず日本時間で操作します。

再テスト
変更した状態で再度「私の明日の予定を教えてください。」と送信した結果、日本時間で返してくれました。

会議予約
Work IQ Calendar MCP以外の実装
次は複数人で空いている時間に会議を設定します。
エージェントへ下記の文言で会議を設定することを想定します。
下記の条件で会議設定を行ってください。
- 参加者:私、梶野、田中(※参加者は全員同じ部署のメンバー)
- 日時(※日本時間):一番早い時間の今日~5/15の参加者全員の空き時間
- タイトル:会議予約テスト(MCP)
上記の場合、組織内に名前が重複する可能性があるため、ユーザーを特定する必要があります。
今回は「※参加者は全員同じ部署のメンバー」としているため、この指示を元にユーザーを特定する機能を追加します。
「ツール」タブの「+ツールを追加する」を押します。

今回は、ユーザーのメールアドレスを取得するために、Work IQ User MCPも併用します。「モデル コンテキスト プロトコル」を選択した状態で「Work IQ User」を検索して、表示された「Work IQ User (Preview)」を選択します。*1

テスト実行
エージェントに下記を送信します。
下記の条件で会議設定を行ってください。
- 参加者:私、梶野、田中(※参加者は全員同じ部署のメンバー)
- 日時(※日本時間):一番早い時間の今日~5/15の参加者全員の空き時間
- タイトル:会議予約テスト(MCP)

下記の返答が返ってきました。

予定表を確認すると、全員空いている時間に会議が登録されていました。

Microsoft Copilot Studio上の画面で実行された処理を確認したところ、部署の検索などのユーザー情報はWork IQ User MCP、会議の登録などはWork IQ Calendar MCPで実施されていました。

続いて下記を送信します。
上記の時間に空いている会議室はありますか?

その結果、空いている会議室と空いていない会議室が表示されました。

会議室を予約するため、下記を送信します。
Meeting, 1709を会議予約してください。

下記のように成功したメッセージが返ってきました。

予定表にも正常に会議が登録されていました。

利用シーンとメリット、注意点
利用シーン
- 会議調整
- Outlookのカレンダーを参照して会議を設定することができます。
- スケジュール把握
- Outlookのカレンダーを参照して本日や後日の予定を素早く把握することができます。
メリット
- 時間削減
- 会議調整時に他の参加者や会議室の予定を確認する時間を削減することができます。
- スケジュールを把握する時間を削減することができます。
注意点
- 本機能はプレビューのため、今後変更される可能性がある点は注意が必要です。
- Microsoft 365 Copilotライセンスがないユーザーが実行した場合、エラーが発生します。
申し訳ございません。現在、カレンダーツールへのアクセスに必要なライセンス(M365_COPILOT_BUSINESS_CHAT)が有効になっていないため、予定を取得することができませんでした。
この機能をご利用いただくには、以下をご確認ください:
Microsoft 365 Copilot Business Chat のサービスプランが有効になっているか
管理者の方に該当ライセンスの割り当てをご依頼ください
ライセンスの確認・設定後、改めてご利用いただけます。ご不便をおかけして申し訳ございません。 - 会議調整の結果は必ず人の目で確認するようにしてください。
まとめ
今回はWork IQ Calendar MCPを使って会議予約を行ってみました。
自分の予定の確認や複数人との会議設定などの時間のかかる作業が削減できる点が魅力です。
おまけ(Copilot Chatによる本記事の要約)
概要
Work IQ Calendar MCPは、Outlookカレンダーに対して以下の操作を可能にする機能(プレビュー)です。
- 予定の作成・更新・取得
- 空き時間の確認
※プレビュー機能のため、動作が変更される可能性あり
※利用には Microsoft 365 Copilot ライセンスが必要実装手順(概要)
1. Work IQ Calendar MCPの追加
- エージェントの「ツール」から追加
- 「モデル コンテキスト プロトコル」→「Work IQ Calendar (Preview)」を選択
2. 予定取得の確認
- 「明日の予定」を問い合わせ
- 初期状態ではUTC時間で表示される
3. 日本時間対応
- エージェントの「指示」に以下を設定
- カレンダー操作は日本時間で行うよう指示
- 再実行で日本時間表示に改善
会議予約シナリオ
1. 複数人の予定を使った会議設定
条件例:
- 参加者:自分+同一部署のメンバー
- 日時:全員が空いている最短時間
- タイトル指定
2. ユーザー特定のための拡張
- 「Work IQ User MCP」を追加
- ユーザー情報(メールアドレスなど)の取得が可能
3. 実行結果
- 空き時間を自動で特定し、会議を登録
- 処理内容:
- ユーザー検索 → Work IQ User MCP
- 会議登録 → Work IQ Calendar MCP
会議室予約
- 空き会議室の確認が可能
- 指定した会議室を予約できる
- Outlook予定表にも反映される
利用シーン
- 会議調整(参加者・会議室の空き確認)
- スケジュール把握(当日・未来の予定確認)
メリット
- 会議調整の手間削減
- スケジュール確認の効率化
注意点
- プレビュー機能のため動作変更の可能性あり
- Copilotライセンスがないとエラー発生
- 会議調整結果は人による確認が必要
まとめ
- Work IQ Calendar MCPにより、
予定確認や会議調整の自動化が可能- 特に複数人の予定調整の効率化が大きなメリット
*1:Work IQ User MCPは自身のプロファイル、他のユーザーのプロファイル、ユーザーの直属の上司、または直属の部下を取得するなど、さまざまな操作が可能です。このMCPを使用することでユーザーのメールアドレスなどの一意な値を取得可能です(※ユーザーアカウントにメールアドレスなどが登録されている必要があります)。