Nutanixクラスタ環境へのPrism Centralのデプロイ

Prism Centralは複数のNutanixクラスタを管理することができる仕組みです。デフォルトでは作成されないので、必要に応じてデプロイして利用します。

デプロイの際にはインターネット経由で必要なデータを入手して行う事が多いですが、オフラインの手順もあります。

本記事では、デプロイ時にインターネット環境がない場合を想定し、オフライン環境でNutanixクラスタ環境へPrism Centralをデプロイする方法についてご紹介いたします。

Nutanixの概要および各用語につきましては、以下記事にてご紹介しておりますので併せてご参照ください。

blog.jbs.c

Prism Centralとは

Prism Centralとは、複数のNutanixクラスタを一元管理できるインターフェイスです。

Nutanixクラスタ上に仮想マシンとしてデプロイして使用します。

構築の流れ

Prism Centralデプロイの流れをご説明いたします。

前提条件

前提条件は以下の通りです。

  • Nutanixクラスタが存在していること
  • デプロイするクラスタ内のCVMと疎通可能なこと
  • Prism Elementにログイン可能なこと

デプロイ用ファイルの準備

NutanixポータルにてPrism centralのデプロイ用ファイルを準備します。

デプロイするバージョンの「Prism Central 1-click deploy from Prism Element」より「Download」と「Metadata」を押下して、TARファイルおよびjsonファイルを取得します。

ファイル準備

デプロイ用ファイルのアップロード

デプロイするクラスタのPrism Elementにログインし、Prism Central画面を表示します。

「Deploy」と「Connect」を選択できますので、「Deploy」を押下します。

ファイルアップロード_1

デプロイ画面にて、先ほど取得したjsonファイルおよびTARファイルを選択します。

問題なく選択出来たら、バージョンを確認して「Upload Now」を押下します。

ファイルアップロード_2

サイズ選択

デプロイサイズを選択し、「Next」を押下します。

※仮想マシンとしてのサイズを選択する箇所になります。CVMの容量などデプロイする環境に考慮してご選択ください。今後のスケールアウトも可能です。

サイズ選択

ネットワーク固有情報の入力

サブネットマスクやDNSなど、ネットワーク関連の固有情報を入力し「Next」を押下します。

固有情報

確認とデプロイ

各入力値を確認して、問題なければ「Deploy」を押下します。

確認

タスクステータスによるデプロイの確認

タスク一覧画面にて、デプロイのステータスが完了するのを待ちます。

※あくまで目安ですが、40~50分程度で完了します。

タスクステータス_1

完了するとステータスバーの色が緑になります。これでデプロイが成功し、仮想マシンとして起動できます。

タスクステータス_2

最後に

今回はオフライン環境下でのPrism Central デプロイについてご紹介しました。

Nutanixのライセンス管理等で必要になる機会が増えておりますので、ぜひ使用してみてください。

執筆担当者プロフィール
壽崎 祐

壽崎 祐(日本ビジネスシステムズ株式会社)

主にNutanix製品の構築を行っています。

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