AppleのVolume Purchase Program(以下、VPP)から購入したアプリをIntuneを通じて配布する際、デフォルトでは自動更新が設定されていますが、場合によっては「ユーザーによる更新を避けたい」や「更新のタイミングを一元管理したい」といった要望が考えられます。
この記事に従って設定を行うことで、更新のタイミングを含め、管理者がコントロールできるようになります。
VPPアプリとは
- VPPとはApple Business Managerに統合されている機能
企業で利用するiOS/macOSなどのアプリを一括で購入・配布ができる - VPPを通じてアプリを購入し、Intuneと同期してIntuneからアプリを配信することで、個人用のApple IDは不要になる
- App Storeの利用を禁止し、利用できるアプリをホワイトリスト形式で管理したいときに利用出来る
設定内容
配布するアプリを自動アップデートさせない場合の手順をご説明します。
※App Storeを非表示+トークン上アプリの自動更新を有効の場合
Intune管理センターからの設定手順
- Microsoft Endpoint Manager admin centerにサインインします。
- Intune 管理センターの左メニュー [アプリ] > [すべてのアプリ]をクリックし、自動アップデートさせないアプリをクリックします。
- [プロパティ]-割り当て[編集]をクリックします。
- 割り当ての[編集]をクリックします。
-
対象グループのアプリの自動更新を防止する[いいえ]をクリックします。
※既定では[いいえ](自動更新が有効)の状態です。 - アプリの自動更新を防止する]を[はい]をクリックし、[OK]をクリックします。
- [アプリの自動更新を防止する]が[はい]になっていることを確認し、[レビューを保存]をクリックします。
※ 自動アップデートが無効となっているアプリをアップデートさせる際には、"手順6"で設定した値を[いいえ]にすることでアップデートされます。
設定反映
[必須] として割り当てられた場合、管理者が [アプリの自動更新を防止する] 設定を変更すると、各デバイスがチェックインする際にその変更が適用されます。これにより、アプリごとに自動更新を有効または無効にすることが可能です。
なお、[使用可能] として割り当てられた場合、既にインストールされているアプリに対して設定変更を適用するためには、Intune ポータルサイトのアプリを通じて再インストールする必要があります。
最後に
以上、VPPアプリの自動アップデート制御を行う手順をご説明しました。
要件に応じ、アプリの自動アップデートの制限をかけることができますので、本記事が、皆さんの運用の一助となれば幸いです。