Google Workspaceでは、ドメインの登録が必要です。
登録したドメインがGoogle Workspace上のウェブサイトやメールアドレスで利用されますが、利用用途により種別が複数存在します。
実際にドメインを登録する際に「どちらで登録すればよいかわからない」ことがないように、それぞれのドメインの違いについて解説します。
概要
Google Workspaceへ申し込みをする際に使用したドメイン(プライマリドメイン)の他に、組織や企業によっては、用途毎にドメインを持っていることがあると思います。
Google Workspaceではドメインを追加登録する際に 以下の2つからどちらで登録するかを選択する必要があります。
- セカンダリドメイン
- ユーザーエイリアスドメイン
次章にて、各ドメインの特徴や機能について解説していきます。
ドメイン種別の解説
本章では各ドメインの特徴について解説します。
プライマリドメイン
プライマリドメインとは、Google Workspaceに申し込む際に登録するドメインのことを指します。
プライマリドメインはテナント内1つのみ登録が可能です。
ここで登録したドメインは、ユーザーのデフォルトのドメインとなり、組織のブランドとなります。
後から変更は可能ですが、複雑な条件や手順が必要となりますので、組織内で良く検討したうえで登録することを推奨します。
以下、参考情報です。
セカンダリドメイン
セカンダリドメインは、部門や組織単位でドメインを分けている場合に利用するドメインです。最大で599個までテナントに追加できます。
プライマリドメイン以外のドメインを持つユーザーをGoogle Workspace上に作成したい場合は、セカンダリドメインを選択して登録してください。
以下の図を例に示すと、「example.com」をプライマリドメインとして登録したが、新たに「second.example.com」というドメインでもユーザーを作成したい。となった場合、セカンダリドメインに登録する必要があります。
また、セカンダリドメインはユーザー名以外にも、メールエイリアスとしてもユーザー
に付与することが可能です。後述の「ユーザーエイリアスドメイン」にて詳細を解説します。
ユーザーエイリアスドメイン
ユーザーエイリアスドメインは、プライマリドメインを持つユーザーのメールエイリアス(予備のメールアドレス)を追加したい場合に利用するドメインです。
プライマリドメイン以外でメールの送受信をさせたい場合には、ユーザーエイリアスドメインを選択して登録してください。
ユーザーエイリアスドメインは、プライマリドメインを持つユーザーに自動で紐づけることが可能となりますので、用途に応じて登録するドメインを使い分けるようにしてください。
補足:テストドメインエイリアス
テストドメインエイリアスは、Google Workspace作成時に自動でシステム的に付与されるドメインです。
プライマリドメインを持つユーザーに自動で付与されます。
テストドメインエイリアスはGoogle Workspaceでメールを受信できるかテストする際に利用することが可能です。あくまで受信専用で、メールを送信することはできません。
削除することは出来ず、無効化のみ可能です。
以下、参考情報です。
各ドメインの比較
これまでの説明から、各ドメインの機能比較を以下の表にまとめました。
種別 |
ユーザー作成 |
メールエイリアス付与 |
追加 |
削除 |
プライマリドメイン |
〇 |
〇 ※手動付与 |
× ※テナントに1つのみ |
× ※変更のみ可能 |
セカンダリドメイン |
〇 |
〇 ※手動付与 |
〇 |
〇 |
ユーザーエイリアスドメイン |
× |
〇 ※プライマリドメインのみ自動付与 |
〇 |
〇 |
テストドメインエイリアス |
× |
〇 ※プライマリドメインのみ自動付与 |
× ※テナントに1つのみ |
△ ※無効化のみ可能 |
まとめ
今回は、Google Workspace上のドメインの種別について解説しました。
Google Workspaceにドメインを登録し、適切に運用が出来るようになるための参考になれば幸いです。