MigrationWizを使用してGmailからExchange Onlineへメールデータ移行をする際の制約

先日、MigrationWizのテナントの作成方法についてご紹介しました。(MigrationWizのテナント作成手順 - JBS Tech Blog)

今回は、MigrationWizを使用してGmailからExchange Onlineへメールデータ移行をする際の制約の一部についてご紹介します。

差分移行の制約

一度移行されたアイテムは差分移行の対象外となります。 移行した後に、移行元で移行済みのメールのフォルダを移動したり、メッセージを既読にしても、更新内容は移行先には反映されません。

メールサイズ・メールボックスサイズが超過した際の挙動

メールサイズが受信制限を超過した場合

メール1通あたりのサイズが受信制限を超過するものはエラーとなり移行されず、それ以外は移行される挙動となります。

メールボックスサイズが超過した場合

移行先メールボックスに収まる容量までは移行されますが、それ以上のメールはエラーが発生して移行ができません。

連絡先移行の制限

  • Gmail側の連絡先情報のそれぞれの項目に対してOutlook側の連絡先にて対応する項目へ移行されます。
  • 連絡先情報として移行される対象としてはそれぞれの項目で1つまでとなり、あふれた分はメモとして移行されます。

おわりに

MigrationWizを使用してGmailからExchange Onlineへメールデータ移行をする際の制約の一部をご紹介しました。参考になれば幸いです。

移行の制約はたくさんあるので、実際に移行する際にはよく確認をすることをお勧めいたします。

執筆担当者プロフィール
岩瀬 美季

岩瀬 美季(日本ビジネスシステムズ株式会社)

ITエンジニア歴8年 主にMicrosoft 365関連に携わっています。

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