PCロックアウトをグループポリシーで設定する方法と実際の挙動

ブルートフォース攻撃対策の1つとして、PCロックアウト設定があります。

設定を行うことで、一定回数パスワードを間違えるとPCをロック状態にすることができます。

本記事では、PCロックアウトをグループポリシーで設定する方法と、設定後の実際の挙動について記載します。

PCロックアウトとは

PCロックアウトとは、ユーザーが誤ったパスワードを何度も入力したり、システムのセキュリティ設定によってPCがロックされたりすることで、アクセスできなくなる状態を指します。

無数にパスワード入力を試みることができないため、ブルートフォース攻撃対策に適した設定となります。

設定箇所

設定箇所は以下となります。

  • パス
    • コンピューターの構成>ポリシー>Windowsの設定>セキュリティの設定>ローカルポリシー>セキュリティのオプション
  • ポリシー名
    • 対話型ログオン:コンピューターアカウントのロックアウトのしきい値
  • 設定値
    • このポリシーの設定を定義する:チェックを入れる
      • ここにチェックが入っていても、次の「無効なログオン」が0もしくは未入力の場合、設定は適用されない
    • 無効なログオン:しきい値を4~999の範囲で入力
      • 1~3を入力した場合、4と解釈される

※端末側はBitLockerが有効になっている必要があります。

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設定後の動作

しきい値を「20回」に設定してパスワードを間違えた場合の動作結果を以下に記載します。

※Windows 10の画面となります。
※Windows Hello for BusinessのPINも同様の動作となります。

1~5回目

特に変化はありません。

6回目以降

「ようこそ」画面が長くなります。

18回目

警告がロック画面に表示されます。

20回目(しきい値)

強制的に再起動が行われ、BitLocker回復キーの入力画面になります。(ロックアウト状態)

キーを入力することでOSが起動し、パスワード入力画面が表示されます。

まとめ

本記事では、グループポリシーでPCロックアウトを設定する方法について記載しました。

ぜひ参考にしてみてください。

執筆担当者プロフィール
石澤 聖也

石澤 聖也(日本ビジネスシステムズ株式会社)

主にMicrosoft 365系を扱っています。趣味は筋トレと映画鑑賞。

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