MigrationWizを使用してGoogleDriveからOneDriveへデータ移行をする際の移行モード

先日、MigrationWizのテナントの作成方法についてご紹介しました。(MigrationWizのテナント作成手順 - JBS Tech Blog)

今回は、MigrationWizを使用してGoogleDriveからOneDriveへデータ移行をする際に選択する「移行モード」についてご紹介します。

移行モード

MigrationWizを使用し、GoogleDriveからOneDriveへデータ移行をする際に、2種類の移行モードが利用できます。

  1. Strict Mode
  2. Full Copy Mode

上記2つのモードについてご説明します。

Strict Mode

Strict Modeでは移行対象ユーザーがオーナーのファイルのみ移行されます。オーナーが自分ではないフォルダの配下に、オーナーが自分であるフォルダが存在する場合には、階層構造際限のため、移行先にフォルダが作成されます。

Full Copy Mode

全てのフォルダとファイルがアクセス権とともに移行されます。同一ファイル/フォルダが複数ユーザーに移行されます。

各モードの仕様

それぞれの仕様を表にまとめました。

No. 項目 Strict Mode Full Copy
1 モード説明 移行対象ユーザーがオーナーのファイルのみ移行される。オーナーが自分ではないフォルダの配下に、オーナーが自分であるフォルダが存在する場合は、階層構造再現のため、移行先にフォルダが作成される。 全てのフォルダとファイルがアクセス権とともに移行される。
同一ファイル/フォルダが複数ユーザーに移行される。
2 開始時の挙動 ユーザ(オーナー)の「マイドライブ」毎にスキャン -
3 移行対象フォルダ ユーザがオーナーのフォルダ 全て
4 移行対象ファイル ユーザが所有するファイル 全て
5 非所有フォルダ 対象(※移行先でフォルダー作成される) 全て
6 非所有ファイル 対象外 全て
7 共有権限 所有するフォルダとそのフォルダ内のファイル 全て
8 他ユーザフォルダ・ファイル 対象外 全て

おわりに

移行モードの紹介は以上です。GoogleDriveからOneDriveへ移行を行う際にはぜひ参考にしてみてください。

執筆担当者プロフィール
岩瀬 美季

岩瀬 美季(日本ビジネスシステムズ株式会社)

ITエンジニア歴8年 主にMicrosoft 365関連に携わっています。

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