SUSE Linux Enterprise 15 SP6 のインストールと初期設定

SUSE Linux (以降、SUSE)は、ヨーロッパでは古くから人気が高い商用の Linux ディストリビューションです。

本記事では、インストールから基本的な初期設定までの流れをシンプルにまとめます。

これから SUSE を使い始める方や、検証環境をすぐに立ち上げたい方の参考になれば幸いです。

インストール準備

本環境では、vSpehre ESXi 上の仮想マシンに SUSE Linux Enterprise 15 SP6 をインストールします。

まず、下記のサイトより、アカウントを作成し、[ SLE-15-SP6-Full-x86_64-GM-Media1.iso ]をダウンロードします。

Evaluation Copy of SUSE Linux Enterprise Server | SUSE

続いて、下記リンクの要件に従い、ESXi上に新規仮想マシンを作成します。作成手順は割愛します。

SLES 15 SP6 | 展開ガイド | AMD64およびIntel 64でのインストール

本記事の SUSE は検証環境に作成し、ホスト名と IP アドレスはあらかじめ準備します。

SUSE のインストール

ESXi の仮想マシンにて、iso ファイルをマウントし、起動し、[ Installarion ]を選択します。

[ Language ]と[ Keyboard Layout ]にて、日本語を選択し、[ Next ]をクリックします。

インストールする製品を選択し、[次へ]を選択します。今回は [SUSE Linux Enterprise 15 SP6] を選択し、インストールします。

[ライセンス条件に同意します]にチェックを入れ、[次へ]をクリックします。

ネットワーク設定にて、[追加]をクリックします。

IP アドレス、サブネットマスクを入力し、[ OK ]をクリックします。

IP アドレスが設定されたことを確認します。アドレスラベルはデフォルトで、[ Management ]と設定されています。

続いて、[ホスト名/ DNS ]タブをクリックします。

必要に応じて、ネームサーバーに DNS 情報を入力し、[ルーティング]タブをクリックします。

[追加]をクリックし、デフォルトゲートウェイの IP アドレスを入力します。[デバイス]をクリックして[ eth0 ]を選択し、[ OK ]をクリックします。ネットワーク設定完了後、[次へ]をクリックします。

ネットワーク設定の保存を待ち、[次へ]をクリックします。

「登録を行わずに飛ばす」のポップアップが表示されるため、[ OK ]をクリックします。

[次へ]をクリックします。

システム検出が完了されるのを待ち、[次へ]をクリックします。

リポジトリの種類の確認完了を待ちます。

利用可能な拡張モジュールが表示されるため、適宜選択し、[次へ]をクリックします。デフォルトでは、[ Basesystem Module ]と[ Server Application Module ]が選択されています。

リポジトリのライセンスの読み込み完了後、[次へ]をクリックします。

システム検出後、[次へ]をクリックします。

インストールするモジュールが表示されるため、[次へ]をクリックします。

適宜システムの役割を選択し、[次へ]をクリックします。

パーティション設定にて、[熟練者向けパーティション設定]をクリックします。

パーティションが構成されているため削除します。[ sda4 ]をクリックします。

[ /dev/sda4 を削除してよろしいですか?]と確認されるため、[はい]をクリックします。同様の手順で、sda1~3 も削除します。

[パーティションの追加]をクリックします。

初めに EFI パーティションを作成していきます。カスタムサイズを選択し、適宜サイズを入力し、[次へ]をクリックします。

[ EFI 起動パーティション]を選択し、[次へ]をクリックします。

ファイルシステムとマウントポイントを確認し、[次へ]をクリックします。

sda1 が作成されたことを確認します。同様の手順で適宜パーティションを作成します。

下図のパーティションを作成後、[了解]をクリックします。

パーティション設定を確認し、[次へ]をクリックします。

地域が[アジア]、タイムゾーンが[日本]であることを確認し、[その他の設定]をクリックします。

NTP サーバーを追加で設定したい場合、[追加]をクリックします。設定後、[了解]をクリックします。

[時計とタイムゾーン]にて、[次へ]をクリックします。[ローカルユーザ]にて、適宜ユーザ名とパスワードを入力し、[次へ]をクリックします。

root ユーザのパスワードを入力し、[次へ]をクリックします。

設定を確認し、[インストール]をクリックします。

[インストールの確認]のポップアップが表示されるため、[インストールする]をクリックします。

インストール完了後、サーバーが再起動されます。本記事では、最小限のインストールのため CLI 画面が表示されています。

インストール後の初期設定

パッケージのダウンロード

下記コマンドでマウント状況を確認をします。

# df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda3        26G  2.9G   23G  11% /
devtmpfs        4.0M     0  4.0M   0% /dev
tmpfs           3.7G     0  3.7G   0% /dev/shm
efivarfs        256K   28K  224K  11% /sys/firmware/efi/efivars
tmpfs           1.5G  8.8M  1.5G   1% /run
/dev/sda4        70G  1.4G   69G   2% /home
/dev/sda1       200M  5.8M  195M   3% /boot/efi
tmpfs           755M  4.0K  755M   1% /run/user/0

下記コマンドでインストール DVD ( iso ファイル)をマウントします。

# mount /dev/sr0 /mnt 

下記コマンドでインストール DVD がマウントされたことを確認します。

# df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
dev/sda3        26G  2.9G   23G  12% /
devtmpfs        4.0M     0  4.0M   0% /dev
tmpfs           3.7G     0  3.7G   0% /dev/shm
efivarfs        256K   28K  224K  11% /sys/firmware/efi/efivars
tmpfs           1.5G  8.8M  1.5G   1% /run
/dev/sda4        70G  1.4G   69G   2% /home
/dev/sda1       200M  5.8M  195M   3% /boot/efi
tmpfs           755M  4.0K  755M   1% /run/user/0
/dev/sr0         16G   16G     0 100% /mnt

下記の zypper コマンドインストール DVD を /mnt からローカルリポジトリとして追加します。

# zypper ar -c -f -n "SLES-15-SP6-DVD" file:///mnt SLES-15-SP6-DVD

下記コマンドで登録済みのリポジトリを更新します。

# zypper refresh

下記コマンドでシステム全体のパッケージを最新バージョンに更新します。

# zypper update 

追加パッケージは下記コマンドでインストールします。

# zypper install "パッケージ名"

Firewall 無効化

ファイアウォールのサービス状態を確認します。サービスの無効化と停止を実施し、再度サービスが inactive(dead) に変更されたことを確認します。

# systemctl status firewalld
○ firewalld.service - firewalld - dynamic firewall daemon
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/firewalld.service; disabled; prese>
Active: active (running) 
<以下省略>
# systemctl disable firewalld
# systemctl stop firewalld
# systemctl status firewalld
○ firewalld.service - firewalld - dynamic firewall daemon
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/firewalld.service; disabled; prese>
Active: inactive (dead)
Docs: man:firewalld(1)

ホスト名設定

OS インストール時には FQDN 形式のホスト名を設定できないため、インストール後にコマンドで設定を行います。以下のコマンドを実行してホスト名を指定します。

# sudo hostnamectl set-hostname "任意の FQDN"

その後、OS から一度ログアウトして再度ログインし、次のコマンドでホスト名が反映されていることを確認します。

# hostname

IPv6 無効化

下記コマンドで設定を行います。

# vi /etc/sysctl.conf

最終行に下記の設定を追記し、保存します。

net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1
net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 1
net.ipv6.conf.lo.disable_ipv6 = 1

設定を確認します。

# cat /etc/sysctl.conf
####
#
# /etc/sysctl.conf is meant for local sysctl settings
#
# sysctl reads settings from the following locations:
#   /boot/sysctl.conf-<kernelversion>
#   /lib/sysctl.d/*.conf
#   /usr/lib/sysctl.d/*.conf
#   /usr/local/lib/sysctl.d/*.conf
#   /etc/sysctl.d/*.conf
#   /run/sysctl.d/*.conf #   /etc/sysctl.conf # # To disable or override a distribution provided file just place a # file with the same name in /etc/sysctl.d/ # # See sysctl.conf(5), sysctl.d(5) and sysctl(8) for more information # #### net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1 net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 1 net.ipv6.conf.lo.disable_ipv6 = 1

設定を反映させるため、OS を再起動します。

# shutdown -r now

おわりに

本記事では、SUSE Linux Enterprise 15 SP6 のインストールから初期設定までをご紹介しました。

仮想環境での検証や学習を目的とした導入には十分な内容となっているかと思います。

SUSE の堅牢性と柔軟性を活かし、ぜひご自身のユースケースに合わせた環境構築に挑戦してみてください。

執筆担当者プロフィール
谷 誠人

谷 誠人(日本ビジネスシステムズ株式会社)

ハイブリッドクラウド本部でオンプレミス製品の導入を行っています。

担当記事一覧