【Microsoft×生成AI連載】シリーズの記事です。
本記事では「Microsoft Excel」(以下、Excel)で利用できるAgent modeについて紹介します。
これまでの連載
これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記載をご参照ください。
Agent modeの紹介
従来のCopilotは、ユーザーからの1つのリクエストに対して1つの応答を返す、シンプルな対話型AIでした。そのため、複数の工程が必要な複雑な分析や、段階的な資料作成などは、都度ユーザーが指示を出す必要がありました。
一方で、新たに導入されたAgent modeでは、1つのリクエストから複数のタスクを自動的に分解・実行し、より高度で複雑な作業にも対応できるようになりました。
Agent modeの使用方法
Agent modeの追加
Web版のExcelを開きます。
ホームタブにある「アドイン」を選択します。

Excel Labsを検索し、「Excel Labs, a Microsoft Garage project」の追加を選択し、インストールします。

追加されると右側にExcel Labsのサイドペインが表示されます。
Agent modeの「Open」を選択します。

するとAgent modeのプロンプト入力画面が表示されます。

これで、Agent modeを使用することができます。
Agent modeを使ってみる
生成機能
Excel Labsに「旅行の持ち物チェックリストを作って」と入力し、生成機能を使用します。

すると画像のようにチェックリストを作成してくれます。セルの入力ををプルダウン形式にするなどの複雑な工程もこなしてくれます。

従来のCopilotを使って同じようなチェックリストを作成しようとすると、「A1にタイトルを入力」「A2に説明文を追加」「A4からテーブルを作成」など、一つひとつの操作をその都度指示する必要があります。
しかしAgent modeを用いると、「旅行の持ち物チェックリストを作って」と一言で伝えるだけで、チェック欄のプルダウンや条件付き書式など複雑な工程も自動でやってくれます。
分析機能
続いて、先ほどとは別のシナリオで分析機能を試してみます。
まず、以下の分析用の表を用意しました。この表から売上について分析してもらいます。

Excel Labsに「この表の中で売上をグラフにして最も高い月を見つけて、理由を分析して」と入力し、分析機能を使用します。

プロンプトを送信すると画像のように分析を行ってくれます。集計データは新しいシートに表示されます。

分析結果はサイドペインに表示されます。

従来のCopilotでは集計やグラフ生成、関数挿入などは行えますが、分析結果の解釈や要因分析は行いません。
Agent modeを用いることでデータの構造理解・要因分析・説明文生成までを一括で実行することができます。
エラー検出・修正機能
続いて、また別のシナリオでExcel Labsに「この表のエラーを見つけて修正して」と入力し、エラー検出・修正機能を使用します。
わざと間違っていてTotal Priceが表示されていない表を用意しました。

| Item | Quantity | Unit Price | Total Price |
| Apples | 10 | 2.5 | |
| Bananas | 8 | 1.8 | |
| Cherries | 5 | 3 | |
| Dates | 7 | 2.2 | |
| Elderberries | Ten | 4 |
修正内容はサイドペインに表示されます。
「Ten」を「10」に変更するなど、数式や設定の変更だけでなく、作成者の意図を読み取ってセルの内容まで修正してくれます。

下の画像のように修正してくれました。

従来のCopilotではエラーの検出。修正提案は可能ですが、修正実行まで行うことはできません。
Agent Modeを用いることでワークブック全体をスキャンし、数式エラーや参照切れを検出します。さらに、修正案を作成して適用し、修正後のワークブックを再計算・再検証するプロセスを繰り返すことができます。
利用シーンとメリット
利用シーン
表やレポートの生成を自動化することができたり、作成した表の間違いを簡単に修正したりすることが可能となります。
また、分析機能と生成機能を併用することで分析レポートを自動で作成することも可能です。
メリット
Agent modeでは1つのリクエストだけで複雑な工程を含む作業を実行してくれるため、、データ分析を簡単に行ったり、チェックリストなどを迅速に作成したりすることが可能となります。
注意点
Agent modeは、執筆時点でWeb版のExcelのみ使用可能となります。
Copilotが生成するデータは正しいとは限らないため、テーブルの内容が間違っていないか等、正確性を確認する必要があります。
まとめ
本記事ではExcelのAgent modeを紹介しました。
業務効率が上がったり、ヒューマンエラーを防止できたりと、とても便利な機能なので積極的に活用していきたいと思います。
おまけ(Copilot Chatによる本記事の要約)
以下は、記事「【Microsoft×生成AI連載】ExcelのAgent mode紹介」の要約です:
ExcelのAgent modeとは?
Microsoft Excelの「Agent mode」は、自然言語で指示するだけで、複雑な分析や資料作成をAIが自動で実行してくれる機能です。関数やマクロの知識が不要で、直感的に操作できます。
導入方法
Web版Excelを開く
ホームタブ →「アドイン」→「Excel Labs」を検索・追加
サイドペインに表示された「Agent mode」を開く
主な機能生成機能:旅行の持ち物チェックリストなどを自動作成。プルダウン形式のセルも対応。
分析機能:売上データをグラフ化し、最も高い月の理由を分析。結果は新しいシートとサイドペインに表示。
エラー検出・修正機能:表の誤りを検出し、意図を読み取って自動修正(例:「Ten」→「10」)。
利用シーンとメリット
表やレポートの自動生成
ヒューマンエラーの防止
分析レポートの自動作成
作業効率の向上
注意点Copilotが生成するデータは必ずしも正確ではないため、内容の確認が必要です。
まとめ
ExcelのAgent modeは、業務効率化やエラー防止に役立つ便利な機能。積極的に活用することで、日々の業務がよりスマートになります。