【Microsoft×生成AI連載】シリーズです!今回は、Microsoft OneDriveでCopilotを使用してファイル比較ができるということなので、検証しました。
これまでの連載
これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記事をご参照ください。
OneDriveのCopilot紹介
Microsoft OneDriveは、ファイルの保存・同期・共有が可能で、さまざまなデバイスからアクセスできるサービスです。
Microsoft OneDriveのCopilotでは、ファイルの情報抽出や要約、ファイル比較が可能です。今回はファイル比較機能について紹介します。
利用場所
Web版のOneDriveで利用可能です。ファイルを選択するとCopilotが選択できるようになります。
ファイル比較を行うためには、複数ファイルを選択してからCopilotを選択してください。「ファイルを比較する」項目が表示されます。
「ファイルを比較する」を選択すると、下記のような比較結果が表示されます。
今回は、この二つのExcelファイルを使用して、Copilotのファイル比較を検証していきます。
内容を変更したファイルでの比較
追記や削除、既存文章の一部変更、変更していない文章がある状態で保存し、どのように比較結果が出るかを確認します。
「エクセルその1」ファイルを基本として、「エクセルその2」ファイルで文章を変更しました。
結果はこのように出力されました。既存文章の一部変更は相違点として挙げられていませんが、他3つについては正しく認識できているので精度は高いです。
記載順序を変更したファイルでの比較
比較対象となる行がそろっていない場合でも、精度に変化がないかを確認してみます。
「エクセルその2」ファイルで、文章の並びを逆にしました。
結果はこのように出力されました。既存文章の一部変更も相違点として認識されており、精度が高い結果が得られました。ファイルの変更点をすべて正しく認識できていました。
複数ファイルでの比較
OneDriveのCopilotでは、最大5ファイルでファイル比較が可能です。5ファイルでの比較を確認してみます。
「エクセルその1」ファイルを複製して「エクセルその3」ファイルを、「エクセルその2」ファイルを複製して「エクセルその4」ファイルを作成しました。記載内容は記載順序の変更の内容のままです。
「エクセルその5」ファイルでは、「エクセルその1」ファイルに記載していた文章を別シートに移したファイルとしました。
結果はこのように出力されました。どの文章が存在しているのかという観点で、表に分かりやすくまとめてくれました。
「エクセルその5」ファイルは他のファイルと違い別シートに分けて記載しましたが、存在している文章は正しく認識できています。別シートになっても精度に大きな影響はありませんでした。
ファイル形式が異なるファイルでの比較
ファイル形式が異なるファイルを選択しても「ファイルを比較する」項目が選択可能です。ファイル形式が異なる場合のファイル比較の精度を確認しました。
Wordで「ワードその2」ファイルを作成し、「エクセルその2」ファイルの内容を転記しました。
結果はこのように出力されました。Excelファイル形式同士のファイル比較と比べると、そもそも比較表の精度が下がっていますが、比較するポイントは把握できていました。
利用シーンとメリット、注意点
利用シーン
Microsoft OneDriveを利用してファイルを保存しているユーザーは、業務を問わず活用できそうです。
「更新版として受領した資料のどこが変更されたのか分からない」という場合や、「類似ファイル名が存在しているが内容の違いが分からない」といった場合に活用することで、効率的に確認することができます。
メリット
Microsoft OneDriveのファイル比較機能を活用することで、作業効率化が期待できます。
AIを活用することで、今まで時間をかけて行っていた資料比較を迅速に、見落としがちな微細な変更点も見逃さずに確認することができます。
確認ポイントを見極め、短時間で修正や更新作業など次の行動に移すことが可能となります。
注意点
Copilotが提示した比較結果は必ずしも正確であるとは限りません。特に重要な資料を比較する場合は、必ずご自身でも確認したうえで活用してください。
まとめ
Microsoft OneDriveのファイル比較機能は、ファイル確認をより効率的に実施できそうだと感じました。
ファイルを比較する際は特定のファイル形式では難しいこともありましたが、Microsoft OneDriveで精度良く比較できることが分かったので、より多くの場面で効率的にファイル比較が可能になりました。
Microsoft 365 Copilotを活用して、仕事効率を向上させていきましょう!
おまけ(BizChatによる本記事の要約)
本記事ここまでの執筆内容をBizChatに転記し、記事内容の要約をしてもらいました。
このブログ記事は、Microsoft OneDriveでCopilotを使用してファイル比較を行う方法についての検証結果を紹介しています。以下は記事の要約です。
Microsoft OneDriveは、ファイルの保存、同期、共有を可能にし、さまざまなデバイスからアクセスできるサービスです。OneDriveのCopilot機能では、ファイルの情報抽出や要約、ファイル比較が可能です。今回は特にファイル比較機能に焦点を当てています。
ファイル比較機能の利用方法
Web版のOneDriveで利用可能で、複数ファイルを選択してからCopilotを選択すると「ファイルを比較する」項目が表示されます。比較結果は、変更点や相違点を明確に示してくれます。検証内容
1. 内容を変更したファイルの比較:
追記や削除、既存文章の一部変更を行ったファイルを比較し、精度の高さを確認しました。2. 記載順序を変更したファイルの比較:
文章の並びを逆にしたファイルを比較し、変更点を正確に認識できることを確認しました。3. 複数ファイルの比較:
最大5ファイルまでの比較が可能で、どの文章が存在しているかを表形式で分かりやすくまとめてくれます。4. ファイル形式が異なるファイルの比較:
異なるファイル形式(例:ExcelとWord)の比較も可能ですが、精度は若干低下することが確認されました。利用シーンとメリット、注意点
利用シーン: 更新版資料の変更点確認や類似ファイル名の内容違い確認などに活用できます。
メリット: 作業効率化が期待でき、微細な変更点も見逃さずに確認できます。
注意点: Copilotの比較結果は必ずしも正確ではないため、重要な資料は自身でも確認が必要です。まとめ
Microsoft OneDriveのファイル比較機能は、ファイル確認を効率的に行うための有用なツールであり、Microsoft 365 Copilotを活用することで仕事効率を向上させることができます。