【Microsoft×生成AI連載】シリーズの記事です。
本記事では「Microsoft Excel」(以下、Excel)で利用できるCopilotの機能について紹介します。
- これまでの連載
- ExcelのCopilot紹介
- Excelを使ったスマートなコンテキスト認識とは
- スマートコンテキスト認識を使ってみる
- 利用シーンとメリット、注意点
- まとめ
- おまけ(Copilot Chatによる要約)
これまでの連載
これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記載をご参照ください。
ExcelのCopilot紹介
ExcelにCopilotが加わることの最大のメリットは、Copilotと会話しながら操作できる点です。
たとえば、「売上の平均を出して」と入力するだけで、関数を知らなくても自動でセルに関数を入力することが出来ます。
データの傾向や異常値を要約したり、グラフやレポートを作成する機能も充実しているため、予測やシミュレーションも容易になり分析の質とスピードが向上します。
面倒なデータ整備やレポート作成もCopilotがサポートしてくれるおかげで、単なる表計算ソフトから、業務を支える頼れるパートナーへと進化させることが出来ます。
Excelを使ったスマートなコンテキスト認識とは
今回ご紹介する機能の特徴は以下の3点です。
- 視覚的フィードバック:推論されたテーブルや範囲を強調し、確認中のデータを明確にする。
- 関連データの推論:クエリに基づいて関連するテーブルやデータ範囲を推測する。
- 直観的なデータ操作:ユーザーの意図を自然言語で解釈し、直観的で柔軟にデータを操作する。
上記3点のアップデートにより、Excelでのデータ操作がより直観的かつ柔軟に対応できるようになります。
スマートコンテキスト認識を使ってみる
以下の内容をまとめた表があった場合を想定します。
- 図書館の本の貸与に関する管理表
- 太陽系の惑星に関する表
- 人口密度に関してまとめた表

視覚的フィードバック
Copilotに指示を出し回答生成を待っている間、Copilotが回答生成のために参照してるテーブルにエフェクトがかかります。
関連するデータの推論
- 従来の使い方ではテーブルの指定が必要でしたが、今回はテーブルを指定せず以下のように指示を出します。
一番人口密度の高い町を教えて?

- テーブルの指定なしに、関連する表から回答が生成されました。

- [+セルの挿入]をクリックすることで、選択中のセルに回答を挿入することが出来ます。

- 選択していたセルに結果が挿入されたことを確認します。

直観的なデータ操作
以下のような指示にも対応が可能です。
- 「左上のテーブルを日付順に並べ替えて」
- 「作業したばかりのデータに関する分析情報を表示して」
- 「選択している列を黄色く色付け」
- 以下の指示を試しに実行します。
左上のテーブルを日付順に並べ替えて

- 参照されているテーブルが正しいことを確認します。

- [適用]をクリックします。

- テーブルが日付順に並び変わったことが確認できます。

利用シーンとメリット、注意点
利用シーン
- データ分析
- 大量のデータセットから特定の情報を抽出する際に、自然言語でクエリを入力するだけで、必要なデータを素早く取得できます。
- レポート作成
- 定期的なレポート作成時に、過去のデータをもとに将来の傾向を予測するための分析を簡単に行うことが出来ます。
- 予測分析
- 売上予測やトレンド分析など、過去のデータをもとに将来の傾向を予測するための分析が簡単に行えます。
メリット
- 効率化
- 自然言語でのクエリ入力により、複雑な操作を簡単に行えるため、作業時間を大幅に短縮させることが出来ます。
- 直観的な操作
- 視覚的フィードバックにより、どのデータが操作されているか一目で確認でき、操作ミスを減らすことが出来ます。
注意点
- 対応デバイス
- 今回ご紹介した機能は、Windows、Mac、およびWebユーザーが利用可能です。
- バージョンによって提供される機能が異なる可能性があります。
- フィードバック
- Copilotの機能を改善するためには、使用中にフィードバックを提供することが推奨されます。
- 依存性
- 自動化機能に過信しすぎず、基本的なデータ操作スキルを今後も維持するようにしてください。
まとめ
今回は、ExcelのCopilotの最新アップデートとして、クエリに基づいて関連するテーブルやデータ範囲をインテリジェントに推測し、視覚的に強調表示をする機能をご紹介しました。
ユーザーの意図を自然言語で解釈できるため、データ操作がより直感的で柔軟になります。
また、推論されたテーブルや範囲の周囲にエフェクトが表示されることで、Copilotが操作しているデータを明確に確認できます。
おまけ(Copilot Chatによる要約)
Microsoft ExcelのCopilotは、自然言語での操作を可能にし、関数や操作方法を知らなくても「平均を出して」などの指示で自動処理ができます。データの傾向分析やグラフ作成、予測も簡単になり、業務効率が大幅に向上します。
新機能「スマートコンテキスト認識」により、Copilotは関連するデータを自動で推測し、視覚的に強調表示。テーブル指定なしでも柔軟に操作でき、「並べ替え」や「色付け」なども自然な言葉で指示可能です。
この機能は、データ分析やレポート作成、予測分析に最適で、作業時間の短縮や操作ミスの防止に役立ちます。ただし、利用環境によって機能に差があるため注意が必要です。
ExcelはCopilotの導入により、より直感的で柔軟な業務支援ツールへと進化しています。
馬場 遼太郎(日本ビジネスシステムズ株式会社)
Data&AI事業本部に所属しています。Azureを使った生成AIサービスの構築業務に携わっており、最近はCopilotの勉強をしています。
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