【Microsoft×生成AI連載】久保田です。今回はMicrosoft SharePointナレッジエージェントの機能を紹介していきます。
※この記事の情報は2025/10/22時点のものです。
※2026/1/7 初出時に「Microsoft SharePointナレッジエージェント(以下、SharePointエージェント)の機能」となっていた内容を修正しました
Microsoft 365 CopilotやMicrosoft SharePointなどに興味がある方、普段から利用されている方など様々な方に読んでいただきたい記事となっておりますので、ぜひご覧ください。
- これまでの連載
- SharePointナレッジエージェントの概要
- SharePointナレッジエージェントでメタデータ化が必要な理由
- 各機能の紹介
- 利用シーン
- メリット
- 注意点
- まとめ
- おまけ(Copilot Chatによる本記事の要約)
これまでの連載
これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記載をご参照ください。
SharePointナレッジエージェントの概要
SharePointナレッジエージェントは、Microsoft 365 Copilotと連携し、組織のコンテンツをAI対応に最適化する機能です。メタデータ付与や要約で情報整理を強化し、SharePointをインテリジェントなナレッジハブへ進化させます。
※現在は、プレビューで展開されています。
Introducing Knowledge Agent in SharePoint | Microsoft Community Hub
現在、多くの方がSharePointをファイル置き場として利用されているかと思います。私もその一人でした。

しかし、SharePointナレッジエージェントを活用するためには、ファイルのメタデータ化が必要になります。

SharePointナレッジエージェントでメタデータ化が必要な理由
メタデータ化が必要な理由を以下に3つ記載します。
AIが情報を理解しやすくするため
SharePointのファイルやページは、通常「フォルダ名+ファイル名」で管理されていますが、情報だけではAIが文書の意味や役割を正確に理解することは困難です。
そのため、日付やプロジェクト名などのメタデータを付与することで、AIが文書の内容や関連性をより適切に把握できるようになります。
検索精度や回答品質の向上のため
AIは、質問に答える際にメタデータを活用して、関連性の高いコンテンツを優先的に提示します。
たとえば「最新の契約書を見せて」といったリクエストに対して、文書にメタデータが付与されていれば、該当する契約書をすぐに特定して表示することが可能です。
ガバナンスと分類自動化のため
メタデータの活用により、ポリシーの適用やアクセス制御が容易になります。
SharePointナレッジエージェントはAIによってコンテンツに自動でタグ付けを行い、古い情報の整理やビューの作成も支援します。
各機能の紹介
SharePointナレッジエージェントでは、本来のSharePointエージェントで利用していたRAG機能とエージェント機能に加え、以下3つの機能を利用することができます。
メタデータの生成
SharePointナレッジエージェントでメタデータを生成できる仕組みは、AIによるコンテンツ解析と自動列提案に基づいています。
ナレッジエージェントは、ドキュメントライブラリ内のファイルをスキャンし、テキストや構造情報から文書の特徴を抽出します。その結果、文書種別、作成日、担当部門などの意味を持つ列(メタデータ)を自動で提案することができます。
規則の設定
自然言語での指示に基づいてドキュメントライブラリ内のワークフローを自動化する仕組みです。
複雑な設定や専門知識を必要とせず、チャット形式で「通知を送る」「ファイルを移動する」などの意図を入力するだけで、SharePointナレッジエージェントが適切なルールを提案・生成します。
ファイルの作成・変更・削除をトリガーに、通知送信やファイル操作などのアクションを実行でき、ルールを確認・編集・保存して利用できます。
ビューの指定
ユーザーはチャット形式で列の表示・並べ替え・フィルターなどを指示し、SharePointナレッジエージェントがそれに応じてビューを生成します。
ファイルのメタデータをもとに列の提案も行われ、複雑な条件にも対応可能です。作成されたビューはライブラリ全体で共有され、全ユーザーが利用できます。
利用シーン
SharePointナレッジエージェントの利用シーンをいくつかご紹介します。
- プロジェクトナレッジの蓄積と再利用
- 過去の資料や知見を蓄積・活用することで、属人化を防ぎ業務効率と品質向上に役立ちます。
- 社内ヘルプデスクの効率化
- SharePointナレッジエージェントが回答することで、対応時間を短縮し、担当者の工数削減とユーザー満足度の向上を実現します。
メリット
SharePointナレッジエージェントを活用することで、社内の情報共有が効率化され、必要なナレッジを迅速に検索・取得できます。
AIが文脈を理解して関連情報を提示するため、業務の生産性向上や属人化の防止に貢献します。
さらに、メタデータを活用することで情報の分類や検索性が向上し、ナレッジの再利用や整理・管理が容易になります。
注意点
SharePointナレッジエージェントを利用する際には、情報の取り扱いに十分な注意が必要です。特に、機密情報や個人情報が含まれる可能性がある場合は、投稿前に内容を慎重に確認し、正確性を確保することが重要です。
また、AIが提供する情報は常に最新とは限らないため、定期的な情報の更新やメタデータの整備を行うことで、情報の信頼性を維持する必要があります。
さらに、情報の閲覧・編集に関しては、適切なアクセス権限を設定し、必要な人のみが利用できるように管理することが求められます。
まとめ
SharePointナレッジエージェントを活用することで、SharePoint が AI 対応のナレッジハブへと進化します。
Copilot との連携、メタデータの自動付与によって検索精度や回答品質が向上し、情報の整理やガバナンスも自動化されます。さらに、チャット形式でルールの設定やビューの作成が簡単に行えるため、専門知識がなくても直感的に操作できます。
これにより、SharePoint をこれまで以上に効率的かつ戦略的に活用できるようになります。ぜひこの機能をご活用ください!
具体的な利用方法については、次の連載で紹介します!
おまけ(Copilot Chatによる本記事の要約)
SharePointナレッジエージェントは、Microsoft 365 Copilotと連携し、SharePointをAI対応のナレッジハブへと進化させる機能です。
AIが文書を理解しやすくするために、メタデータの付与が重要であり、検索精度や回答品質の向上、ガバナンスの自動化にも寄与します。ナレッジエージェントは、文書の内容を解析して自動でメタデータを提案し、自然言語での指示に基づいたルール設定やビューの作成も可能です。これにより、プロジェクトナレッジの蓄積や社内ヘルプデスクの効率化など、さまざまな業務シーンで活用できます。情報共有の効率化や属人化の防止、生産性向上に貢献する一方で、機密情報の取り扱いや情報の更新・整備、アクセス権限の管理には注意が必要です。
久保田 有紀(日本ビジネスシステムズ株式会社)
CTS事業本部 D&AIPf部 AIS2グループ所属。AzureやMicrosoft 365周りの構築・運用を担当してきました。現在はCopilot、AIサービスの勉強をしています。
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