【Microsoft×生成AI連載】シリーズの記事です。
本記事ではMicrosoft PowerPointで利用可能なCopilotの機能についてご紹介します。
これまでの連載
これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記載をご参照ください。
PowerPointのCopilot紹介
PowerPointには様々なCopilotの機能がありますが、今回はPowerPointのスライドにあるCopilotマークをクリックしたときに表示される、以下の4つの機能についてご紹介します。
※ 新しくPowerPointを開いた際には、「このプレゼンテーションを要約する」は表示されません。
Replace with presentation about...(以下についてのプレゼンテーションを作成する)
「以下についてのプレゼンテーションを作成する」という日本語名の通りに、プレゼンテーションの内容をCopilotに教えて、プレゼンテーションを1から作成する機能です。
まず、「Replace with presentation about...(以下についてのプレゼンテーションを作成する)」をクリックすると、作成しようとするプレゼンテーションを説明するポップアップが開きます。
今回は大阪旅行に対するプレゼンテーションを作成してみるため、以下のようなプロンプトを入力しました。
大阪旅行についてプレゼンテーションを作成する
以下の内容を含める
- 観光地
- 食べ物
- 東京からの交通便
- 宿泊
プロンプト入力画面右下の矢印をクリックすると、Copilotがプレゼンテーションに含める内容を生成します。
「スライドの生成」をクリックすると、以下のようにスライドを生成します。
ファイルからプレゼンテーションを作成する
名前の通りにPDFなど他のファイルを元にプレゼンテーションを作成してくれる機能です。
「ファイルからプレゼンテーション作成する」をクリックすると、右側にCopilotウィンドウが表示されます。ここから「作成する - [ファイル]からプレゼンテーションを作成する」をクリックします。
元になるファイルを選択します。今回は、JBSの会社案内パンフレットを元にして、プレゼンテーションを生成してみます。
ファイルを選択して実行すると、以下のようにCopilotが目次などプレゼンテーションのアウトラインを表示します。
プレゼンテーションは作成されましたが、デザインや中身などは修正する必要がありました。
このプレゼンテーションを要約する
続きまして、Copilotを使ってプレゼンテーションを要約してみます。
要約するプレゼンテーションを開いて、スライドのCopilotマークから「このプレゼンテーションを要約する」をクリックします。
今回は、以前社内向けIoT Hubの勉強会を実施したときのプレゼンテーション内容を指定しました。右側のCopilotウィンドウに要約が表示されました。
※ 勉強会の内容について興味がある方は以下の記事をご参照ください
- Raspberry PiからのデータをAzure IoT HubとAzure App Serviceでリアルタイム可視化 1 - JBS Tech Blog
- Raspberry PiからのデータをMicrosoft Azure IoT HubとMicrosoft Azure App Serviceでリアルタイム可視化 2 - JBS Tech Blog
- Raspberry PiからのデータをMicrosoft Azure IoT HubとMicrosoft Azure App Serviceでリアルタイム可視化 3 - JBS Tech Blog
Copilotに質問する
先ほどと同じ社内向けIoT Hub勉強会のプレゼンテーション資料を用いて、Copilotにプレゼンテーションの内容について質問してみました。
勉強会はハンズオン中心のプレゼンテーションだったので、手順や使う部品について質問しましたが、以下のようにプレゼンテーションから情報を探して回答してくれました。
利用シーンとメリット、注意点
利用シーン
PowerPointでのCopilot機能は、以下のように利用可能かと思います。
- 短時間でプレゼンテーションを作成
- 主題に合うプレゼンテーションを短時間で作成する必要があるときに、Copilotのプレゼンテーション作成機能を使って作成できます
- プレゼンテーションの構成をCopilotに作成してもらうことができます
- プレゼンテーションの要約・内容確認
- Copilotのプレゼンテーション要約機能や質問機能を使って、プレゼンテーションすべてに目を通す時間が無くても、要約や内容をおおまかに確認することができます
メリット
- 効率化
- 迅速なプレゼンテーション作成
- 指示を入力するだけで、プレゼンテーションの構成やスライドが自動生成されるため、作成時間を大幅に短縮できます
- 反復作業の削減:
- 既存のドキュメントやデータを元にプレゼンテーションを自動生成することで、手間を大幅に削減できます
- 迅速なプレゼンテーション作成
- 生産性向上
- 要約機能
- プレゼンテーション全体を要約し、重要なポイントを簡潔にまとめることができます
- 要約機能
注意点
PowerPointでCopilotを使う際の注意点は、以下のようなものがあるかと思います。
- スライドマスターの設定
- Copilotはスライドマスターの設定を無視することがあります
- デザインの一貫性を保つために、手動で調整が必要になる場合があります
- 生成内容の確認
- 自動生成されたスライドや要約は必ず内容を確認し、必要に応じて修正することが重要です
- 特に、専門的な内容や詳細なデータが含まれる場合は、正確性を確認する必要があります
まとめ
本記事では、Microsoft PowerPointで使用できるCopilot機能について紹介しました。
Copilotを使うと、プレゼンテーションの作成やプレゼンテーションの内容把握にかかる時間を短縮することができたので、ぜひ使用してみてください。
おまけ(BizChatによる本記事の要約)
本記事ここまでの執筆内容をBizChatに転記し、記事内容の要約をしてもらいました。
この記事では、Microsoft PowerPointで利用可能なCopilotの機能について紹介しています。以下はその要約です。
まず、PowerPointのスライドにあるCopilotマークをクリックすると利用できる4つの機能について説明しています。
Replace with presentation about...:
プレゼンテーションを1から作成する機能です。例えば、「大阪旅行についてプレゼンテーションを作成する」と入力すると、観光地、食べ物、交通便、宿泊などの内容を含むスライドが生成されます。
ファイルからプレゼンテーションを作成する:
PDFなどのファイルを元にプレゼンテーションを作成する機能です。例えば、会社の案内パンフレットを元にプレゼンテーションを生成することができます。
このプレゼンテーションを要約する:
既存のプレゼンテーションを要約する機能です。例えば、IoT Hubの勉強会のプレゼンテーション内容を要約することができます。
Copilotに質問する:
プレゼンテーションの内容について質問する機能です。例えば、手順や使う部品について質問すると、プレゼンテーションから情報を探して回答してくれます。
また、Copilotの利用シーンとメリット、注意点についても触れています。
利用シーン:
短時間でプレゼンテーションを作成する際に便利です。
長いプレゼンテーションを要約したり、必要な情報を素早く把握することができます。
メリット:
効率化と生産性向上が期待できます。
プレゼンテーションの構成やスライドが自動生成されるため、作成時間を大幅に短縮できます。
既存のドキュメントやデータを元にプレゼンテーションを自動生成することで、手間を大幅に削減できます。
注意点:
スライドマスターの設定を無視することがあるため、デザインの一貫性を保つためには手動で調整が必要になる場合があります。
自動生成されたスライドや要約は、必ず内容を確認し、必要に応じて修正することが重要です。
この記事を参考に、ぜひMicrosoft PowerPointのCopilot機能を活用してみてください。