Windows Autopilot 実行時の初期セットアップ画面設定は、登録ステータスページ設定にてカスタムすることが可能になります。
登録ステータスページを設定すると、キッティング時にユーザーに表示する画面や許可する操作を制御することが可能です。
本記事では、登録ステータスページで構成することができる設定について紹介します。
登録ステータスページの設定検討時のお役に立てれば幸いです。
- 登録ステータスページ
- 登録ステータスページ設定一覧
- アプリとプロファイルの構成の進行状況を表示します
- インストールに要する時間が指定された分数を超えたらエラーを表示します
- 時間制限またはエラーの発生時にカスタム メッセージを表示する
- エンド ユーザーのログ収集と診断ページを有効にする
- out-of-box experience (OOBE) でプロビジョニングされたデバイスにのみページを表示する
- すべてのアプリとプロファイルがインストールされるまでデバイスの使用をブロックする
- インストール エラーが発生した場合にデバイスのリセットをユーザーに許可する
- これらの必要なアプリがユーザーまたはデバイスに割り当てられている場合、それらがインストールされるまでデバイスの使用をブロックします
- おわりに
登録ステータスページ
登録ステータスページの設定は、Intune管理センターの[デバイス]-[Windows]-[登録]-[登録状態ページ]から有効にすることが可能です。
登録ステータスページ設定一覧
ここからは、登録ステータスページで構成可能な各設定についてご紹介します。
アプリとプロファイルの構成の進行状況を表示します
Autopilotによるキッティング中に割り当てされる、アプリやプロファイルの設定進行状況を表示させる設定です。
事前プロビジョニングモードの場合は、管理者登録ステータスページとユーザー登録ステータスページどちらにも反映されます。
クライアントデバイス側の反映イメージは以下の通りです。
インストールに要する時間が指定された分数を超えたらエラーを表示します
Autopilotキッティング中の、アプリやプロファイルの構成に指定分数を超過した場合にエラーを表示させます。1~1440分の範囲で設定が可能です。
クライアントデバイス側の反映イメージは以下の通りです。
時間制限またはエラーの発生時にカスタム メッセージを表示する
エラー発生時に表示させるメッセージをカスタムすることができます。
事前プロビジョニングモードの場合は、ユーザー登録ステータスページにのみ反映されます。
クライアントデバイス側の反映イメージは以下の通りです。
エンド ユーザーのログ収集と診断ページを有効にする
エラー発生時に、ユーザーに対してログ収集と診断ページを有効にします。
事前プロビジョニングモードの場合は、ユーザー登録ステータスページにのみ反映されます。
クライアントデバイス側の反映イメージは以下の通りです。
out-of-box experience (OOBE) でプロビジョニングされたデバイスにのみページを表示する
ユーザーへの登録状態ページ表示を設定します。
[はい]に構成すると、デバイスに最初にサインインしたユーザーにのみ登録ステータスページが表示されます。
すべてのアプリとプロファイルがインストールされるまでデバイスの使用をブロックする
すべてのアプリとプロファイルのインストールが完了するまで、Autopilotキッティング画面を閉じてデスクトップを表示させることを禁止します。
使用をブロックするアプリケーションは、すべてとすることも、選択したアプリのみ」とすることも可能です。
インストール エラーが発生した場合にデバイスのリセットをユーザーに許可する
Autopilotキッティング中にアプリやプロファイルの構成に失敗した際に、ユーザーにリセット(初期化)することを許可します。
構成をすると、エラー発生時の画面に「デバイスのリセット」ボタンが表示されます。
事前プロビジョニングモードの場合はユーザー登録ステータスページにのみ反映されます。管理者登録ステータスページでエラーが発生した場合は、Autopilotをやりなおす必要があります。
クライアントデバイス側の反映イメージは以下の通りです。
これらの必要なアプリがユーザーまたはデバイスに割り当てられている場合、それらがインストールされるまでデバイスの使用をブロックします
アプリのインストールが完了するまで、デバイスの構成Autopilotキッティング画面を閉じてデスクトップを表示させることを禁止します。
本設定の対象は、すべてのアプリとすることも、一部の選択したアプリを対象にすることも可能です。
おわりに
登録ステータスページの設定は、管理者キッティングフローに反映されるものと、ユーザーキッティングフローに反映されるものが混在しているため、操作イメージがつかないことも多いかと思います。
本記事が、少しでも役に立てば幸いです。