AI技術の発展に伴い、その基礎を学びたいと考える人が増えています。私もその1人でしたが、AI-900の取得により、AIの基礎知識が身につき、自信がつきました。
本記事はAI-900への学習方法などをまとめました。受験したいと思っている方へ、この受験体験が参考になれば幸いです。
AI-900: Microsoft Azure AI Fundamentalsとは
MicrosoftのAI関連の資格の中では入門編の位置付けとなる資格です。
試験内容はAzure製品の使い方だけではなく、機械学習で使う手法(分類、クラスタリング、回帰)やAIを扱う上で考慮する点(「責任あるAI」の原則)を問うものもありました。全体的にAzure以外でも活用できそうな知識を問う問題が多かった印象です。
AIの学習を始めたいけど何からやれば良いか分からない、という方はまずこの資格を取得することを目指すことをお勧めします。
受験動機
AIを扱う部署に配属になったことがきっかけです。
AIの知識がほとんどない状態での配属だったため、学習しないといけないと思い立ちました。AI-900の勉強をしながらAIの基礎知識を学び、資格も取得できれば良いなと思い、受験することにしました。
勉強開始前のスペック
上述の通り、AIの知識はほとんどありませんでした。
AIという言葉と、画像に写っている動物名などを答えることができる、といった一部の代表的なAIの機能しか知らない状態でした。また、機械学習という単語は聞いたことがあっても、AIと関わりがあることも分かっていなかったです・・・。
※Azureを用いた開発は5年ほど携わっていますが、残念ながらAI-900の受験勉強には特に影響なかったと思っています・・・。
学習方法
模擬問題+Microsoft Learnなどで確認
私はいきなり模擬問題から勉強をスタートしました。Microsoft Learnを読むだけではモチベーションが上がらないので、クイズ感覚で始められる模擬問題から手を付けました。
すると当然ですが、最初は問題文の意味や選択肢が何を指しているのかすら分からないです。そこで、模擬問題で分からない単語が出てくるごとにMicrosoft Learnなどを使ってどのようなものか調べました。
私の使っていた模擬問題では、1周目の半分くらいで調べなくても答えが分かる問題が出てくるようになってきました。それまでは毎回すべて調べていたので時間はかかりましたが、自分で調べることで身につきやすくなったと感じました。
模擬問題を勉強の中心にして、2周目でほぼ正解できるようになるまでやりこみました。
学習時間は1周目が20時間くらい、2周目が10時間くらいでした。
Microsoftが提供している無料の評価試験
模擬問題の1周目が終わった時に受けてみました。何回か受けて、安定して9割以上出せるようになりました。この結果から自信を持って受験できたと思います。
試験申込ページのすぐ下に評価試験のリンクがあるので、そこからアクセスできます。
ただし、これだけを完璧にしても合格できるようになるか、というと怪しいです。模擬問題の方が優先度は高いです。
学習時間は分からない部分を調べる時間も含めて、10時間くらいでした。
Microsoft Cloud Skills Challenge
試験範囲のMicrosoft Learnがまとまっており、それを読み進めて学習します。このプログラムを利用する最大のメリットは、プログラムを完了すると受験料が半額になるバウチャーが入手できることです!Microsoft Learnで学習していたら半額で受験できるようになります。
私は今回使用しませんでしたが、無料でスタートできるお得なプログラムなのでぜひ利用してみてください。
試験結果
950点で合格でした!(700点で合格です)
合計で40時間くらい勉強したので、かなり高得点でした。
ちなみに受験したのは2023年12月で、まだAzure OpenAIが試験範囲に含まれていない時期でした。
総評
この資格の勉強を行うことで、AIの基礎知識を身に付けられました。
ほぼ何も分からない状態から勉強を開始しましたが、試験の難易度は易しかったと思います。私のようにAIの勉強をしたことがない方でも、2~3週間も勉強すれば合格することが可能と感じました。
今後はより発展的な内容を学習しながら、上位の資格取得を目指したいと考えています。生成AIの勉強も取り組みたいです。