Microsoft Formsの回答をExcelで開く際の挙動まとめ

Microsoft Forms（以下、Forms）を使って回答を収集した後で結果をExcelで参照する事が出来るのですが、この時のExcelの挙動が2種類に分かれます。

どのようにFormsを作ったときにどちらの挙動になるのか気になったので、切り分けを行ってみました。

まず、Formsの作成パターンを分類してみます。

フォームはアンケートなどで利用するもので、一般的にFormsというとこちらになるかと思います。

クイズは見た目はほとんどフォームと変わらないのですが、設問ごとに正答を設定し、点数を集計することが出来るのが大きな違いです。小テストなどで利用できます。

Formsは自分のフォームとして作成して利用する事も出来ますし、Teamsのチームなど、グループ内で共有できる形で作成する事も可能です。

自分のフォームとして作成した場合は結果を確認できるのは自分だけです。

一方、グループのフォームとして作成すると、グループメンバー全員が結果を確認する事が出来ます。Teamsのグループ全体で回答を管理するようなケースで利用するかと思います。

まず用語についてのお断りです。本記事では、「Formsサイト」を「Microsoft 365をWebブラウザで開き、アプリ起動ツールからFormsを開いたページ」として記述しています。*1

アプリ起動ツールからFormsを探し、

開いた後のこのページです。本記事では「Formsサイト」についてはこの場所だと思ってください。

このFormsサイトから作成する以外に、SharePointやTeamsのドキュメントライブラリ、ないしはOneDriveから作成する方法もあります。

SharePointのドキュメントライブラリから作成する場合は、下図のように「新規」から「Excel 用 Forms」を選択します。TeamsやOneDriveも同様です。

作成すると、自動的にFormsの編集画面が起動します。

なお、この方法で作成できるのはフォームのみです。クイズは作成できません。

まとめると表の様になります。

ようやく本題に入ります。「Formsの回答をExcelで開く際の挙動」とは、下図のように応答一覧の「Excelで開く」をクリックした時の挙動のことを本記事では指しています。

「Excelを開く」をクリックすると、結果ファイルがダウンロードされるケースです。

回答が更新されるたびに、新しいファイルをダウンロードする必要があり、直接参照する事は出来ません。

「Excelを開く」をクリックするとExcel Onlineに遷移するケースです。よく見るとExcelのアイコンに雲のマークがあります。

Excelで直接開く事も可能ですし、Power Queryで直接分析するような使い方も出来ます。

列を追加して利用するようなことも可能です。

ただし、データを更新できてしまうという事は改ざんできてしまう、という考え方も出来ます。

ここまで見てきた Formsの分類と、その回答をExcelで開く際の挙動をまとめました。

種類	共有範囲	作成方法	回答Excelの挙動
フォーム	自分	Formsサイト	ダウンロード
クイズ	自分	Formsサイト	ダウンロード
フォーム	グループ	Formsサイト	直接参照
クイズ	グループ	Formsサイト	ダウンロード
フォーム	自分	OneDrive	直接参照
フォーム	グループ	SharePoint/Teams	直接参照