Power Appsは、Microsoftが提供するアプリケーション開発プラットフォームです。
今回は、アプリの画面遷移を制御するために欠かせないNavigate関数の基本について解説します。
本記事は、Power Appsでアプリボタンの操作式を設定経験のある方を対象に、Navigate関数の基本構文と主要な遷移効果に絞って紹介します。
Navigate関数とは
対象読者と前提
- 対象:Power Apps利用者
- 前提:複数画面を作成し、ボタンを配置済み、式はボタンの「OnSelect(クリック時に実行される式)」プロパティに記述
なお、この後出てくる用語についても補足します。
- 画面=キャンバスアプリのスクリーン要素
- 画面名=画面一覧に表示される名称
- ScreenTransition=画面遷移の効果を指定する定数群(Cover、Fadeなど)
参考:Back 関数と Navigate 関数 - Power Platform | Microsoft Learn
基本概要
Navigate関数は、ユーザーの操作に応じて画面を切り替えるための関数です。
例えば、ボタンをクリックした時に特定の画面に移動するなど、アプリ内のナビゲーションをスムーズに制御できます。
基本構文
基本構文は以下のとおりです。
Navigate(移動先画面名,ScreenTransition.〇〇)
- 第1引数:移動先の画面名
- 第2引数:画面遷移時のアニメーション効果
トップ画面のボタンから詳細画面へ移動する場合の具体例です。
Navigate(DetailScreen, ScreenTransition.Cover)
画面遷移時のアニメーション効果一覧
基本構文の理解を踏まえて、次に第2引数で指定できる主な遷移効果を具体的に確認します。
| 効果名 | 指定値 | 動きのイメージ | 利用シーン例 |
|---|---|---|---|
| Cover | ScreenTransition.Cover | 新しい画面が右から左へスライド | 詳細画面へ進む |
| CoverRight | ScreenTransition.CoverRight | 新しい画面が左から右へスライド | 戻る操作 |
| Fade | ScreenTransition.Fade | 現在の画面がフェードアウトして切り替え | シンプル切替 |
| UnCover | ScreenTransition.UnCover | 現在の画面が右から左へスライドして消える | 戻る操作 |
| UnCoverRight | ScreenTransition.UnCoverRight | 現在の画面が左から右へスライドして消える | 戻る操作 |
これらを使い分けることで、アプリに自然で心地よい操作感を与えられます。
効果的な使い方のポイント
- ユーザー視点で「どの遷移が最も自然か」を考える
- 遷移効果を統一し、アプリ全体の操作性を向上させる
- 複雑な画面構成では、遷移効果を使って流れをわかりやすくする
まとめ
ナビゲーション設計のポイントは以下です。
- 基本構文:
Navigate(画面名, ScreenTransition.効果) - 第1引数=移動先画面
- 第2引数=遷移効果(Cover/CoverRight/Fade/UnCover/UnCoverRight)
この記事では紹介しておりませんが、戻り操作(Back関数)、UpdateContext 関数などを理解すると、より高度なナビゲーション設計が可能になります。
小林 汀(日本ビジネスシステムズ株式会社)
はじめまして、DSD部署に所属しております。 現場で得たリアルな経験や、主にPower Platformに関する記事を、わかりやすく・親しみやすく発信していきます。 担当サービスは、Power Automate、Power BI、Power Appsがメインです。
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