【MSA2060】ファームウェアバージョンアップをやってみた

本記事では、HPEのストレージ製品であるMSA2060の不具合を解消するために実施した、ファームウェアバージョンアップの手順についてご紹介します。

概要

デュアルコントローラー構成のMSA2060を導入している環境で、片方のコントローラーのIPアドレスが意図せずに変更されてしまうという事象が発生しました。

メーカー問い合わせを実施した所、機器に適用されていたファームウェアに起因する既知の不具合であることが判明したため、ファームウェアバージョンアップをすることで解消することになりました。

そもそもMSAとは?という方は、以下の公式サイトをご確認ください。

MSA SANストレージ – 中堅・中小企業向け共有ストレージ | HPE 日本

不具合発生時の状況

MSAのSMU(管理コンソール)にログインし、コントローラーのIPアドレスを確認しました。

以下の画面でコントローラーAのIPアドレスが「157.~」と表示されていますが、こちらは本来の設計とは全く別の値になります。(コントローラーBは正しい値のままでした。)

バージョンアップを実施するにあたってターゲットバージョンのリリースノートを確認した所、以下の記述が見つかりました。

※作業当時のバージョン情報となります。最新バージョンは公式HPでご確認ください。

引用:HPE MSA 1060, 2060, and 2062 Storage Controller Firmware with HPE MSA Smart Assist package version IN210P002-2.0.0 Release Notes

ファームウェアバージョンアップ

SMUへのログイン後、コントローラーをシャットダウンし、正しいIPアドレスに変更しました。シャットダウンおよびIPアドレスの修正手順については、本記事の主旨から逸れるため詳細は割愛します。

作業資材準備

以下のサイトから該当するMSAを選択し、ダウンロードします。バージョンは最新のものを適用することを推奨します。

HPE MSA Storage Firmware & Release Notes

今回はMSA2060のため、以下リンク先からファームウェアをダウンロードします。

作業当時のターゲットバージョンを選択しダウンロードすると「cp063852.exe」というファイルが入手されました。最新バージョンでも、基本的には類似した名称のファイルを入手できるかと思います。

ダウンロードする際に、ファイルのハッシュ値も確認できるので、念のため確認しておくことを推奨します。

ダウンロードページにてハッシュ値が確認可能。

バージョンアップ実施

ここから先は、MSAに疎通が出来る端末で実施してください。

今回の対応ではIPが変更されていないコントローラBへログインし「IN210P001」から「IN210P002」へバージョンアップします。

ダウンロードした「cp063852.exe」を実行すると、以下の画面が表示されるため、「インストール」をクリックします。

コントローラーAもしくはBのIPアドレスを指定し「続行」をクリックします。

以下の画面が表示されたら「インストール」をクリックします。

以下の画面が表示されていれば、インストールが進行中です。所要時間は構成によって異なりますが、この時は20分程度で完了しました。

以下の画面が表示されればインストールは完了です。

バージョンアップ後確認

SMUにログインし、ファームウェアバージョンを確認します。適用前の「IN210P001」から「IN210P002」へバージョンアップされていることが確認できます。

まとめ

MSAのファームウェアバージョンアップについてご紹介しました。

本記事でご紹介した手順は少し前のものですが、現在の最新バージョンも基本的には同手順で適用が可能です。

本製品に限らずですが、基本的にファームウェアは事前にリリースノートを確認した上で、最新版を適用することを推奨します。

執筆担当者プロフィール
西谷 勇紀

西谷 勇紀(日本ビジネスシステムズ株式会社)

他業界からエンジニアへの転身。オンプレミス中心に日々奮闘中。たまにAzureも。サッカー観戦と旅行が好きです。

担当記事一覧