【Microsoft×生成AI連載】【やってみた】Surveys(Frontier)を使ってみた

【Microsoft×生成AI連載】久保田です。今回はSurveys(Frontier)を利用し、アンケートの作成から分析まで実施してみました。

※この記事の情報は2025/9/17時点のものです。

Microsoft 365 Copilotやエージェントに興味がある方など、様々な方に読んでいただきたい記事となっておりますので、是非ご覧ください。

これまでの連載

これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記載をご参照ください。

blog.jbs.co.jp

Surveys(Frontier)の概要

Surveys(Frontier)は、Microsoft 365 Copilotに統合された最新のAI機能で、アンケート作成から配布、回答の収集・分析までをスマートにサポートします。

ユーザーが「意図」を入力するだけで、AIが質問文を自動生成し、最適な配布方法やリマインダー送信も提案します。収集したデータはExcelにエクスポートでき、詳細な分析やチームでの共同作業もスムーズに行えます。

現在、この機能はFrontierプログラムを通じてプレビュー提供されています。

※管理者によって機能の利用が制限されている場合があります。

support.microsoft.com

Surveys(Frontier)を利用してみた

アンケートの作成

Microsoft 365 Copilot(https://m365.cloud.microsoft)を開き、左タブの「アンケート(Frontier)」をクリックします。

※存在しない場合は、左タブの「すべてのエージェント」をクリックし、「アンケート」と検索してください。

Surveysを開いてプロンプトを入力した画面です。

アンケート内容をチャットで入力するだけで、短時間でFormsのアンケートが自動作成されます。チャット欄の青枠のリンクをクリックすると右側に作成済みのアンケートが表示され、画面右上の「Formsで開く」を押すことで内容を直接Formsで確認・編集できます。さらに、チャット欄に次のステップも提案されるため、スムーズなアンケート運用が可能です。

作成されたアンケートが表示されている画面です。

画面下部の「新規作成」ボタンをクリックすると、自由に質問を追加することができます。さらに、画面右上の歯車マークからは、共有するユーザーの範囲や回答のオプション設定など、お好みに合わせたカスタマイズが可能です。

カスタマイズが可能な画面です。

アンケートの共有

作成したアンケートは、以下の3つの方法で回答者に共有できます。

  • メール
  • Microsoft Teams(以下、Teams)
  • QRコード

今回は Teams を使用して共有します。

「作成されたアンケートをTeamsチャットで共有したい」とSurveys(Frontier)にリクエストすると、Teamsチャットに投稿するためのリンクが自動で作成されます。

その後、「Share in Teams」をクリックすると、共有先を指定することができます。

※現時点(2025/9/12)では、個人宛ての場合は複数名の選択が可能ですが、グループチャットの場合は1つのチャットのみ選択可能です。

Teamsに共有する画面です。

「送信」をクリックすると、指定したTeamsのチャットに投稿されます。

指定したTeamsチャットに投稿された画面です。

アンケートの結果確認・分析

Surveys(Frontier)でアンケート結果の確認・分析が可能です。

「回答内容の概要」をクリックするとFormsが開き、詳細な結果を確認できます。回答の傾向だけでなく、影響要因や実施すべき改善案も自動で提示されます。

集計結果をExcelファイルにまとめて自動的にOneDriveへ保存したり、グラフを作成したりすることも出来ます。

回答結果画面です。

改善案が表示されている画面です。

利用シーンとメリット

利用シーン

Surveys(Frontier)は、さまざまな場面で活用されます。

代表的な利用シーンとしては、製品やサービスに対する顧客満足度調査、社員のモチベーションや職場環境を把握する従業員エンゲージメント調査、新製品開発やマーケティング戦略に役立つ市場調査、そしてイベントや研修後のフィードバック収集があります。

メリット

Surveys(Frontier)を利用するメリットは、顧客や従業員の声を効率的に収集し、データに基づいた意思決定を可能にする点です。

リアルタイムで結果を把握でき、改善点やニーズを迅速に特定できます。

また、オンラインで簡単に配布・集計できるため、コスト削減や業務効率化にもつながります。

注意点

現在、Surveys(Frontier)はプレビュー版として提供されているため、操作が不安定になる場合や、一部の機能が制限されている可能性があります。利用にあたっては、こうした点を事前に認識したうえで、試験的な活用やフィードバック収集を目的としてご利用いただくことをおすすめします。

また、今後のアップデートにより、機能や操作性が改善される可能性もあります。

まとめ

本記事では、Surveys(Frontier)を活用してアンケートの作成から回答の分析までを実施しました。

自動でアンケートを作成してくれるだけでなく、質問の追加や設定のカスタマイズが可能であり、非常に便利な機能だと感じました。

また、回答者へのリマインド機能や、回答結果をExcel形式で出力できる機能など、今回の記事では触れていない便利な機能も多数備わっているため、今後さらに積極的に活用していきたいと思います。

今後に向けて

シーズン3は一旦終了となりますが、次回シーズン4として再開しますので、お待ちください。

おまけ(Copilot Chatによる本記事の要約)

Microsoft 365 Copilotに統合された「Surveys(Frontier)」は、アンケート作成から配布、回答の収集・分析までをAIが支援する最新機能です。ユーザーが意図を入力するだけで、質問文が自動生成され、Forms形式でアンケートが作成されます。作成後は、質問の追加や回答オプションのカスタマイズも可能で、柔軟な運用ができます。共有方法はメール、Teams、QRコードの3種類があり、今回はMicrosoft Teamsを使ってチャットに投稿しました。共有先の指定も簡単で、個人宛てやグループチャットへの送信が可能です。

回答結果はForms上で確認でき、傾向分析や改善案の提示もAIが自動で行います。さらに、集計結果はExcel形式で出力され、OneDriveに保存されるため、チームでの共有や詳細分析もスムーズです。Surveys(Frontier)は、顧客満足度調査、従業員エンゲージメント調査、市場調査、イベント後のフィードバック収集など、幅広い場面で活用できます。リアルタイムで結果を把握できるため、迅速な意思決定や業務効率化にも貢献します。

ただし、現在はプレビュー版のため、一部機能に制限がある場合や操作が不安定になる可能性があります。そのため、試験的な活用やフィードバック収集を目的とした利用が推奨されます。今後のアップデートにより、さらなる機能強化が期待されます。今回の体験を通じて、Surveys(Frontier)は非常に便利で実用的なツールであると感じました。今後も積極的に活用していきたいと思います。

執筆担当者プロフィール
久保田 有紀

久保田 有紀(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Data&AI事業本部 AIソリューション2グループ所属。AzureやMicrosoft 365周りの構築・運用を担当してきました。現在はCopilot、AIサービスの勉強をしてします。

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