【Microsoft×生成AI連載】【Microsoft 365 Copilot】チャット内での画像読み取り・生成機能を使ってみた

【Microsoft×生成AI連載】シリーズです!

今回は、Microsoft 365 Copilot Chat(以下、Copilot Chat)で画像読み取りと画像生成ができるようになったので使ってみました。

これまでの連載

これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記事をご参照ください。

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Microsoft 365 Copilot Chatでの画像機能の紹介

SharePointやOneDriveのCopilotでも画像読み取りができますが、ファイル内の画像の内容や画像内の文字を読み取る機能がCopilot Chatでも利用できます。

また、画像生成もCopilot Chat内で実施できるようになったので、この2機能について紹介します。

画像読み取り

ファイルをアップロードするか、「/」を入力してファイルを選択することでファイルをCopilotに読み込ませた際に、画像の質問を行うことが可能です。

今回は、Copilot Chatの説明と紹介を行っている下記の英文の画像を読み取り、それを日本語に翻訳できるかを検証してみました。

画像を挿入したWordファイルを指定して、「2ページの画像に書いてある内容を文章に起こして、日本語に翻訳してください。」のように指示します。

画像を認識して文章に起こした後、日本語に翻訳することができました。

PowerPointファイルでも同様に操作することが可能でした。

また、Excelファイルでも同様に操作することが可能でした。

画像生成

ファイル内の画像を読み取ることができましたが、画像を生成することも可能です。チャット内でどのような画像を作成してほしいかを説明するだけで、画像が生成できます。

今回は「柴犬が散歩しているアニメ調の画像を作成してください。」と指示してみました。画像生成の指示を行うとCopilotのチャット内で画像の枠が用意され、その中で少しずつ画像が表示されます。

3分ほど待機すると画像が生成されます。指示に従った画像生成をされたことが確認できました。

生成した画像を編集したい場合も、チャットで指示することで変更可能です。「柴犬を黒柴にして、背景を夕焼けにしてください。」と指示をすると、すべての変更が適用された画像を生成できました。

生成した画像をユーザー自身で編集することも可能です。画像にカーソルを合わせると左下に編集アイコンが表示されるのでクリックします。

アイコンをクリックすると、右ペインに画像エディターが表示されます。この画面で画像にテキストを追加するなどの編集を行うことができます。

生成した画像はダウンロードしたり、クリップボードにコピーして貼り付けたりすることが出来ます。画像にカーソルを合わせると編集アイコンの右からダウンロードアイコン、コピーアイコンが表示されるのでクリックしてください。

なお、画像はPNGファイルとしてダウンロードされます。

利用シーンとメリット、注意点

利用シーン

画像読み取り機能は、グローバル向けに作成された資料を閲覧する場合などで利用できます。資料の文字は日本語に翻訳されていても挿入された画像は英語のまま、といった資料でも、画像の英文を翻訳して内容をより深く理解することが可能です。

画像生成機能は、営業や広報活動などの画像を用意したい場合で利用できます。自然言語で画像の生成や修正を行うことはもちろん、Copilot Chatから画面を切り替えることなくユーザー自身で直接編集できます。

メリット

画像読み取りと生成がCopilot Chatで実施できることで、効率化と生産性向上の両方を実現可能です。

Copilot Chatでファイル要約などを実施している中で、特定の画像情報をチャットの続きとして質問を行い効率的に作業を進めることが可能です。

また、画像生成もチャット内で修正まで可能なので、画面を切り替える手間なく作業を完了することができます。

注意点

読み取りたい画像の解像度によっては正確な回答が返ってこない可能性があります。出力結果が正しいかをご確認ください。

また、画像生成は指示が曖昧だと意図する画像にならないため、必要情報は正確に記載する必要があります。

画像生成のために使用する素材や生成した画像の著作権にはご留意ください。第三者の権利を侵害しないようご注意ください。

まとめ

チャット内で画像の読み取りや生成が完結できることで、作業をよりスムーズに進められるようになりました。

Copilotを活用して、仕事効率を向上させていきましょう!

おまけ(Copilot Chatによる本記事の要約)

本記事ここまでの執筆内容をCopilot Chatに転記し、記事内容の要約をしてもらいました。

要約

この記事は、Microsoft 365 Copilot Chatに新しく追加された「画像読み取り」と「画像生成」機能について紹介しています。

  1. 画像読み取り機能
    • Copilot Chatで、Word・PowerPoint・Excelファイル内の画像を認識し、テキスト化や翻訳が可能になった。
    • 英語の画像を日本語に翻訳する実験を実施し、正しく変換できることを確認。
    • 利用シーン:グローバル資料の画像部分を翻訳して理解を深める場合に有効。
  2. 画像生成機能
    • チャット内で自然言語による指示で画像を生成可能。
    • 例:「柴犬が散歩しているアニメ調の画像」→生成成功。
    • 生成後の画像は、追加指示で修正(例:黒柴に変更、背景を夕焼けに)。
    • ユーザー自身で画像編集も可能(テキスト追加など)。
    • 生成した画像はPNG形式でダウンロードやコピーが可能。
  3. 利用シーンとメリット
    • 利用シーン:営業資料や広報用画像の作成、グローバル資料の翻訳。
    • メリット:チャット内で完結するため、効率化・生産性向上。
    • 注意点:
      • 画像解像度によって認識精度が変わる。
      • 生成指示が曖昧だと意図通りにならないため、具体的な指示が必要。

まとめ

Copilot Chatで画像の読み取り・生成・編集が可能になり、作業効率が大幅に向上。

「Copilotを活用して、仕事効率を高めよう」というメッセージで締めくくられています。

執筆担当者プロフィール
梶野 礼佳

梶野 礼佳(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Webシステムやバッチなどの開発を経験し、現在はAIの部署に所属しています。AI分野に関しては勉強中の初心者です。

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