今年からMicrosoft×生成AIというテーマで連載を実施しておりましたが、シーズン2として連載を再開いたします。今回は「Microsoft 365 Copilot」を連載テーマの中心とし、合計8名の執筆メンバーによる連載となります。前回より投稿数を増やし、週2回の投稿をしていく予定となります。ぜひお楽しみに!
今回は私が「なんでもCopilot*1」というコミュニティの運営に携わっているということもあり、「なんでもCopilot」のAdvent Calendarへの投稿も兼ねております。ぜひこちらのAdvent Calendarもお楽しみください!(トップバッターです!)
連載内容について
過去連載
過去連載記事についてはこちらをご覧ください。シーズン2もこちらに追記いたします。
シーズン2連載テーマ
今回は「Microsoft 365 Copilot」が中心です。
基本的なWord、PowerPoint、Excel等のOffice製品もあれば、Teams、Outlookのコミュニケーションツール系、BizChatなどのチャット系、今話題のエージェント系など、様々な観点から切り込みます。
新しいMicrosoftイベント視聴スタイル
これから各メンバーに投稿してもらう記事は、先日開催されたMicrosoft Ignite 2024の情報が多くなります。
そのような背景もありますので、まずはイベント視聴をCopilotを利用して簡単にする方法を考えていきましょう。
これまでのイベント視聴
基本的に以下の流れでイベントを視聴すると思います。
- 探す
- 視聴・理解する
- まとめる
探す
Copilot誕生前のイベント視聴は、まず何のセッションがあるのか、本当に自分が視聴したいセッションがどれなのかを探すところから苦労します。
400を超えるセッションが存在するため、タイトル、内容をすべて見て本当に興味あるものを探すのに一苦労です。
視聴・理解する
興味があるセッションを決めたとして、基本的には英語での動画視聴になります。
英語が得意な人を除き、新規の技術情報の勉強に加えて英語のハードルが大きく、視聴、内容の理解にハードルがありました。
まとめる
新しく学んだことをアウトプットしようと思っても、内容をまとめたり、ブログ等のアウトプットを作成するにも時間がかかります。
これからの視聴スタイル(Copilot利用編)
今回は、私がMicrosoft Ignite 2024を視聴するにあたり、Copilotを利用してどのような流れで視聴していたのかをご紹介いたします。
探す(BizChat)
Microsoft Igniteではセッションカレンダーが公開されており、カレンダーの中から興味あるセッションをお気に入りに登録することができます。
そして、お気に入りのセッション情報は、Wordファイルとしてダウンロードすることができます。
まずは、WordファイルをBizChatに読み込ませて、セッション情報を整理します。
Wordファイルの情報をもとに、カテゴリの分類、タイトルと内容の日本語化をしてもらいます。
この表から、カテゴリごとに気になるセッションをチェックしていきます。
視聴・理解する(Copilot in Stream)
さて、次はイベントの視聴です。アメリカでの開催ということもあり、リアルタイム視聴は基本的には行わず、あとで録画を確認することになります。
その際にひと手間かかるのですが、Copilot in Streamを使うとセッションの内容の理解度が大幅に向上します。
たとえば、以下のセッションを確認することとします。
録画されている場合、各セッションのページには動画のダウンロードリンクがあるので、そのリンクからまず動画をダウンロードします。その後、Microsoft Streamにアップロードし、トランスクリプトを生成します。言語は話者の言語に合わせます。
そうするとCopilotが利用可能になるので、まずはデフォルトのプロンプトである「ビデオを要約する」をクリックします。
要約内容で気になるポイントがあれば、追加で詳細に質問します。今回は「Copilot Actions」の内容が気になったので、追加で質問します。
追加質問の方法はいくつか考えられますが、デフォルトのプロンプトである「部分を表示する」を使います。「Copilot Actions」をコピーし、「部分を表示する」をクリック、「Copilot Actions」をペーストし、「Copilot Actions:部分を表示する」と質問してみます。
そうすると、Copilot Actionsの詳細についてまた解説してくれます。この中からさらに質問があれば質問を追加でしたり、質問内容を変えていきましょう。
基本的には「前回の出力結果の項目名」+「:」+「質問」と項目と質問の組み合わせで記載するのが簡単でよいかと思います。
まとめる(Loop・BizChat)
Copilot in Streamでの出力結果をLoopに1つのページにメモしておきます。
例えば、そのセッション内容のまとめブログを作成するとします。その際、もう一度BizChatを活用してみましょう。
今回はセッションごとにLoopファイルを作成しているので、まとめたいセッションのページを指定し、その上でブログ記事作成のプロンプトを入力します。
そうすると、簡単にブログ記事を作成してくれました。
このままだと下書きレベルですので、ここから加筆や修正、チェック等を行う必要がありますが、下書きを最初に作成してくれるだけでも大助かりです。
まとめ
Microsoft 365 Copilotを利用すれば、大変だった英語イベント視聴、大量の動画視聴など、Microsoftのイベントに限らずに動画視聴をすることができます。
視聴のハードルが下がることで、今までは諦めていた範囲にも届かせてくれるのがCopilotの偉大な点です。
精度も初期から上がっていますので、これからにも期待大です。ぜひとも、このような使い方、または新しい使い方を見つけてMicrosoft 365 Copilotライフを楽しんでください!
おまけ(BizChatによる本記事の要約)
本記事ここまでの執筆内容をBizChatに転記し、記事内容の要約をしてもらいました。
ブログ記事の要約は以下の通りです。
今年から「Microsoft×生成AI」というテーマで連載を再開し、シーズン2では「Microsoft 365 Copilot」を中心に8名の執筆メンバーが週2回の投稿を行います。また、筆者が運営する「なんでもCopilot」コミュニティのAdvent Calendarへの投稿も兼ねています。
シーズン2の連載テーマは「Microsoft 365 Copilot」で、Word、PowerPoint、ExcelなどのOffice製品やTeams、Outlook、BizChatなどのコミュニケーションツール、エージェント系の話題を取り上げます。
さらに、Microsoft Ignite 2024の情報を基に、Copilotを活用した新しいイベント視聴スタイルを紹介しています。従来のイベント視聴はセッションの選定、視聴、内容の理解、まとめに時間がかかりましたが、Copilotを利用することで効率的に視聴・理解・まとめが可能になります。
具体的には、BizChatを使ってセッション情報を整理し、Copilot in Streamで動画の要約や詳細な質問を行い、LoopやBizChatを活用してブログ記事を作成する方法が紹介されています。
最後に、Microsoft 365 Copilotを利用することで、英語イベント視聴や大量の動画視聴が容易になり、視聴のハードルが下がることで新しい情報にアクセスしやすくなる点が強調されています。
堤 裕一(日本ビジネスシステムズ株式会社)
Microsoft 365をメインに活動。FY23 Microsoft Top Partner Engineer Award - Modern Work受賞。今はCopilotにわくわく。
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