Power Appsでは、ユーザーが操作することでON/OFFを切り替えられるトグル(切り替え)コントロールを提供しています。
基本的には、ユーザーがハンドルを動かすことでオンまたはオフにできるコントロールですが、設定をすることで、現在時刻によってトグルコントロールのオン/オフを自動で変更することが可能です。
本記事では、現在時刻によってトグルコントロールのオン/オフを自動で変更する設定方法をご紹介します。
Power Apps にトグルコントロールを追加する
トグルコントロールを追加する方法をご説明します。
「挿入」タブから「切り替え」をクリックし、挿入します。
現在時刻によってトグルコントロールのオン/オフを変更する
現在時刻によってトグルコントロールのオン/オフを自動で切り替える動作は、「現在時刻によってトグルコントロールのDefaultボタンの設定を変更する」という形で実現します。
今回は、「現在時刻が8時台から20時台までの間なら切り替えをオン（true）にし、それ以外の時刻ならトグルをオフ（false）にする」という条件で設定をします。
トグルコントロールのプロパティ「Default」で下記を入力します。
If(Hour(Now()) >= 8 && Hour(Now()) <= 20, true, false)
この設定により、時刻に応じてトグルコントロールが自動的にオン/オフに切り替わります。
自動で切り替え(トグル)コントロールが切り替わるか検証を実施
対象の時刻になったときにトグルコントロールの設定が反映されているか確認をすれば動作確認が出来ますが、すぐに設定が反映されているか確認をしたい場合は変数に検証したい時刻を設定し、変数に設定した時刻で自動で切り替わるか確認すると便利です。
対象のスクリーンのプロパティ「OnVisible」で下記のように記載し、検証したい時刻を変数化します。今回は2023年12/18 23時で設定をし検証をします。
Set(TestDateTime, DateTimeValue("2023-12-18T23:00:00"));
トグルコントロールのプロパティ「Default」に変数を入力します。
これはTestDateTimeの時刻の部分を取得し、それが8以上かつ20以下の範囲であるかを判定しています。
If(Hour(TestDateTime) >= 8 && Hour(TestDateTime) <= 20, true, false)
変数を入力し、検証したい時刻に合わせてトグルコントロールが自動で切り替われば検証が完了です。
最後に
以上、現在時刻に応じてトグルコントロールのオン/オフを自動で変更する設定方法をご紹介でした。
今後もPower Platformに関して、いくつかご紹介できればと思います。
