DataSpiderServerをインストールしてみた

DataSpider Servistaのアプリケーションの1つである、DataSpiderServerのインストール手順について記事にしたいと思います。

DataSpider Servista

DataSpider Servistaは株式会社セゾン情報システムズが提供する、GUIでデータの処理を行うデータ連携ミドルウェアです。

ノーコードでデータを変換・加工などをすることが可能であることや、豊富な接続先を有していることから、簡単にデータベースやアプリケーションに接続してデータ連携を行うことができます。

DataSpiderServistaの詳しい概要については、公式サイトをご参照ください。

www.hulft.com

DataSpiderServerとは

DataSpiderServerは、サービスの実行環境のことを指します。

この実行環境をDataSpider Studioというアプリケーションや、DataSpider Studio for WebでWebブラウザで接続し、GUIでデータの変換・加工などを行っていきます。

今回は、サービスの実行環境であるDataSpiderServerを、Linux環境上にインストールしていきます。

DataSpiderServerのインストール

環境

Azure上でVMを作成し、TeraTermでSSH接続を行い、DataSpiderServerのインストールを行います

実施環境は以下の通りです。

  • OS
    • Linux(RedHat)
  • イメージ
    • Red Hat Enterprise Linux 8.6(LVM)- x64 Gen2
  • サイズ
    • Standard_B2s 2-vpcu 4GiB
  • OSディスク
    • Standard HDD(ローカル冗長ストレージ)
  • リポジトリDB
    • PostgreSQL16

DataSpiderServerパッケージのダウンロードとインストール

株式会社セゾン情報システムズが提供している、DataSpiderServistaの評価版をダウンロードします。

myHULFTでユーザ登録を行い、ログインします。

左側に表示されているメニューの中の評価版ダウンロードから、DataSpiderServerをダウンロードします。

今回はLinux上にDataSpiderServerを構築するので、「DataSpider Servista Advanced Server Package(Linux)」を選択しています。

DataSpiderServerのインストール時にライセンスファイルも必要になってくるので、左側のメニューの「ライセンス管理」から取得します。

先ほどダウンロードしたDataSpiderServerのパッケージの中の「DSS_LNX_X64_CUI.bin」とライセンスファイル「license.lic」を、Linux環境内に配置します。

※今回はTeraTermの機能であるSCP機能を使用して、Linux環境のDataSpiderServerの所有者となるユーザのホームディレクトリにコピーしています。

Linux上でのDataSpiderServerのインストールの開始

DataSpiderServerのインストーラーを実行します

/root/DataSpiderServista/server/bin/DataSpiderServer

実行すると以下の内容が表示されます

Preparing to install
Extracting the JRE from the installer archive...
Unpacking the JRE...
Extracting the installation resources from the installer archive...
Configuring the installer for this system's environment...

Launching installer...

===============================================================================

まず初めに、ロケールを選択します。

使用するロケールの番号を入力し、Enterキーを押下します。

Choose Locale...
->1-English
2-日本語

CHOOSE LOCALE BY NUMBER:2  ←今回は日本語を選択

インストールについての説明画面が表示されるので、良ければ「Enter」を押下します。

インストールの開始
DataSpider Servista 4.4のインストールを開始します。

このインストールを実行する前に、
すべてのプログラムを終了することをお勧めします。

各種設定の詳細については、「DataSpider Servista
インストールガイド」を参照してください。

各項目を入力後に[Enter]を押下すると、次へ進みます。
前へ戻る場合は、[back]と入力してください。
[quit]と入力すると、
いつでもインストールをキャンセルすることができます。

続行するにはENTERキーを押します:

次に、インストールするパッケージを選択します。

パッケージの選択
インストールするパッケージを選択してください

->1-Advanced Server Package
2-Basic Server Package
3-Select

選択する項目の番号を入力するか、
デフォルトを使用する場合はENTERキーを使用してください:1

インストール対象の選択を行います。

インストール対象の選択
インストールする対象を選択してください
->1-サーバとクライアント
2- サーバのみ
3-クライアントのみ
選択する項目の番号を入力するか、
デフォルトを使用する場合はENTERキーを押してください:2

DataSpider用のパスワードを設定します。

管理者パスワードの設定
管理者(rootユーザ)パスワードを入力してください。
パスワード: パスワードは打ち込んでも画面上には表示されません

======================================================================================
管理者パスワードの確認
確認入力:

リポジトリDBを使用するかしないかの選択を行います。

今回はPostgreSQLをリポジトリDBとして設定する手順を行っていきます。

リポジトリDBの選択
リポジトリDBを使用する(DataSpiderファイルシステムを
Dataベース上に構築する)かどうかを選択してください。
1-リポジトリDBを使用する
->2リポジトリDBを使用する
選択する項目の番号を入力するか、
デフォルトを使用する場合はENTERキーを押してください:1

==========================================================================================
データベースの選択
データベースを選択してください。
->1-DB2
2-MySQL
3-Oracle
4-PostgreSQL
5-SQL server
選択する項目の番号を入力するか、
デフォルトを使用する場合はENTERキーを押してください:4

===========================================================================================
JDBCドライバの設定
JDBCドライバのパスを絶対パスで入力してください。
パス: 現在配置しているJDBCドライバの
パスを記入

===========================================================================================
データベース接続情報
データベースへの接続情報を入力してください。
データベースの情報をそれぞれ記入してください
ホスト名:
ポート番号:
データベース名:
ユーザ名:

============================================================================================
データベース接続情報
データベースへの接続情報を入力してください。
パスワード: パスワードは打ち込んでも画面上には表示されません

============================================================================================

DataSpiderの接続情報とインストール先のパス、ライセンスファイルのパスの設定を行います。

接続情報の設定
DataSpiderServerのホスト名/IPアドレス、およびポート番号を
入力してください。
ホスト名/IPアドレスを省略した場合、「127.0.0.1」で設定
されます。
ポート番号を省略した場合、「7700」で設定されます。
ホスト名/IPアドレス(デフォルト:127.0.0.1):
ポート番号(デフォルト:7700):

=============================================================================================
インストール先の設定
インストール先のパスを入力してください。
デフォルトのインストールフォルダー:/root/DataSpiderServista
絶対パスを入力するか、ENTER
キーを押してデフォルトを使用してください。
:

=============================================================================================
ライセンスファイルの設定
ライセンスファイル(license.lic)のパスを絶対パスで入力して
ください。
設定したライセンスファイルは/root/DataSpiderservista/server/licに
コピーされます。
また、ライセンスファイルの適用はインストール後に行う
こともできます。
パス: 現在配置しているライセンスファイルのパスを記入

==============================================================================================

ヒープサイズの設定を行います。

ヒープサイズの設定
DataSpiderServerのヒープサイズを入力してください。
メガバイトは「m」または「M」、
ギガバイトは「g」または「G」で指定します。
省略した場合、初期値(バイト)には「1G」、
最大値(バイト)には「2G」が設定されます。
初期値(バイト)(デフォルト:1G):
最大値(バイト)(デフォルト:2G):

最後に設定した一部の内容が確認されるので、良ければEnterを押します。

インストールの要約
インストールする前に、
必ず以下の内容を確認してください。
製品名:
DataSpider Servista4.4
インストールフォルダー:
/root/DataSpiderServista
パッケージ
Server Package

インストール対象
サーバのみ
リポジトリDBを使用
する
ディスク容量情報(インストール先):
必要なディスク容量:764,616,374バイト
使用可能なディスク容量:12,352,176,128バイト
続行するにはENTERキーを押します:

==============================================================================

インストール中...
[=====================|===================|==================|==============]
[-------------|--------------|---------------|---------------]

=======================================================================================
Installation Complete
おめでとうございます!
DataSpider Servista 4.4が
/root/DataSpiderServistaにインストールされました。

これで、DataSpiderServerのインストールが完了しています。

まとめ

今回は、Linux環境上にDataSpiderServerのインストールを行ってみました。

この後は、DataSpider Studio for Webなどをセットアップすれば、データの加工などが可能になります。

それらについては、また別の機会に記事にできればと思います。

執筆担当者プロフィール
山村 興平

山村 興平(日本ビジネスシステムズ株式会社)

2023年度入社。Data系を扱う部門に所属しています。 趣味はテニスです。

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