Snowflake Summit 2023 Day 2 現地レポート

こんにちは、Csol HC4の土井です!

さて、昨日に引き続きラスベガスにてSnowflake Summit 2023に現地参加してきました。印象に残った内容についてレポートしたいと思います!

※昨日分のレポート記事はこちら。

Snowflake Summit 2023 Day 1 現地レポート - JBS Tech Blog
Snowflake Summit 2023現地レポート(Fresh Snowトレーニング) - JBS Tech Blog

ホテルから会場へ

キーノート講演の会場は昨日のパートナーサミット講演も行われたCAESARS PALACE。

ラスベガスで人気のショッピング街であるLINQプロムナードからすぐの場所です。古代ローマ帝国をモチーフにした老舗ホテルとのことで気品を感じさせます。

余談ですが、このホテルは私の大好きな『ハングオーバー! 』という映画で使われた場所のようで、イベントついでに聖地巡礼もできたのでラッキーでした。

カンファレンスルームに入ると昨日のパートナーサミットよりさらに多くの人がいて、改めてSnowflakeというサービスへの関心の高さが伺えました。

講演内容

キーノート

さて、キーノートの内容ですが、それはもう発表が盛りだくさんでした。

各機能の詳細は既にSnowflake公式でも発表記事がでたようなので詳しくはそちらを確認いただくとして、簡易的なサマリと所感をお伝えできればと思います。

  • Snowflake上でコンテナが実行できるSnowpark Container Servicesの発表
  • マーケットプレイス上に開発したアプリを公開して収益化できるSnowflake Native Apps FrameworkがAWSにてPublic Preview開始
  • 非構造化データに対して自然言語でのクエリを可能とするDocument AI機能
  • ソースデータのリアルタイムのシンクが可能なダイナミックテーブル
  • ワークロードの時系列での改善状況を測定するSnowflake Performance Index
  • MLの前処理関数の実装(Snowpark ML)
  • GPUリソースのサポート
  • Gitの対応
  • etc..

講演内でも『単一のデータユニバース』という言葉が繰り返し使われていましたが、それを裏付けするような新機能の発表ラッシュでした。Snowflakeのデータ活用におけるユースケースの幅が一段と拡張されそうです。

個人的には特にSnowflake Native Apps Flameworkについては、データ活用を強く活性化させることのできる非常に素晴らしい仕組みであると感じました。

また、Snowpark Container Servicesについても、講演内で実際にコンテナ内でHexを動かすデモを行っていました。使用するノートブックや言語の選択ができるようになるので、様々な分析の要件に対応できるようになりますね。

How 103-year-old Pitney Bowes Modernization

  • ピツニーボウズでは顧客の商取引について、Eコマース/配送/郵送の3つの分野での支援を行っており、郵便物や小包の配送最適化のために業務システムから生成される年間数十億件のトランザクションデータと、IoTデバイスから生成される大量のデータを保持している
  • それらのデータを米国内の複数のサイトに分散されたSQL Serverで保持していたが、データ共有面やコスト、パフォーマンスの課題から単一のSnowflakeに統合
  • 更にテーブル側にパフォーマンス影響がないようにリアルタイム分析と予測分析をしたい需要が生まれ、ストリーミングアーキテクチャを検討
  • 対応データソースの広さや完全自動化が可能なFivetranに加え、キューイングレイヤにKafkaを選択
    • IoT、業務システムのデータをFivetranで一元的に収集してKafkaにpush、Kafka connectorでSnowflakeテーブルに連携
  • Snowflakeへの統合およびFivetranを用いたリアルタイムワークロードが建てついたことで運用の効率化や予測分析による配送プロセスの最適化等を実現し収益の向上に成功

個人的にFivetranはあまり触ったことはなかったですが、Snowflakeに限らず各種DWHへのDIの手段としてかなりメジャーなツールであることは理解しているので、今後は積極的に触っていきたい所存です…!

おわりに

以上、Snowflake Summit 2023 Day 2のレポートとなります。

技術セッションはもちろん、イベント後のWelcome cocktail receptionでも日本法人の方と交流ができて大満足な一日でした。

ちなみに会場をよく見ずに興味のあるセッションばかりを選んだせいで、1時間ごとに37℃の酷暑の中をシャトルランすることになってしまい、だいぶへとへとです。。

明日以降も速報で記事を出す予定なので見ていただけたら幸いです。

それではまた!!

執筆担当者プロフィール
土井 龍史

土井 龍史

Hadoopインフラ畑出身のデータエンジニア。主にAzure/AWSのデータ基盤開発を担当しています。最近はデータベース技術全般やデータモデリングに関心があります。

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