近年、従来のオンプレミスネットワークと比較して、クラウドベースのネットワーキングソリューションの需要が増してきました。
Cisco Merakiは、クラウドベースのアーキテクチャを採用することで、ネットワークの柔軟性、スケーラビリティ、管理の簡素化を実現しました。
本記事では、Cisco Merakiの概要とアクセスポイントの基本設定についてご紹介します。
Cisco Merakiの概要
Cisco Merakiは、業界初のクラウド制御による企業向けネットワーク管理ソリューションです。無線LANやスイッチ、モバイルデバイス管理(MDM)などの機能を備えており、セキュリティを担保した法人向けのネットワーク環境を簡単に構築できます。
機器毎にオンプレミス型の管理サーバーを設置せずとも、クラウドからの一元管理が可能です。
また、機器設定をインターネットを介して行えるため、設置のための人的コストを削減できます。
デモ環境の準備
前回の記事では、無料で利用可能なCisco dCloudというデモ環境を用いて、Cisco DNA Centerの基本機能を、画面を見ながら確認しました。
→Cisco DNA Centerの概要とAssuranceのヘルス機能のご紹介 - JBS Tech Blog
今回ご紹介するCisco MerakiもCisco dCloud経由で利用する事が出来ますので、デモ環境を準備したうえで、基本的な機能に触れてみたいと思います。
なお、デモ環境を利用するにあたり、dCloudのアカウントを作成する必要があります。アカウントの作成ができれば、dCloud経由でCisco Merakiのデモ環境にログインすることができます。
デモ環境準備については、Ciscoが公式で公開している記事もありますので、本記事と合わせてご覧ください。
→https://meraki.cisco.com/ja-jp/form/demo/
アクセスポイントの基本設定のご紹介
SSID設定
デモ環境へログイン後、ネットワーク全体のヘルス画面が表示されます。
次に、左側メニューの「ワイヤレス」 - 「SSID」をクリックします。
設定概要では、各SSIDの各設定について確認することができます。
アクセス制御設定
左側メニューの「ワイヤレス」 - 「アクセス制御」をクリックします。
アクセス制御では、SSIDの認証方法やユーザへのIPアドレスの割り当て方法などを設定することができます。
「基本情報」では、SSID名、SSIDのステータス、SSIDを隠すかの基本的な設定ができます。
「セキュリティ」では、MACアドレスベースでの認証やRadiusサーバを用いた認証などの認証方法について設定できます。
「Splashページ」では、該当のSSIDにユーザがアクセスした際に、webのポータル画面で認証させるか、メールで認証させるかなどの認証情報を要求するwebベースでの認証方法を設定できます。主にゲスト用のWiFiに利用されます。
「クライアントIPとVLAN」では、クライアントへのIPアドレスの割り当て方法を設定できます。主にNATモードが使用され、AP自身がDHCPサーバとなりユーザへIPを払い出すよう設定することができます。
電波設定
左側メニューの「ワイヤレス」 - 「電波設定」をクリックします。
電波設定では、各APのチャネル、電波出力、RFプロファイルなどを設定することができます。
「概要」では、各APのチャネル幅や適用されているRFプロファイルを確認することができます。また、右側のマップではAPの設置位置を確認できます。
「RFプロファイル」では、デフォルトである屋内用と屋外用のプロファイルを利用できます。
特殊な環境用にプロファイルを用意したい場合は、新規プロファイルからプロファイルを作成し、詳細な電波設定をカスタマイズすることができます。
最後に
Cisco Merakiの概要と、アクセスポイントの基本設定をご紹介しました。
Cisco Merakiに触れる機会がありましたら、是非、本記事を参考にしていただければ幸いです。