Copilot StudioでDataverseのテーブルを検索する

Copilot Studioでエージェントを作成する際、エージェントが参照可能なナレッジとしてDataverseのテーブルを指定することができます。

本記事では、Dataverseをナレッジとして設定する方法と、その検索精度を向上させる方法について解説します。

はじめに

Copilot StudioのナレッジとしてDataverseのテーブルを設定する方法は今までも提供されていました。しかし、Dataverseのテーブルから検索することを何度か試みたことがありますが、検索精度があまり良くない印象がありました。

最近、Dataverse検索の機能が強化されてリリースされたとのことですので、Copilot Studioでの検索に影響があるかを確認してみます。*1

今までの検索

まずは比較のために、これまでの方法でCopilot StudioからDataverseの検索を試してみます。

ナレッジの追加

まず、Copilot StudioのエージェントにDataverseのテーブルをナレッジとして追加します。

  1. Copilot Studioのエージェントから、[概要] - [ナレッジの追加]をクリックします。

  2. [Dataverse]をクリックします。

  3. 検索対象としたいテーブルを選択し、[エージェントに追加する]をクリックします。

  4. ナレッジとして追加されました。

  5. 今回は、Copilot Studioに関する質問と回答のペアを格納したテーブルを使用します。

  6. ユーザーが質問したら追加したテーブルを検索するよう、[指示]の文章を記載します。

検索精度の確認

テーブルの質問列に格納されているデータと全く同じ文言で質問してみます。

Copilot Studioのエージェントを作成するために必要な前提条件を教えて下さい

回答を作成出来ませんでした。このように、これまでの方法の場合は、Dataverseのテーブルに対する検索で期待した結果を得ることは難しい印象でした。

Dataverse検索を構成する

ここからは、以下のMicrosoft公式ドキュメントの内容に従いDataverse検索の設定を行うことで、Dataverseのテーブルに対する検索精度が上がるかどうかを見てみます。

learn.microsoft.com

Dataverse検索の管理

まずは、環境でDataverse検索の機能が有効化されていることを確認します。

  1. Power Platform管理センターにアクセスし、[管理] - [環境]から設定を確認したい環境をクリックします。

  2. [設定]をクリックします。

  3. [製品] - [機能]をクリックします。

  4. Dataverse検索の機能が[オン]となっていることを確認します。

検索インデックスの設定

次に、検索対象とするテーブルの検索インデックスを設定します。

  1. Power Appsポータルにアクセスし、[ソリューション]から対象のテーブルが存在するソリューションをクリックします。

  2. 左端の[概要]から[検索インデックスの管理]をクリックします。

  3. 検索対象とするテーブルを選択し、[保存]をクリックします。

簡易検索ビューの設定

最後に、簡易検索ビューの設定で検索対象の列を設定します。

  1. Power Appsポータルにアクセスし、[テーブル]から対象のテーブルをクリックします。

  2. [データ エクスペリエンス] - [ビュー]をクリックします。

  3. [ビューの種類]が、[簡易検索ビュー]の行をクリックします。

  4. [次で検索…]で、検索に含めたい列の情報を設定し、[保存して公開]をクリックします。

検索精度の確認

これでDataverseの設定が完了しました。ここからは、実際に検索精度を確認してみます。

質問1

まずは、Dataverse検索の設定を行う前と同じ質問を試してみます。

Copilot Studioのエージェントを作成するために必要な前提条件を教えて下さい

先ほどは回答を作成することが出来ませんでしたが、今回は回答を作成することが出来ました。

質問2

今度は、文末を変更する形で以下の質問をしてみます。

Copilot Studioのエージェントで使用するモデルを変更したい

質問列に完全一致する問い合わせではないですが、こちらも回答を作成することが出来ました。

質問3

最後に、より崩した形で以下の質問をしてみます。

宣言型エージェントって何?

質問列に対してはかなり短めの問い合わせですが、キーワードを認識して回答を作成してくれているようです。

まとめ

今回は、Copilot StudioからDataverseのテーブルを検索する方法を検証しましたが、Dataverse検索の設定を行うことで検索精度がかなり上がった印象がありました。

今後は、Copilot Studioから利用することも見越して、Dataverseを積極的にデータの格納先として利用していきたいと感じました。

執筆担当者プロフィール
大嶋 柾也

大嶋 柾也(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Data&AI事業本部 ソリューション部所属。最近はCopilot Studioの案件を中心に担当。

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