Power Appsで、アプリ起動時に連携しているPower Automateフローを実行したいと考えたことはありませんか。
Power Appsで作成されたアプリではSharePointリストやExcelファイル上のテーブル内のデータを扱うことができますが、アプリ起動時にPower Automateフローと組み合わせることで、次のような事も出来るようになります。
- アプリ起動のタイミングでアプリに追加しているデータの更新
- Power Apppsの「データの追加」から追加することができない、Teamsチャネルでの投稿内容などの取得
本記事では、アプリ起動時にフローを実行するための設定をご紹介します。
設定方法
本記事ではアプリの起動と同時にフローが実行されたことをわかりやすくするため、フロー実行の戻り値としてアプリ起動時刻をアプリ上で表示できるように作成しています。
以降に記載の手順では、「Power Appsがフローを呼び出したとき(V2)」および「Power Appsまたはフローに応答する」が含まれたフローを使用します。
アプリにPower Automateを追加する
- Power Appsにて画面左側[…]-[Power Automate]の順にクリックします。
- [+フローの追加]をクリックします。
- 対象にフローをクリックします。
※フローを未作成の場合は[+フローを新規作成する]をクリックします。 - 「Vアプリ内」にフローが表示されていることを確認します。
アプリのAppsに設定を行う
- Power Appsにて画面左側[ツリービュー]-[Apps]の順にクリックします。
- [OnStart]に下記式を入力します。
※緑文字の箇所にはフロー名を指定してください。
※オレンジ文字の箇所には引数を指定してください。
フロー名.Run(Office365ユーザー.MyProfileV2().mail) - アプリを保存します。
動作確認
アプリを公開・起動します。アプリの画面上からではわかりにくいため、Power Automateの実行履歴を確認し、フローが正常に実行されていることを確認します。
なお、本記事で使用する検証用フローでは「戻り値」を設定していますので、アプリ上からでもフローの実行を確認できます。
まとめ
本記事では、Power Appsにて作成したアプリ起動時にPower Automateフローを実行させるための手順について紹介しました。
アプリ上の設定のみでも、アプリを起動したユーザーの情報の取得や、アプリ上でのプロフィール写真の表示等は可能です。
ですが、「誰がアプリを使用したのか」のログを記録したい場合や、アプリにアクセスしているユーザーに関連した情報を「戻り値」として使用したい場合には、本記事でご紹介した設定がとても便利かと思います。ぜひ一度お試しください。