Microsoft Dataverse for Teams環境のテーブルのGUID確認方法

Power AutomateやPower AppsなどでDataverseのテーブルを使用する機会があると思います。

テーブルを使用する際は、レコードのGUIDを指定する場面が出てきます。

Dataverseではテーブル画面でGUIDを表示することができますが、Microsoft Dataverse for Teams環境のテーブル画面ではGUIDを表示することができません。

そこで、Microsoft Dataverse for Teams環境において、テーブルのGUIDを確認する方法についてご紹介します。

GUIDの確認方法

GUIDはPower Appsのアプリ上で確認することができます。

  1. Microsoft Dataverse for Teams環境でPower Appsのアプリを作成し、アプリの編集画面を開きます。

  2. アプリにGUIDを確認したいテーブルを追加します。

  3. アプリに「データテーブル」コントロールを追加し、データソースの選択で手順2で追加したテーブルを選択します。

  4. データテーブルを選択し、プロパティウィンドウ内のフィールドからテーブル名と同じ名前のフィールドを追加します。

  5. テーブル名と同じ名前の列がデータテーブルに追加され、各レコードのGUIDを確認することができます。

GUIDの確認手順は以上です。

Power AutomateやPower AppsでGUIDを使用する方法

実際にアプリやフローでGUIDを使用する際の指定方法について記載します。

Power Automateでの指定方法

Dataverseコネクタの「行が追加、変更、または削除された場合」トリガーを指定すると、以降のアクションで該当レコードの情報を使用することができます。

後続アクションで動的なコンテンツを表示すると、テーブル名と同じ名前の動的コンテンツがあります。このコンテンツがGUIDとなります。

Power Appsでの指定方法

データテーブル上で選択されたレコードのGUIDを取得する場合は、下記の式で取得できます。

データテーブルコントロール名.Selected.テーブル名

実際の例です。

DataTable1.Selected.SampleTable

まとめ

今回はMicrosoft Dataverse for Teams環境におけるテーブルのGUIDを確認する方法についてご紹介しました。

テーブル画面でGUIDを表示することはできませんが、Power AppsやPower Automate等でGUIDを使用できるため、ぜひ活用してみてください。

執筆担当者プロフィール
菅原 菜月

菅原 菜月(日本ビジネスシステムズ株式会社)

プロフェッショナルサービス本部に所属。主にPower Platformの開発業務を担当しております。

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