本記事では、Nutanix環境におけるデータ保護機能の概要についてご紹介いたします。
データ保護対象
仮想化環境に特化したNutanix環境では、以下3つのデータ保護対象があります。
- 仮想VM(ゲストOS、アプリケーション)
- Nutanix Filesの共有フォルダ領域
- Nutanix Volumesのボリューム領域
Nutanix環境を運用していく中で、主に上記を保護する必要があります。
データ保護の方法
Nutanix環境でのデータ保護の方法として以下の2種類が挙げられます。
- Nutanixに搭載されている標準の保護機能を利用する
- サードパーティ製のバックアップソフトを利用する
Nutanix環境には標準機能として強力なデータ保護機能が搭載されており、すべてのデータ保護の要件を満たしています。また、ユーザー運用や将来的な環境増設の面からもスムーズに保護をしやすい点も特徴です。
ただ、どちらを利用するかについては、データ保護ポリシーを踏まえて検討する必要があります。
Nutanix標準の保護機能の特徴
ここでは、Nutanixが標準で持つデータ保護機能の特徴をご紹介します。
以下が、保護機能の特徴一覧となります。
-用途- | -機能- |
---|---|
バックアップのタイミング | 瞬時に可能 |
バックアップの保存期間 | 無制限 |
バックアップの単位 | 仮想マシン単位で可能 |
グループ化 | バックアップ対象にて可能 |
バックアップのルール | スケジュールし、定期的にバックアップ |
静止点の確保 | ハイパーバイザーやゲストOSと連携 |
瞬時にデータをバックアップし、仮想マシンの展開やバックアップのスケジュールをユーザーの計画に沿ってカスタマイズすることが可能となります。
また、標準搭載機能のため、専用ツールを別途導入することなくスムーズに、規模や容量に左右されないバックアップやリストアを実現可能です。
最後に
今回は、Nutanixのデータ保護機能についてご紹介しました。
各機能のメリットや詳細な方法については、別記事にて取り上げたいと思います。