Power Automateで”新しいデザイナー”への切り替えが可能になってから、新規フローを作成する時などに「以前は使用できた接続が無効になっていた」ということはないでしょうか。
本記事では「接続が無効です。完全な詳細を読み込むために接続を更新してください」と表示されている場合のトラブルシュートについてご紹介します。
エラーメッセージ
エラーメッセージは下図のようになります。
このエラーメッセージは、”新しいデザイナー”を使用している際に新しいフローを作成しようとする場合に表示される可能性があります。
以前からも、接続の期限によっては表示される場合もありましたが、”新しいデザイナー”では、まれに接続を修正した後も繰り返しエラーメッセージが表示される場合があります。
本記事では、先ほど例として挙げた図のように、Microsoft Formsの「応答の詳細を取得する」アクションにて接続が無効になっている場合を例として、トラブルシュート手順を記載します。「トラブルシュート1」にて解決しない場合は、「トラブルシュート2」をお試しください。
トラブルシュート1"新しいデザイナー"のトグルをオフにして接続を修正する
- Power Automateを開きます
- ［＋作成］‐［自動化したクラウドフロー］‐［スキップ］の順にクリックし、フローの新規作成画面を開きます
※"自動化したクラウドフローを構築する"にて、「フロー名」を指定しても問題ありません - "コネクタとトリガーを検索する"下部にて［Microsoft Forms］‐［新しい応答が送信されるとき］をクリックします
- 「フォームID」にてご自身のフォームを選択します
- ［アクションの追加］‐［Microsoft Forms］‐［応答の詳細を取得する］を選択し、下記のように設定します。
- フォームID：手順４にてご指定いただいたものを同じものを選択します。
- 応答ID：［前の手順のデータを入力します。］‐［応答ID］の順にクリックします。
- 画面右上［新しいデザイナー］のトグルを"オフ"にします
※「フローを保存してから切り替える」にて［保存して切り替える］をクリックします。
- ［新しい応答が送信されるとき］右側の［…］をクリックします。
- "マイコネクション"にて表示されているご利用のメールアドレスをクリックします。
※メールアドレスが表示されない場合は、［＋新しい接続の追加］をクリックし、認証を求められますので、会社メールアドレスをクリックします。
- エラーメッセージが表示されないことを確認します。
トラブルシュート2：接続の削除および再作成
まずは既存の接続の削除を行い、新規で接続を作成します。接続の作成後、改めてフローの作成を試してみてください。
なお、削除前の接続を使用しているフローがある場合は、接続の切り替えを行う必要があります。
STEP1：既存の接続を削除する
- Power Automateのホーム画面を開きます
- 画面左側のナビゲーションバーにて［Connections（接続）］をクリックします
※表示されていない場合は［…（More）］をクリックし表示されるか確認します - 「Forms」を探し、Forms横［…］‐［Delete（削除）］をクリックします。
- 確認画面にFormsの接続が使用されているフォームの一覧が表示された場合は、スクリーンショット等でメモしておきます
※既存のフローでFormsコネクタを利用しているものについて、再度接続する必要があるためです
- Formsの接続がすべて削除されたことを確認します
※まれに、同じFormsに対して複数の接続が作成されている場合があります
STEP2：新規で接続を作成する
- Power Automateのホーム画面を開き、画面左側のナビゲーションバーにて［Connections（接続）］をクリックします
※表示されていない場合は［…（More）］をクリックし表示されるか確認します - 画面上部［New connection（新しい接続） ］をクリックします
- 一覧にて［Forms］をクリックします
※一覧に表示されない場合は、画面【右上】の検索ボックスで「Forms」と入力して検索します
- [作成] をクリックします
- 認証を求められますので、会社メールアドレスをクリックします
- 接続の一覧に「Forms」が表示されていることを確認します
STEP3：既存のフローでの接続の切り替え
「STEP1：既存の接続を削除する」の手順４にて取得したスクリーンショットに記載のすべてのフローに対して行います。
- マイフローの[クラウドフロー]タブもしくは[自分と共有]タブから、対象のフローを開きます
- [編集]をクリックして編集画面を表示します
- 「接続が無効です。」というエラーメッセージが表示されているアクションをクリックします
- 画面左側に表示される詳細設定画面にて最下部の［Change connection（接続の変更）］をクリックします
- 表示されている既存の接続にてご自身のメールアドレスにマウスをポイントし、ラジオボタン「○」をクリックし［新規追加］をクリックします
- エラーメッセージが消えたことを確認します
まとめ
本記事ではPower Automateで「接続が無効」になっている場合のトラブルシュートについてご紹介しました。
私の環境では2024年の初旬ごろに多くみられました。エラーメッセージが繰り返し表示される場合などに参考になると嬉しいです。
