【Microsoft×生成AI連載】【やってみた】LoopのCopilotを試してみる

【Microsoft×生成AI連載】を担当している満江です!今回私からはLoopでのCopilotをご紹介したいと思います。

これまでの連載

これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記事をご参照ください。

blog.jbs.co.jp

LoopにおけるCopilotとは

Microsoft Loopは、オンラインで共有可能なコラボレーションツールで、コンテンツを作成したり、タスクを管理したりすることができます。

「LoopにおけるCopilot」とは、このMicrosoft Loopに搭載されたCopilotの機能のことを指します。

TeamsやOutlookにおけるCopilotで使用できるようなアイデアの提案/整理、コンテンツの生成/要約をはじめとして、タスク管理や更新内容を共有することが可能です。

Copilot for Microsoft 365ライセンスを保有するユーザーであれば利用が可能です。

使用したCopilotの機能

Loopページにコンテンツを作成する

Loopを開き、新規のワークスペースを作成します。

すると、下記のような画面が表示されます。赤枠で囲った箇所をクリックします。

新規でワークスペースを作成した時

続いて、「/」と入力するとドロップダウンメニューが表示されますので、 [ページ コンテンツの下書き] をクリックします。

「/」と入力すると、ドロップダウンメニューが表示される

[作成]、[ブレーンストーミング]、[ブループリント]、[説明]といった4種類の提案されたプロンプトが表示されます。今回は[ブループリント]をクリックします。

4種類の提案されたプロンプトが選択される

すると、例として「10人のグループがプロジェクトについて意思決定を行うための青写真」というプロンプトが表示されました。

例として表示されたプロンプト

こちらを「10人のメンバーを参加者とするワークショップを行うための青写真」と書き換えたうえで実行しました。出力した結果が以下の通りです。

出力結果1

ご覧のように、ワークショップを開催するための道筋を出力してくれました。

こちらの内容を、そのままコンポーネントとして作成することが可能です。出力されたコンテンツの左上を選択するとドロップダウンメニューが表示されるので、「Create Loop component」をクリックします。

出力結果をLoopのコンポーネントとして作成する

下記の通り、新しくコンポーネントが作成されました。

コンポーネントが作成される

Copilotが出力したコンテンツを書き換える

せっかくなので、先ほど出力されたコンテンツを書き換えるように命令します。

今回は右上のCopilitアイコンをクリックして、Copilotのメッセージボックスを呼び出します。当該のCopilotのメッセージボックスに「2.参加者の管理に記載されている参加者リストについて、テンプレートを作成してください」と命令してみます。

コンテンツの書き換えを命令する

すると、おおむね作成してほしい内容を網羅した形で、参加者リストのテンプレートを出力してくれました。

一方で、コンテンツの書き換えを行った影響により、前段で出力した内容が書き換わり消えてしまいました。

出力結果2

書き換え前のコンテンツを確認したい場合、コンテンツの書き換えを行った際の履歴をCopilotのメッセージボックスから参照できます。

コンテンツの書き換えの履歴が残る

書き換える前のコンテンツを表示するため、ひとつ前の履歴をクリックしてみます。

ひとつ前の履歴をクリックする

すると、下画像の通りにひとつ前の出力結果を表示することができました。

履歴からコンテンツ書き換え前の出力結果を表示することが可能

確認した内容に戻したい場合は、メッセージボックスのドロップダウンにカーソルを移動すると「Undo(左上矢印マーク)」ボタンが表示されるので、そこをクリックします。

※「Undo」の操作は不可逆的です。

書き換えした内容を戻す

下画像の通り、無事にひとつ前の下書きに戻すことができました。

書き換えた下書きを元に戻すことが可能

Loopページの既存のコンテンツを書き換える

ワークスペース内の既存のコンテンツに対し、書き換えを行うことも可能です。

書き換える既存のコンテンツの箇所にカーソルを移動し、Copilotボタンをクリックします。

既存のコンテンツに対して書き換えを行う

Copilotのメッセージボックスにどのように書き換えを行ってほしいか、命令を記載し実行します。今回は「アイスブレイクの具体的な例を3つ提示して書き換えて」としました。

書き換えの命令を行う

すると、命令の通りにコンテンツが書き換えられました。

出力結果3

箇条書きの項目以外も書き換えることが可能です。

試しにVoting Tableのテンプレを挿入し、野菜の投票を行えるように書き換えを行ってもらおうと思います。

Voting Tableの書き換え

すると、しっかり書き換えを実施してくれました。

出力結果4

Loopページの変更を要約する

Copilotによって、変更内容を要約することも可能です。

先ほどとは異なる既存のLoop ページを開き、元のコンテンツに変更を加えます。その後[共有] ボタンの横にある 3 つのドットボタンから、[まとめ]をクリックします。

[共有] ボタンの横にある 3 つのドットボタンから、[まとめ]をクリックする
画面右側に表示されるウィンドウから、[Create new Recap]をクリックします。

[Create new Recap]をクリックする

ウィンドウが切り替わるので、さらに[Recap your changed with AI]をクリックします。

[Recap your changed with AI]をクリックする

すると、変更内容が要約されたものが出力されます。また、ウィンドウ下部の[Post]をクリックします。

出力結果5

変更内容の要約の履歴が残りました。

変更履歴が残される

感想

使用した主観としては、OneNoteのCopilotに似ている部分がありながらも、直感的に操作がしやすくなっている印象です。

また、各単語や文章ごとに選択を行ってCopilotで書き換えを行える点が有用だと感じました。

しかしながら、文章→かんばんボードや文章→QAセッションというような形式の変更の命令は、まだ上手く行えないように見受けられます。今後のアップデートに期待したいと思います。

執筆担当者プロフィール
満江 陵太

満江 陵太(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Azureのインフラ、最近はOpenAI関連を扱う部署に所属しています。週2回剣道であざをよく作ります。

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