【Microsoft×生成AI連載】【やってみた】Microsoft OneNoteでMicrosoft Copilotを使ってみた

【Microsoft×生成AI連載】シリーズの記事です。

本記事では、Microsoft OneNoteで使用できるMicrosoft Copilotの機能について、実際に使用したプロンプトや結果と一緒に紹介します。

これまでの連載

これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記載をご参照ください。

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OneNoteでCopilotを使用するための条件

OneNoteでCopilot機能を使用するためには、「Copilot for Microsoft 365」のサブスクリプションが必要です。

Copilot for Microsoft 365 - 一般法人向けプラン | Microsoft 365

手順

  1. 作業対象になるノートのページを開きます
  2. リボンから「Copilot」をクリックし、Copilotウィンドウを開きます
  3. 作業対象のメモ内容を選択します
  4. CopilotウィンドウからCopilotに指示する内容のプロンプトを入力し、実行します
  5. Copilotが指示された内容を完了するまで待ちます
  6. 結果はCopilotウィンドウに表示されます

使ってみたCopilotの機能

メモの要約

Microsoft Copilotを使用すると、OneNoteに書いた長いメモを短く要約することができます。

利用したプロンプト
要約する
実行結果

Alice's Adventures(不思議の国のアリス)のChapter 1のストーリーを要約してみました。

(引用元:The Project Gutenberg eBook of Alice’s Adventures in Wonderland, by Lewis Carroll)

以下のように、英語の文書でもプロンプトを日本語にすると、日本語で要約をしてくれました。

アリスが姉と一緒に川辺に座り、何もすることがなく退屈していたところから物語は始まります。彼女は姉が読んでいる絵や会話のない本に興味を持てず、自分の心の中で、暑い日のせいで眠くてばかになったと感じながら、デイジーチェーンを作る楽しみが立ち上がってデイジーを摘む手間に値するかどうかを考えていました。その時、ピンクの目をした白いウサギが彼女のそばを走り、「遅れるわ、遅れるわ!」と言いながら急いでいるのを見て、アリスは好奇心に駆られてウサギを追いかけ、大きなウサギの穴に飛び込みます。彼女は深い井戸に落ちていき、周りを見たり、次に何が起こるかを考えたりする時間がたっぷりありました。彼女は空中で猫のダイナが自分を恋しがるだろうと話しかけ、最終的にはウサギを追いかける冒険が始まります。

この物語は、アリスが不思議な世界を探検し、現実とは異なる多くの奇妙な出来事に遭遇することを通じて、好奇心の重要性と想像力の力を強調しています。アリスの冒険は、読者に夢と現実の境界を越えて考えることを促し、日常生活の中で新しい可能性を探求する勇気を与えます。

「要約をもっと短くして」を指示すると、以下のようにもっと短く要約することができました。

アリスは姉と川辺に座り、退屈していました。絵や会話のない本を読む姉に興味を持てず、ウサギを追いかけて大きな穴に飛び込みます。彼女は不思議な世界に落ち、奇妙な冒険が始まります。アリスの物語は、好奇心と想像力の力を強調しています。

メモの書き換え

Microsoft Copilotを使用すると、OneNoteに書いたメモの内容をもっと自然的に書き換えることができます。

利用したプロンプト
選択した内容をもっと自然的に書き換えて
実行結果

まず、Copilotに「日本を代表する料理」について聞いてみました。

そして、それを書き換えてみました。

Before

日本には、伝統的な和食から現代のアレンジ料理まで、多種多様な美味しい料理があります。以下は、日本を代表する料理のいくつかです:

寿司:酢飯に生魚や調理した魚介類をのせた料理で、日本では古くから生魚を食べる文化があります。回転寿司や板前寿司、日本食レストランで食べられます1。
天ぷら:魚介類や野菜、肉などを小麦粉の衣で包み油で揚げた日本料理です。室町時代にポルトガルから伝わったとされています2。
そば:そばの実からできた「そば粉」を練って作った麺で、カツオや昆布からとった出汁で食べるのがスタンダードです2。
うどん:小麦粉を練って作ったある程度太さや長さがある麺のことで、日本では気軽に食べられるファーストフードのような位置付けで親しまれています1。
たこ焼き:大阪で生まれた「粉もん料理」の一つで、一口サイズのたこ焼きにはタコや紅ショウガ、ねぎなどが入っており、外はカリッと中はとろっとした独特な触感が特徴です1。
これらの料理は、日本の食文化の一端を垣間見ることができる素晴らしい例です。日本の食文化は、自然を尊ぶという日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」であり、2013年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました12。ぜひ、これらの料理を試してみてください。日本の食の魅力を存分に味わえることでしょう。

After

日本の食卓には、伝統的な和食から現代風にアレンジされた料理まで、幅広い美味しさが広がっています。日本を象徴する料理をいくつかご紹介しましょう:

  • 寿司:酢で味付けされたご飯の上に、新鮮な魚や海鮮類をのせた寿司は、日本の食文化の中でも特に有名です。回転寿司から寿司職人が握る高級寿司まで、様々なスタイルで楽しむことができます。
  • 天ぷら:サクサクの衣に包まれた海の幸や野菜、時には肉を油で揚げた天ぷらは、日本の食文化に欠かせない一品です。この料理は、室町時代にポルトガルから伝わったとされ、日本独自の進化を遂げました。
  • そば:そば粉を使った麺は、出汁で食べるのが一般的で、日本の四季を感じさせる一品です。
  • うどん:小麦粉から作られるうどんは、そのシンプルな味わいが多くの人々に愛されています。日本では、手軽に楽しめる人気の食べ物です。
  • たこ焼き:大阪が発祥の地とされるたこ焼きは、タコを含む様々な具材を生地で包み、焼き上げた一品です。外はカリッとしていて、中はとろりとした食感が魅力です。

これらの料理は、日本の食文化の深さと多様性を象徴しています。自然を重んじる日本人の精神性が反映された食習慣は、2013年にユネスコの無形文化遺産にも認定されました。これらの料理を通じて、日本の食の魅力を存分に味わってみてください。

箇条書きから段落作成

Microsoft Copilotを使用すると、箇条書きした内容から段落を作成することもできます。

利用したプロンプト
選択した箇条書きから段落を作成して
実行結果

まず、Copilotに「Copilotの機能」について聞いてみました。箇条書きで書いている結果を段落に書き換えてみました。

Before

  • 文書作成支援: Copilotは、エッセイ、レポート、メールなどの文書作成を支援します。ユーザーが提供する情報に基づいて、適切な文体やトーンで文章を生成します。
  • コード生成: プログラミングのタスクに対して、Copilotは適切なコードスニペットを生成することができます。これにより、ユーザーはコーディングの効率を向上させることができます。
  • 情報検索: Copilotは、ユーザーが必要とする情報をインターネットから検索することができます。これにより、ユーザーは時間を節約し、必要な情報を迅速に取得することができます。
  • 翻訳: Copilotは、異なる言語間での翻訳を行うことができます。これにより、ユーザーは言語の壁を越えて情報を共有することができます。
  • 画像認識: ユーザーがアップロードした画像を理解し、その内容について説明することができます。

After

Copilotは、エッセイ、レポート、メールなどの文書作成を支援することができます。ユーザーが提供する情報に基づいて、適切な文体やトーンで文章を生成する能力を持っています。また、プログラミングのタスクに対して適切なコードスニペットを生成することで、ユーザーのコーディング効率を向上させることが可能です。さらに、Copilotはユーザーが必要とする情報をインターネットから検索し、時間を節約しながら必要な情報を迅速に取得する手助けをします。異なる言語間での翻訳も行うことができ、言語の壁を越えて情報を共有するサポートを提供します。最後に、ユーザーがアップロードした画像を理解し、その内容について説明する画像認識機能も備えています。これらの機能により、Copilotは多岐にわたるユーザーのニーズに応えることができるでしょう。

メモ内容の長所と短所

Microsoft Copilotを使用すると、メモ内容の長所と短所をリスト化することができます。

利用したプロンプト
長所と短所をリストする
実行結果

まず、Copilotに「AIを導入すると何がいいか」を聞いてみました。

そして、その結果について長所と短所を聞いてみました。

Before

AIは業務の効率化に大きく貢献しており、例えば、チャットボットやコールセンターの対応、テスト採点の自動化、生徒の学習最適化など、単純作業を効率的にこなすことができます。また、無人店舗や自動化された業務を通じて、労働不足の問題を解消することも可能です。さらに、AIは膨大なデータを分析し、農薬散布の最適化や需要予測などの予測モデルを構築する能力を持っています。私たちの日常生活を便利にするスマートフォンの音声アシスタントや画像認識アプリ、自然言語処理を活用したサービスもAIの一例です。AIは人件費や作業コストの削減にも寄与し、危険な状況で人間を代替することで安全性を向上させます。自然言語処理によりコミュニケーションの質も向上し、AIが行ったことに対する責任はその所有者にあります。ただし、AIの意思決定プロセスは人間には理解しづらいことがあり、AIの導入により一部の仕事が自動化され、雇用機会が減少する可能性もあります。

After

AIの長所としては、業務の効率化、単純作業の自動化、労働不足の解消、データ分析による予測モデルの構築、日常生活の便利さの向上、人件費や作業コストの削減、危険な状況での人間の代替による安全性の向上などが挙げられます。
一方、AIの短所としては、意思決定プロセスの理解が難しい、一部の仕事の自動化による雇用機会の減少などがあります。

To-Doリスト作成

Microsoft Copilotを使用すると、メモ内容からTo-Doリストを作成することができます。

利用したプロンプト
To Do リストの下書き
実行結果

まず、Copilotに「引っ越し後にすること」を聞いて、その内容をTo Doリストにしてみました。

Before

引っ越し後には、いくつかの重要な手続きが必要です。まず、新しい住所での生活をスタートするために、役所で転入届や国民健康保険の住所変更などの行政手続きを行う必要があります。これには、マイナンバーや印鑑登録の変更、必要に応じて学校の転校手続きや原付・自動車の住所変更も含まれます。

次に、住居関連のサービスを開始するために、電気・水道・ガスの利用開始手続きを行い、インターネット回線の設定や郵便物の転送届も忘れずに行います。また、銀行やクレジットカード、保険会社への住所変更も必要です。

最後に、新しいコミュニティに溶け込むために、近隣への挨拶を行い、新しい住環境を整えるために荷解きやダンボールの処分、旧居の掃除と鍵の引き渡しを行います。これらの手続きを一つ一つ丁寧に行うことで、新しい生活をスムーズにスタートさせることができます。引っ越しは大変な作業ですが、計画的に進めることで、新しい住まいでの生活をより早く楽しむことができるでしょう。どうぞ新生活をお楽しみください!

After

引っ越し後のTo Doリストの下書きを作成しました。以下のリストは、新しい住所での生活をスムーズにスタートさせるために必要な手続きやタスクをまとめたものです。
To Doリスト:

  1. 行政手続き:

    • 転入届の提出
    • 国民健康保険の住所変更
    • マイナンバーの変更
    • 印鑑登録の変更
    • 学校の転校手続き(必要な場合)
    • 原付・自動車の住所変更(必要な場合)
  2. 住居関連サービス:

    • 電気・水道・ガスの利用開始手続き
    • インターネット回線の設定
    • 郵便物の転送届の提出
  3. 金融機関・サービスの更新:

    • 銀行の住所変更
    • クレジットカードの住所変更
    • 保険会社への住所変更
  4. 新しいコミュニティへの溶け込み:

    • 近隣への挨拶
    • 新しい住環境の整備
  5. 旧居の整理:

    • 荷解きとダンボールの処分
    • 旧居の掃除
    • 鍵の引き渡し

このリストは、新しい住まいでの生活をより早く楽しむために計画的に進めることをお勧めします。どうぞ新生活をお楽しみください!

文書の草案、レイアウト作成

Microsoft Copilotを使用すると、新しいメモを作成する前に草案やレイアウトを作成することができます。

利用したプロンプト
議事録のレイアウトを作成して
実行結果

画像追加

Microsoft Copilotを使用して、メモに画像を追加することができるか試してみました。

利用したプロンプト
[ウサギを見ている少女]の画像を追加して
実行結果

残念ながら、OneNoteのCopilotでの画像の追加はできませんでした。

おわりに

本記事では、Microsoft OneNoteで使用できるCopilotの機能について紹介しました。

MicrosoftのCopilot Labサイトには、本記事で使用したプロンプト以外にもMicrosoft OneNoteで使用できるCopilotプロンプトがたくさん紹介されています。

皆さんも、いろいろなCopilotの機能を試してみませんか?

Copilot Lab (cloud.microsoft)

執筆担当者プロフィール
Lee Byungju

Lee Byungju(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Microsoft Azure関係の開発, Power Platformが担当領域。

担当記事一覧