今回は、最近日本語のプレビュー版が出てきたCopilot in Power Automateを試してみました。
せっかくなので、なるべく自分の手で設定等を触らずに、フローを作成していきたいと思います。
準備
今回はお試しで、「月に一回、SharePointリストにあるデータを取得し、number列の値が3以上の場合はメールを送る」フローを作成してみたいと思います。
以下のように簡単なSharePointリストを用意しました。
フローの作成
まず、Power Automateのホーム画面にアクセスします。
https://make.powerautomate.com/
こちらの「何か自動化しましょう。どのように作成しますか?」にプロンプトを書くとフロー図が作成できます。
プロンプトに以下の内容を入力します。
- 月に一度、SharePointリストからデータを取得して、メールを送りたい
残念ながら、このプロンプトでは作成されませんでした。
日本語版はまだプレビューなので、一文で全てを実行するよりは箇条書きでやりたい事を書いてみるのが良さそうです。
今度は、以下の内容を入力します。
- 月に一度実行する
- SharePointリストからデータを取得する
- メールを送信する
今回は、無事にやりたい事がフローとして作成されました。
画面は省略しますが、この後、SharePointやOutlookに必要な接続情報を設定するといつもの見慣れたフローの編集画面になります。
フロー名は作成時に指定した文言がそのまま反映されます。
また、右側にCopilotが表示され、こちらでトリガー/フローの追加や編集ができます。
フローの編集
トリガーの編集
実行日を「毎月25日 10/25のAM1時からスタート」に編集してもらえるか試します。
※フローの作成視点でTime Zoneはあらかじめ日本時間に設定されていました。助かりますね。
プロンプトに以下の内容を入力します。
- トリガーの編集:毎月25日のAM1時に実行、10月25日から開始したい
無事、変更されました。
「○○(トリガー/フロー)の編集」と書く事で、編集を実行してくれるようです。
SharePointリストからデータを取得する
次に、SharePointリストの取得をCopilotで設定できるか試してみます。
プロンプトに以下の内容を入力します。
- フローの編集:Get itemsのサイトのアドレスを「https://XXXX.sharepoint.com/sites/XXXX」、リスト名を「CopilotTest」に設定
こちらも、無事設定できました。
編集したいフロー名とプロパティ名を指定する事で設定できるようですが、正しく伝えるにはかなり正確に書く必要があるようです。
分岐を追加する
分岐の追加
せっかくなので、分岐の追加ができるか試してみたいと思います。
今回は、「SharePointリストのnumber列が3以上ならメールを送る」という処理を、Copilotを通じて追加出来るか試します。
プロンプトに以下の内容を入力します。
- フローの追加:Get itemsのnumberが3以上の時、メールを送信したい
分岐は追加されたもののプロパティは設定されず、メール送信も分岐のTrueに入りませんでした。
分岐処理の位置の修正
修正するために、追加でプロンプトに以下の内容を入力します。
- send an email を trueの中に移動
無事に移動されました。
分岐条件の修正
続いて、先ほどは分岐の条件が設定されていなかったので、改めて条件の設定を指示します。
プロンプトに以下の内容を入力します。
- フローの編集:Conditionの条件をGet itemsのnumberが3以上に設定
今度は、無事に設定されました。
メールの送信設定
最後に、メールの設定をCopilotで試します。
プロンプトに以下の内容を入力します。
- フローの編集:Send an emailの宛先を「XXX@XXXXX」に設定 件名を成功に設定 本文にGet itemsのnumberの値を設定
無事にプロパティの設定ができました。
感想
以上のように、すべてCopilotを活用してフローを作成する事ができました。
フローを一から追加するような、大まかなフローを作成する際には検索の手間も省けるため使いやすいと思います。
一方、フロー内のトリガーやアクションの細かいプロパティの設定については、プロパティ名の指定をしないとうまくいかない事が多く、こちらはまだ手動で設定した方が早いと感じました。
良いプロンプトの書き方ができればもっと効率的にできる可能性はありますので、今後も深堀していこうと思います。