Microsoftが発表したMicrosoft 365のアップデートを解説するこのシリーズ。
今回は2023年3月発表分より「MC525137 “Microsoft Loop Appがパブリックプレビューで利用可能になります”」を解説します。
Microsoft Loop Appとは
Microsoft Loop は以下3つの要素で構成されています。
Loop コンポーネント
Loopの最小単位となります。
チャット、メール、会議、ドキュメント、Loop ページの中で、ユーザーがコラボレーションして業務が円滑に流れること、作業を完了することを手助けします。(この機能は既にTeamsにて利用可能です。)
Loop ページ
柔軟なキャンバスであり、ここで各コンポーネントを取り込んで整理できます。
具体的には、ファイル、リンク、データなどの要素を取り込んで、チームでの思考、つながり、コラボレーションに役立てることができます。
これはLoopコンポーネントを管理する場所です。
Loop ワークスペース
ユーザーとそのチームのための共有スペースです。
プロジェクトにとって重要なものすべてをここで見ることができ、グループ化もできます。
期待される効果
Microsoft Loop Appのメリットとしては、ユーザーが編集している箇所が一目で分かり、次のアクションやメンバー同士で認識のすり合わせが容易になることです。
そのためチーム内でのコミュニケーションが、より円滑になることが期待できます。
注意点
Microsoft Loop Appについては、現在パブリックプレビューで利用可能です。
この機能は既定で無効となっているため、別途有効化する作業が必要になります。以下に有効化手順を記載します。
※以下手順は新規でポリシーを作成する手順となります。
1.Microsoft 365管理センターへアクセスし、セキュリティグループを作成し、Loop Appを利用するユーザーをグループのメンバーとして追加する。
2.Microsoft 365 Apps管理センターへアクセスし、管理者権限のあるユーザーIDとパスワードでサインインする。
URL:https://config.office.com/
3.ログインした画面の左側のメニューから [カスタマイズ] >[ポリシー管理]の順で選択し、[作成]または、既存のポリシー構成を編集する。
4. 基本情報画面で「名前」を入力し、[次]をクリックする。
5.範囲画面で「このポリシー構成は、指定されたグループのユーザーに適用されます」を選択し、[グループの追加]にて、手順1.で作成したセキュリティグループを指定し、[次]をクリックする。
6.ポリシー画面で、検索欄に「Loop」と入力し、
表示された以下3つのポリシーをクリックし、「有効にする」を選択する。
有効化後、[次]をクリックする。
・Create and view Loop files in Microsoft apps that support Loop
・Create and view Loop files in Loop
・Create and view Loop files in Outlook
※下記のように状態が「構成済み」となっていれば有効化済みとなる。
7.確認して公開画面で設定した内容を確認し[作成]をクリックする。
※新しいポリシーを作成した場合や、既存のポリシーを変更する場合、変更が反映されるまで以下の影響が発生します。
・新しいポリシー作成する場合、設定が反映されるまで最大24時間かかります。
・既存のポリシーを変更する場合、変更が反映されるまでに最大90分かかります。
8.以下URLにアクセスし、Loop Appへアクセスできることを確認する。
URL:https://loop.microsoft.com/
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