こんにちは。JBS で Microsoft 365 製品の導入を担当している鷲津です。
2025年11月17日からサンフランシスコで開催されている、「Microsoft Ignite」(以降、Ignite)というイベントに参加しました。
イベントでは、様々な Microsoft 製品のアップデート情報が発表されましたが、今回は、Security Copilot にフォーカスして最新情報を紹介します。

本記事は、Ignite 2025で紹介された最新情報をもとにまとめていますが、仕様変更や解釈の違いにより誤りが含まれる可能性があります。あらかじめご了承ください。
Security Copilot とは
本題に入る前に、Security Copilot についておさらいしたいと思います。
Security Copilot は、Microsoft が提供する、セキュリティと IT の日常業務を支援する生成 AI ツールです。

Security Copilot は、通常の Copilot では調査ができないMicrosoft セキュリティ製品などの情報を収集することができ、セキュリティ担当者の業務を支援します。
一例です。
- Defender XDR で検知したインシデントの要約
- KQL クエリの作成
- セキュリティイベントの分析
従来は Azure サービスの一つとして提供されましたが、Ignite にて Microsoft 365 E5 に搭載されることが発表されました。
Ignite で発表された注目ポイント
注目ポイント1:Microsoft 365 E5 への統合
冒頭でも記載しましたが、これまで Azure サービスとして提供されていた Security Copilot が、今回の Ignite で Microsoft 365 E5 ライセンスに標準搭載されることが発表されました。
今後、Microsoft 365 E5 を利用している組織であれば、追加費用なしで、SCU*1 が配布される仕組みが導入されるようです。
公式情報によると今後数ヶ月以内に利用可能になる予定とアナウンスされており、これまで従量課金制だったため導入をためらっていた企業でも、より気軽に AI によるセキュリティ運用を始められる環境が整いつつあります。
注目ポイント2:エコシステム化
Ignite の各セッションでは、「エージェント」という言葉が何度も登場し、Security Copilot がその中心に位置づけられていることが強調されていました。
Security Copilot は単なる AI アシスタントではなく、エージェントを実行・管理するための“プラットフォーム”としての役割を担うと予想しています。
注目ポイント3:エージェント
エージェント機能を利用することで、特定のセキュリティ業務やタスクを自動化・支援できるようになります。
もともとプレビュー提供されていた機能ですが、IgniteではDefender XDRで利用できる「フィッシングトリアージエージェント」など、実際の業務に役立つエージェントがいくつか紹介されました。
エージェントは Microsoft が提供しているものを利用できるほか、ユーザー自身で作成することも可能です。また、Microsoft Security Store からエージェントを導入することもできます。
現時点ではプレビュー段階のものが多いですが、今後さらに多様なユースケースに対応したエージェントが登場し、セキュリティ運用の自動化・効率化が進むことが期待されます。
おわりに
本記事では、Ignite で発表された Security Copilot の注目ポイントや最新情報について、公式発表やセッションをもとに紹介しました。
今後 AI 技術が進化するにつれ、攻撃者の手法もさらに高度化していくことが予想されます。こうした状況の中で、Security Copilot は組織のセキュリティ体制を強化する重要な存在になると考えられます。
今後も本ブログでは、Microsoft 製品やセキュリティ関連の情報を中心に発信していきます。引き続きよろしくお願いいたします。
*1:Security Compute Unit の略称。Security Copilot を利用する際に必要な“AI 処理の利用枠”を表す単位