AzureのNSGで自分のグローバルIPを元にルールを作成する方法が簡単になっていました

AzureでNSGの設定を行う際、特にRDPの許可を極力制限したい場合に、自分のIPのみに限定することがよくあります。

これまでは別途自分のグローバルIPを調べていたのですが、いつの間にかAzureポータルから自分のIPを指定できるようになっていました。

NSGで自分のIPからのアクセスのみを制限する方法

これまでの方法

これまでは、次のようにしていました

グローバルIPを調べる

下記のサイトなどでグローバルIPを控えておきます。

https://checkip.amazonaws.com/

NSGにルールを追加する

「IP Address」を指定して、先ほど調べたグローバルIPを指定します。

新しい方法

NSGでルールを追加するときに、「My IP address」を選ぶだけです

補足:Just-In-Time VM アクセスを使う

Microsoft Defender for Cloudの機能の一つであるJust-In-Time VM アクセスを使うと、NSGへの追加も不要で、かつ許可の削除も自動でやってくれるので、よりセキュアに運用する場合はこちらがお勧めです。

おわりに

いつから使えるようになっていたのか分からないのですが、2023年4月にAzureのこの辺りの手順書を作っていた時には気が付きませんでした。

元々、Just-In-Time VM アクセスでもAzure SQL DatabaseのFirewallルールでも自分のグローバルIPを設定する事は出来ていたので、NSGで使えないのが不思議なくらいでしたが、利用できるようになったのはありがたいです。

これからは積極的にこの機能を活用していきたいです。

執筆担当者プロフィール
舟越 匠

舟越 匠(日本ビジネスシステムズ株式会社)

人材開発部に所属。社内向けの技術研修をメインにしつつ、JBS Tech BlogやMS認定資格取得の推進役もやっています。資格としてはAzure Solutions Architect Expertを所持。好きなサービスはPower Automate / Logic Apps。好きなアーティストはZABADAK。

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