【新機能】Teams 会議レコーディングファイルのダウンロードを無効化する

Microsoft Syntex の新機能で SharePoint Online および OneDrive の中に保存された Teams の会議レコーディングファイルのダウンロードを無効化できるようになりました。*1 *2

2023/3現在、当機能はプレビュー段階のため仕様確認した結果を本記事で解説します。

SharePoint または OneDrive からの Teams 会議記録ファイルのダウンロードをブロックする (プレビュー) - Microsoft Teams | Microsoft Learn

前提

  • Microsoft Syntex - SharePoint Advanced Management のライセンスを所有している必要があります。
  • Microsoft Syntex - SharePoint Advanced Management のライセンスを本機能を利用したいユーザーごとに割り当てる必要があります。

また、Microsoft Syntex - SharePoint Advanced Management のライセンスは試用版も利用可能です。

Teams の会議レコーディングファイルのダウンロードを無効化する流れ

Teams の会議レコーディングファイルのダウンロードを無効化する流れは下記の通りです。

PowerShell を使用して、ポリシーを有効化します。

ポリシーの有効化

  1. 最新の SharePoint Online 管理シェルがインストールされた状態でグローバル管理者またはSharePoint 管理者のアカウントで SharePoint に接続します。

    Connect-SPOService -Url https://<ドメイン名>.sharepoint.com

  2.  ポリシーを有効化するコマンドを実行します。

    Set-SPOTenant -BlockDownloadFileTypePolicy $true -BlockDownloadFileTypeIds TeamsMeetingRecording

  3. Get コマンドでポリシーの有効化確認を行います。
    Get-SPOTenant |fl BlockDownloadFileType*
  4. 下記の様に出力されていることを確認します。

    BlockDownloadFileTypePolicy : True
    BlockDownloadFileTypeIds    : {TeamsMeetingRecording}

動作確認

  1. Teams 会議を開催し、レコーディングを開始します。
  2. レコーディングの停止後、SharePoint Online または OneDrive にて保存されたレコーディングファイルを参照します。
  3. 参照したレコーディングファイルにチェックを入れ、画面上部および[…]をクリック後に「ダウンロード」と表示されていないことを確認します。

    ポリシー適応後

    ポリシー適応前

一部ユーザーをダウンロード許可にする

セキュリティグループを指定することで、一部ユーザーをダウンロード許可とする運用も可能です。

下記のコマンドでグループを指定します。

実行コマンド

Set-SPOTenant -ExcludedBlockDownloadGroupIds <グループのオブジェクトID>

確認コマンド

Get-SPOTenant |fl ExcludedBlockDownloadGroupIds

まとめ

今回は会議レコーディングファイルのダウンロードを無効化する方法について解説しました。

会議レコーディングファイルのダウンロードを無効化できると、ファイルの持ち出しや偶発的な情報の流出を防ぐことができます。

また、SharePoint Online のサイト毎の設定でレコーディングファイルのみならず全てのファイルのダウンロードをブロックすることもできるようです。

詳しくは、Microsoft Learn をご確認ください。

*1:Teams レコーディング機能によって自動保存されたファイルのみがポリシーの適応対象です。

*2:ポリシーの適応後に保存されたファイルのみ有効です。

執筆担当者プロフィール
大谷 洸二郎

大谷 洸二郎(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Microsoft365 製品( Intune がメイン)の設計や構築などを担当しています。 日々の業務で学んだことを本ブログでアウトプットします。趣味はドライブと筋トレです。

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