災害対策として、Azure Site Recoveryで復旧計画の発動を行っているが、毎回Azure Portal上から操作しているので自動化したい…
そんな方にPowerShellでの復旧計画の発動方法をお伝えします。
何回かに分けてお伝えしますが、本記事は事前準備編です。
事前準備
復旧計画を発動するためには最低限以下のリソースが必要になります。
- リソースグループ
- Recovery Services コンテナ
- ストレージアカウント
- 仮想マシン
- 仮想ネットワーク
それぞのリソースの詳細について以下記載します。
リソースグループ
リソースグループは、本番側とDR側でリージョンを分ける必要があります。
例:
本番:東日本リージョン
DR:西日本リージョン
Recovery Services コンテナ
Recovery Services コンテナは、DR側のリージョンにデプロイする必要があります。
例:
本番が東日本リージョンに配置されているのであれば、西日本リージョンにデプロイする。
ストレージアカウント
VMにディザスターリカバリーを設定するときに必要となります。
本番のリージョンに1つ、DRのリージョンに1つ、計2つをデプロイする必要があります。
仮想マシン
復旧計画発動前は本番リージョンに1台デプロイされている必要があります。
仮想ネットワーク
VMに必要な仮想ネットワークが本番リージョンとDRリージョンにデプロイされている必要があります。
以上のリソースを図としてまとめると以下のようになります。
さいごに
本記事ではSite Recoveryを行うために必要なリソースについてお伝えしました。
次回は今回お伝えしたリソースを使って、PowerShellでフェールオーバーを実行します。
伊藤 潤人(日本ビジネスシステムズ株式会社)
HC本部所属です。Azure・AWSともに経験がありますが、最近はAzureのPaaSサービスをメインに業務を行っています。趣味はドライブです。
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