はじめに
Azure仮想マシンを利用していた際に、DNS名の設定でAzure DNSとの連携機能がある事を知りました。
実際にどのような挙動になるのか試してみました。
※ 厳密にはDNS名自体は仮想マシンというよりはパブリック IP アドレスの設定になりますが、今回は仮想マシンから利用するケースに絞っています
DNS名を構成していない場合
仮想マシンを作成すると、初期状態ではDNS名が「未構成」になっています。
このままだと、RDPなどの接続にはIPアドレスしか利用できません。
Azure DNSを利用しない場合のDNS名
先ほどの「未構成」の部分をクリックして「DNS 名ラベル」を設定すると、リージョン.cloudapp.azure.com
の形式でDNS名を設定できます。
設定後、仮想マシンの概要に戻ると、DNS名が設定されていることが確認できます。
また、リモートデスクトップ接続でDNS名が選択できるようになっています。
Azure DNSを利用した場合のDNS名
では、Azure DNSを利用するケースを見てみましょう。
先ほど同様、「未構成」をクリックして設定画面に進みますが、今度は「エイリアス レコードの作成」をクリックします。
同じサブスクリプション内にAzure DNSで管理しているドメインがある場合、ここから直接レコードを作成できます。
作成すると、エイリアスレコードがセットされます。
ただし、仮想マシンの概要から見ると、DNS名は「未構成」のままです。
また、「接続」でもDNS名は表示されません。
Azure DNS側から確認すると、Aレコードにはなっているものの、IPアドレスが直接数字で入っているのではなく、パブリックIPアドレスというリソースを参照する形になっています。
おわりに
Azure DNSを利用している場合に、IPアドレスそのものではなくリソースとして設定できるのは、単純なAレコード利用に比べて便利だと感じました。
一方で、Azure仮想マシンの概要から見た場合に連携されていないのはちょっと残念でした。「DNS名が設定されていない仮想マシン」などでフィルタすると、ぱっと見で設定されていないように見えてしまうので、ここが連動されるとより便利だと感じました。
舟越 匠(日本ビジネスシステムズ株式会社)
人材開発部に所属。社内向けの技術研修をしつつ、JBS Tech Blog編集長を兼任。2024年8月からキーマンズネットでPower Automateの連載を開始。好きなサービスはPower AutomateやLogic Apps。好きなアーティストはZABADAKとSound Horizon。
担当記事一覧