OCI(Oracle Cloud Infrastructure)では、 コンパートメントに作成するリソースのスペックやリソースの種類を制御する方法の1つとして「割当て制限ポリシー」が用意されています。
本記事では、割当て制限ポリシーを使って、特定のインスタンスシリーズのOracle CPU (以下、OCPU)数を制限する方法を紹介します。
割当て制限ポリシーとは
割当て制限ポリシーは、 コンパートメント単位でリソースの上限を定義できる機能です。
主に以下のような制限が可能です。
- インスタンス の OCPU 合計数の上限
- 特定リソースの利用禁止 など
割当て制限ポリシーを使うことで以下のような効果が期待できます。
- 意図しない高スペックリソースの作成防止
- 高スペックリソース作成防止によるコスト増加防止 など
割当て制限ポリシーを設定してみる
今回は、以下の条件でポリシーを設定します。
| 設定項目 | 設定内容 |
|---|---|
| 対象コンパートメント | costsavetest |
| ポリシー内容 | VM.Standard.E4とBM.Standard.E4シリーズのインスタンスのOCPU合計数を"5"までとする |
割当て制限ポリシー設定手順
- OCI コンソールに管理者権限でログインする。
- ガバナンスと管理 > 割当て制限ポリシー の順でクリックする。

- 割り当て制限を作成 をクリックする。

- 名前と説明は任意の内容を入力し、ポリシーは以下の通り記載する。ポリシーを記載したら作成をクリックする。
set compute-core quota standard-e4-core-count to 5 in compartment costsavetest
5. 割当て制限ポリシーが作成されたことを確認する。

割当て制限ポリシーの効果を確認
インスタンス作成時に、割当て制限ポリシーで設定したOCPU合計数を超えて作成できないことを確認してみます。
- インスタンスの作成画面で、コンパートメントをcostsavetestに設定する。

- シェイプはVM.Standard.E4.Flexを選択し、OCPU数は"6"を指定する。

- その他の項目適宜設定し、作成をクリックすると、割り当て制限ポリシーによって容量が不足している旨のメッセージが表示される。

インスタンスの作成が割り当て制限ポリシーによって制限されたことを確認できました。
おわりに
今回紹介した割当て制限ポリシーを活用すれば、管理者側でリソース使用量をコントロールし、想定外のコスト増大を防ぐことができるようになります。
特に、複数人で OCI 環境を利用する場合や、開発・検証用途のコンパートメントを用意している場合には、最初から導入しておくことで後々のトラブルを防げるので、是非利用してみてください。
執筆担当者プロフィール
坂本 典久(日本ビジネスシステムズ株式会社)
クラウドソリューション事業本部所属。 SQL ServerやPostgreSQLなどのデータベース設計・構築、Azureなどのクラウドを中心としたシステムの設計・構築に携わっています。
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