Teams Phone代理人設定をコマンドで実行する

Teams Phoneで代理人を利用する場合、最大25名までの代理人ユーザーを設定できますが、PowerShellコマンドで設定することにより、効率的に代理人設定の確認を行うことができます。

本記事では、Teams Phone代理人設定をコマンドで実行する方法をご紹介します。

GUIでの設定方法

まずはGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)での設定方法もここでおさらいしておきます。

Teams管理センターへ管理者でアクセスし、「ユーザーの管理」にて代理人設定を行うユーザー(これ以降は「代理人親ユーザー」と表現)を検索します。

ユーザーの詳細画面を開き、「音声」タブにて、「許可する」にて「代理呼び出し」を選択し、「代理呼び出し」へ代理人となるユーザー(これ以降は「代理人子ユーザー」と表現)を追加します。

また、代理人子ユーザーはそれぞれ、代理人親ユーザーとして受電するか否か・架電するか否か(設定項目「権限」)、代理人親ユーザーの設定を更新できるか否か(設定項目「通話設定の変更を許可する」)を設定することができます。

代理人となるユーザーが10名を超えてくるようなケースでは、管理者側の作業負担はやや大きくなります。

CUI(PowerShell)での設定方法

次に、CUI(キャラクターユーザーインターフェイス、PowerShellコマンド)での設定方法です。

代理人子ユーザーの設定

まず代理人子ユーザーを設定します。

代理人子ユーザーの人数分、このNew-CsUserCallingDelegateコマンドを実行する必要があります。

また、New-CsUserCallingDelegateコマンドでできる事は「代理人子ユーザーを誰にするか」までであるため、この次に記載するまた別のコマンドで代理人への転送をオンにする必要があります。

# 代理人親ユーザーの転送設定(代理人子ユーザーの数分、コマンド実行)
New-CsUserCallingDelegate -Identity 代理人親ユーザーのユーザープリンシパル名(UPN) -Delegate 代理人子ユーザーのユーザープリンシパル名(UPN) -MakeCalls $true -ReceiveCalls $true -PickUpHeldCalls $true -JoinActiveCalls $true -ManageSettings $true
項目 備考
MakeCalls $trueまたは$false 代理人親ユーザーとして発信できるかどうか
ReceiveCalls $trueまたは$false 代理人親ユーザーとして電話を受け取るかどうか
PickUpHeldCalls $trueまたは$false 代理人親ユーザーの保留中の通話を受け取れるかどうか
※GUIでは表示されない値
JoinActiveCalls $trueまたは$false 代理人親ユーザーのアクティブな通話に参加できるかどうか
※GUIでは表示されない値
ManageSettings $trueまたは$false 代理人親ユーザーの代理人設定を編集できるかどうか
※GUIでは「通話設定の変更を許可する」と表示された項目

代理人への転送の有効化

次に、代理人への転送をオンにするコマンドSet-CsUserCallingSettingsを実行します。

このSet-CsUserCallingSettingsコマンドは、前述の代理人子ユーザーを設定するNew-CsUserCallingDelegateコマンドの後に必ず実行します。

代理人子ユーザーが誰であるか設定されていないと、代理人への転送をオンにできないためです。

# 代理人親ユーザーの転送設定
Set-CsUserCallingSettings -Identity 代理人親ユーザーのUPN -IsForwardingEnabled $true -ForwardingType Simultaneous -ForwardingTargetType MyDelegates -UnansweredTargetType Voicemail -UnansweredDelay 00:00:30
項目 備考
IsForwardingEnabled $trueまたは$false 転送を許可するかどうか。$trueを設定する
※GUIでは対応する項目なし
ForwardingType SimultaneousまたはImmediate 着信時に代理人親ユーザーを呼び出すかどうか
Simultaneousは代理人親ユーザーを呼び出し、Immediateは代理人親ユーザーを呼び出さない
※GUIでは「[ユーザー名]のグループ通話ピックアップ、委任、同時呼び出し、および通話転送の設定を構成します。」と表示された項目
ForwardingTargetType MyDelegates MyDelegates(代理呼び出し)を指定する
※GUIでは「許可する」と表示された項目

また、応答しなかった場合の転送先も合わせてコマンドで設定したい場合は、以下コマンドで実行可能です。

# 代理人親ユーザーの不応答時の転送設定
Set-CsUserCallingSettings -Identity 代理人親ユーザーのUPN -IsUnansweredEnabled $true -UnansweredTargetType Voicemail -UnansweredDelay 00:00:30
項目 備考
IsUnansweredEnabled $trueまたは$false 転送を許可するかどうか。$trueを設定する
※GUIでは対応する項目なし
UnansweredTargetType VoicemailやMyDelegatesなど 応答できなかった場合の転送先
※GUIでは「応答しない場合」と表示された項目
UnansweredDelay HH:MM:SS形式で指定 応答なしとするまでの呼び出し秒数
30秒であれば”00:00:30”のように指定する。
※GUIでは「リダイレクト前に呼び出す秒数:」と表示された項目

終わりに

GUI操作だけでなく、PowerShellコマンドを併用することでTeams Phoneの代理人設定を柔軟に管理できます。

規模が大きい場合も一括実行により設定時間を短縮でき、運用効率の向上に繋がります。確実な設定反映と省力化を両立させたい管理者にとって有用な方法です。

執筆担当者プロフィール
Hiroko, Kimura

Hiroko, Kimura(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Microsoft 365製品の提案~運用が担当領域、特にTeams/Teams Phone多めです。趣味は音楽とテレビと映画。趣味にしたいのは筋トレ(エンジニアには筋肉が必要)。

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