Azure VMware Solution(以下、AVS)を利用するにあたり、オンプレミスからAVSへ仮想マシンを移行するためのソリューションにVMware HCX(以下、HCX)があります。
仮想マシンの移行やL2延伸を実行するための重要なコンポーネントになるHCX Interconnect(以下、HCX-IX)とHCX Network Extension(以下、HCX-NE)にログインする方法を記載します。
ログイン方法
HCX-IXやHCX-NEには直接ログインできないため、まずはHCX Connectorにログインします。HCX Connectorにログインすることで各コンポーネントにログイン可能となります。
HCX Connectorへログイン
Tera Termなどを利用してSSHで、HCX Connectorにログインします。ログインユーザーは「root」です。
各コンポーネントへログイン
HCX Connectorにログインをしたら「ccli」と入力し、コマンドを利用できるようにして「list」コマンドを実行します。listコマンドでコンポーネント一覧が表示されます。
「go」コマンドでIDを指定してHCX-IXやHCX-NEへログインします。今回は「go 1」と実行してHCX-NEにログインします。
コマンドの実行
HCX-NEへログイン後、「ssh」コマンドを実行するとpingやtraceroute、ipsec status等が利用可能になります。
終わりに
HCX構成後、通信のステータスが正常にならない場合に疎通や経路、トンネルの状態などを確認することができます。
なお、AVS側にあるHCX Cloudへはrootのパスワードが公開されていないため接続できません。オンプレミス側で接続して確認する必要があります。
野中 邦政(日本ビジネスシステムズ株式会社)
ハイブリッドクラウド本部に所属 カスタマーエンジニアから始まり、サーバー・ネットワーク・ストレージ・仮想化・VDIの設計や構築など色々担当、ここ数年はプラットフォームがクラウドになりました。 プライベートでは娘の将来について設計をしていますが、まったくうまくいきません。
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