「【Exchange Online】会議室一覧を試してみた」記事の後編となります。
前編では「会議室一覧」の動作に絞った内容での紹介をさせて頂きました。
後編では、会議室の作成から会議室一覧への登録までの一連の流れについて、ご紹介をしていきます。
会議室を作成する
今回は、記事用に「名駅会議室5001」という会議室を作成しました。
New-Mailbox -Name MeiekiRoom5001 -DisplayName "名駅会議室5001" -Alias MeiekiRoom5001 -Room
階数や座席数などを設定する
作成した会議室に、座席数や階数、場所情報など細かいリソース設定を入れていきます。
これはSet-Placeコマンドを利用して登録します。*1
Set-Place -Identity MeiekiRoom5001 -City "名古屋" -Capacity 20 -AudioDeviceName "Jabra" -VideoDeviceName "Video" -DisplayDeviceName "Surface Hub" -IsWheelChairAccessible $true -Tags "Projecter","Teams rooms" -floor 5
会議室一覧を作成する
続いて、表示名を「名駅ビル」として会議室一覧を作成します。
※ Nameの指定を日本語にするとAliasなどが「?」始まりのものが自動で作成されてしまい、取り扱いづらくなるので注意ください。
New-DistributionGroup -name Meiekibill -displayname "名駅ビル" -RoomList
会議室一覧のメンバーに会議室を登録する
会議室一覧「名駅ビル」に、作成した会議室「名駅会議室5001」を追加します。
Set-DistributionGroupMember -Identity Meiekibill -Members MeiekiRoom5001
Set-DistributionGroupMember
の代わりにUpdate-DistributionGroupMember
を使う事も出来ます。
Update-DistributionGroupMember -Identity Meiekibill -Members MeiekiRoom5001
会議室検索にて動作を確認する
これで会議室一覧のデモ環境の構築は完了です。24時間から48時間でテナントに反映されます。
作成時に設定した内容が、どのように反映されているか見ていきましょう。
会議室の検索
会議室の検索画面では、会議室にCity属性が入っていればその値(大阪や名古屋などの場所情報)での検索が可能となります。
今回は、「すべての都市」配下には、Cityとして登録してある「名古屋」が表示され、その下に該当の会議室がメンバーで登録されている会議室一覧が表示されます。
「会議室一覧」の表示をクリックすると、会議室一覧のメンバーが展開される流れとなります。
会議室の各リソース設定とその反映され方
「会議室の検索」では、Set-Placeコマンドで設定した内容を元に会議室の絞り込みが可能です。
各設定値と、それぞれがどのように反映されるかについて、下記に纏めましたので参考にしてください。
なお、Microsoftサポートの公式ページにも会議室検索の詳細が書かれていますので、合わせて参考にしてください。
Outlook で会議にスケジュール アシスタントと会議室ファインダーを使用する - Microsoft サポート
まとめ
会議室の作成から会議室一覧の、作成方法および動作確認方法につきいて掘り下げてご紹介しました。
設定した属性値と会議室一覧上の紐づけについては、Microsoftが公開しているナレッジでも細かく記載されていない部分となります。
今後、会議室一覧の導入をご検討されている方のお役に立てば幸いです。