AzureのWindows仮想マシンで日本語化が失敗する際の対処方法

AzureでWindows仮想マシンを作成後、日本語化でエラーが起きて失敗してしまうことはありませんか?

そのような際にDNS設定を手動で変更し、接続する方法を紹介します。

今回はWindows Server 2022で仮想マシンを作成しています。

(問題が解消されるかどうかは原因によって異なります。)

日本語化の流れ

1. まず初めに、画面左下の「スタート」ボタンをクリックし、「設定」画面を開きます

2. 「Time&Language」をクリックします

3. 「Language」をクリックし、「Add a language」をクリックします

4. 自分が追加したい言語を選択し、「Next」をクリックします

(今回は日本語で実施します)

5. ダウンロードが開始されます(ダウンロードに20分くらいかかります)

日本語化が失敗した際の対処法

通常は、そのまま日本語化が成功しますが、エラーになる事があります。

エラーコードが「0x8024402C」だった場合、以下の対処を実施することで改善されます。

DNSの設定変更

1.   「Azure portal」を開き、DNSを変更したい仮想マシンを選択し、「ネットワーク設定」をクリックし、「ネットワークインターフェイス」をクリックします

2.  「DNSサーバー」をクリックし、「ipconfig1」をクリックします

3. 「カスタム」を選択し、DNSサーバーに「8.8.8.8」と入力し、「保存」をクリックします

4.  仮想マシンにアクセスし、「Windows」+「R」を押して、ファイル名を指定して実行から「cmd」を入力し、コマンドプロンプトを開きます

5. 「ipconfig/all」を実行し、DNSサーバーが設定した「8.8.8.8」になっていればDNSの設定変更は完了です

日本語化パッケージの際ダウンロード

1. 「スタート」から「設定」をクリックし、「Language」を開きます、「Japanese」をクリックし「Options」をクリックします

2. 「Language pack」の「Download」をクリックします

(「Handwriting」「Speech」「Regional format」にも「Download」が表示される場合はすべてをクリックしてください)

3.  すべてのパッケージのダウンロードが開始します

4. ダウンロードが完了すると、「~installed」が表示されます

5. インストールが完了したら「Japanese」をクリックし、矢印の「↑」ボタンをクリックし、「Windows display language」を「English」から「日本語」に変更します

※途中でサインアウトのポップが表示される場合がありますが、この時は「No」で問題ありません(「Yes」にしても再起動の回数が増えるだけで、特に問題はありません)

6. 「スタート」ボタンから「再起動」をクリックします

6. 再起動後日本語になっていることを確認し、確認できたらDNSサーバーを元の値に戻していきます

7. 「Azure portal」から「DNSサーバー」を開き、先ほど設定した「8.8.8.8」を削除し「保存」をクリックします

8. 「Windows」+「R」を押して、ファイル名を指定して実行から「cmd」を入力し、コマンドプロンプトを開き、「ipconfig/all」でDNSサーバーの値を確認し、変更されていれば完了です

※Azure portalから変更し反映されない場合は、仮想マシンからも変更可能です

おわりに

今回は、仮想マシンで日本語パッケージがエラーによりダウンロードできない事例について解説しました。

少しでもお役に立てれば幸いです。

執筆担当者プロフィール
千葉 美風子

千葉 美風子(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Microsoft 365 製品などのクラウド及びオンプレを中心とした案件に携わっています。 趣味はスノボと散歩です。

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