2023年11月にDALL·E 3のパブリックプレビューが始まりました。DALL·E 2からかなりの進化がありましたので、DALL·E 3の使い方とDALL·E 2との違いについて記事にしたいと思います。
DALL·E 3の使い方
利用可能リージョン
記事執筆時点(2023年11月21日)ではスウェーデン中央のリージョンのみで利用可能です。Azure OpenAI Serviceが利用できていれば追加の申請は特に必要ありません。
プレイグラウンドで利用
スウェーデン中央リージョンのリソースでプレイグラウンドにアクセスすると、デプロイのセレクトボックスからDALL·E 3(現在のAzure OpenAI Studio上での表記はDalle3)とDALL·E 2を選択できるようになりますので、DALL·E 3を選びます。
プロンプトを入力して画像を生成します。
DALL·E 3に「東京に本社を置くSierの企業ロゴを生成して」と入力して生成した画像が以下です。
結構良いロゴが生成できました。
念のため英語で「Generate a corporate logo for a Tokyo-based Sier」とプロンプトを入力します。
こちらのほうが少し東京らしいロゴでしょうか。
DALL·E 2との比較
DALL·E 2でも同様のプロンプトを試してみます。
DALL·E 2に「東京に本社を置くSierの企業ロゴを生成して」と入力して生成した画像が以下です。
企業ロゴではないですね。英語のプロンプトも試します。
ロゴらしくはなりましたが、DALL·E 3に比べると微妙ですね。
文字入りのロゴ
DALL·E 3から文字を入れたロゴも強化されたようなので試してみたいと思います。
「JBSという文字を含む東京に本社を置くSierの企業ロゴを生成して」というプロンプトで日本語、英語でそれぞれ生成します。
DALL·E 3
DALL·E 2
かなりの違いがありますね。DALL·E 3で生成されたロゴは、ブランドカラーなどを入れればすぐにでも使えそうな気がします。
まとめ
ご覧いただいたように、DALL·E 3はDALL·E 2に比べてかなり進化しています。
また、DALL·E 2では英語のプロンプトにしないと意図通りに生成できませんでしたが、DALL·E 3では日本語のプロンプトでもそん色なく生成してくれるようになりました。
上田 英治(日本ビジネスシステムズ株式会社)
エンジニアとしてインフラ構築、システム開発やIoT基盤構築等を経験し、現在はクラウドアーキテクトとして先端技術の活用提案や新規サービスの立ち上げを担当。
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