Microsoft Dataverse for Teams環境にPower Appsで作成したキャンバスアプリを移行する方法

本記事では、「Power Apps上で作成したアプリをTeamsのチームに紐づいているDataverse for Teams環境に移行したい」という場合の移行方法をご紹介します。

既存のアプリをソリューションとして追加する

Dataverse for Teams環境にアプリを移行するためには、アプリを「ソリューション」として追加する必要があります。

そのために、まずはPower Apps上で作成した既存のアプリをソリューション化します。

1. Power Appsの画面左のナビゲーションウィンドウから「ソリューション」をクリックする。

     
※ナビゲーションウィンドウに「ソリューション」が表示されていない場合は「詳細」をクリックして「ソリューション」を選択する。

2. 画面上部の「+新しいソリューション」をクリックする。

3. 任意の表示名などを入力する。

4. 「作成」をクリックする。

5. ソリューションンのオブジェクト画面が表示されたら、「既存を追加」>「アプリ」>「キャンバスアプリ」をクリックする。

6. 「Dataverseの外部」をクリックする。

7. 移行したいアプリを選択し、「追加」をクリックする。

既存のアプリをソリューションとして追加する手順は以上となります。

ソリューションをエクスポートする

Dataverse for Teams環境にソリューションをインポートするために、ソリューションをエクスポートします。

1. ソリューション画面からエクスポートしたいソリューションを選択し、「ソリューションをエクスポート」をクリックする。

2. 「次へ」をクリックする。

3. 「アンマネージド」を選択し、「エクスポート」をクリックする。
※補足

  • マネージド:操作中の開発環境以外の環境にエクスポートする際に選択します
  • アンマネージド:開発環境で使用する際に選択します

今回は開発段階のためアンマネージドを選択しています。

4. エクスポート中のメッセージが表示される。

5. エクスポート完了メッセージが表示されたら、「ダウンロード」をクリックする。

6. 名前を付けて保存ウィドウが表示されたら、任意の保存場所を選択し、「保存」をクリックする。

ソリューションをエクスポートする手順は以上となります。

Dataverse for Teams環境にソリューションをインポートする

先ほどエクスポートしたソリューションをDataverse for Teams環境に追加するために、インポートします。

1. Teamsのクライアントアプリまたはブラウザアプリを開く。

2. Teams上のPower Appsアプリを開く。

3. 「ビルド」タブをクリックする。

4. チーム名が表示されているナビゲーションウィンドウから、ソリューションを追加したいチームをクリックする。

 5. 「すべて表示」をクリックする。

6. 「インポート」>「ソリューションをインポート」をクリックする。

 7. 「参照」をクリックする。

   
8. 先ほどエクスポートしたzipファイルを選択し、「開く」をクリックする。

9. 「次へ」をクリックする。

    
10. 移行したいアプリが表示されていることを確認し、「インポート」をクリックする。

11. インポート中のメッセージが表示される。

12. インポートが完了したら完了メッセージが表示され、一覧にアプリが表示される。

Dataverse for Teamsにソリューションをインポートする手順は以上となります。

まとめ

今回は、Power Appsで作成したキャンバスアプリをDataverse for Teams環境に移行する方法をご紹介しました。

アプリをソリューション化することで、Dataverse for Teams環境に移行することができます。

アプリを環境移行する際に、ぜひ参考にしてみてください。

執筆担当者プロフィール
菅原 菜月

菅原 菜月(日本ビジネスシステムズ株式会社)

プロフェッショナルサービス本部に所属。主にPower Platformの開発業務を担当しております。

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